次はドゥオーモです。
聖アンドレアに捧げられたアマルフィのドゥオーモです。
アマルフィ=カヴァ・デ・ティッレーニ司教区のサンタンドレア司教座教会です。
アマルフィ司教区の起源は不明ですが、596年の文書にアマルフィ司教区の存在が初めて記載されたそうです。そのことによって、6世紀には現在の場所に司教座教会があったと推定されてます。
現在の建物は恐らく二代目となるものとされており、アマルフィ公爵マンソン1世(?、10世紀‐アマルフィ、1004)(アマルフィ公爵在位979-1004、サレルノ公爵在位981-983)の命によって、987年に創建され、1065年頃に完成しました。ロマネスク様式の教会です。
18世紀にバロック様式に改造されましたが、19世紀になるとロココ様式に改造されました。ところが経年劣化によってファサードなどの一部が崩落したので、19世紀末に新ムーア様式に一部再建と改造が行われ1900年に完成した建物が現在の姿になってます。
この地方独特の鐘楼が印象的です。
先端部分が新ムーア様式と呼ばれてます。
1108年から1276年の間に建設された鐘楼は、その先端部分が経時劣化によって傷んだので、19世紀に今の形になりました。
鐘楼は遠くからでも目立ちます。
オリジナルの部分と19世紀再建された部分との境界がよく分かりません。
時計が付いてます。
ファサードのモザイク
1065年頃に完成した建物のファサードは18世紀に崩落してしまいました。
現在のファサードは19世紀に建設されたもので、モザイクもその時期に制作されたそうです。
ドゥオーモに行くには階段を上ります。
階段を上ると柱廊に出ます。
現在の柱廊は19世紀に建設されました。
柱廊から見たドゥオーモ広場方向
柱廊の柱頭を見ます。
二代目の建物の柱廊は残されていないようです。
新しい柱頭ばかりです。
柱廊の壁にある銘板
柱廊のフレスコ画(19世紀)
(つづく)