サヴォーナは、リグーリア州サヴォーナ県の県都ですが、芸術文化活動が活発な街として知られてます。サヴォーナ絵画館は、多くの美術館や博物館が休館となる毎週月曜日でも開館しているので、美術ファンにとっては有難い存在です。
サヴォーナのチェントロにある、1570年から1580年に建設されたPalazzo Gavotti です。
Palazzo Gavottiに市立博物館が置かれてます。
正式名称はMuseo d'Arte di Palazzo Gavotti といいます。
博物館は、市立絵画館、Collezione Milani/Cardazzo、セラミック博物館の3部門から成ってます。
今回は市立絵画館の展示作品を中心に紹介することにします。
サヴォーナの紋章
切符売り場
展示室は1階(日本の2階)です。
左の方に進みました。
最初はCollezione Milani/ Cardazzo です。
ここは現代作品の展示となってます。
現代作品は私の好みではないので、足早に見て立ち去りました。
ここからが市立絵画館の展示となります。
デッラ・ローヴェレ家の家系図が最初に掲示されている理由がお分かりでしょうか。
ルネサンス期の名家とされるデッラ・ローヴェレ家は、サヴォーナ郊外に住んでいた貧しい一家でした。ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を建設した教皇シスト4世、旧名フランチェスコ・デッラ・ローヴェレ(1444‐1484)ですが、サヴォーナ郊外のチェッレ・リーグレの貧しい家に生まれ、やがて栄達して教皇になったのです。
ヴァティカン絵画館にある、メロッツォ・ダ・フォルリの有名なフレスコ画をご参考までに載せておきましょう。
サヴォーナ絵画館に傑作があるのは、教皇シスト4世がサヴォーナ郊外の出身であることと無関係ではありません。
制作者不明の「磔刑と聖ブリジーダと聖オノフリオ」(14世紀)
サヴォーナのサン・ブリジーダ教会にありました。
目の不自由な人のために、手で触れて分かるようにした作品の複製?
Maestro di Santa Maria di Castello Crocifisso の領域の「彩色磔刑像」(14世紀前半)
タッデオ・ディ・バルトロ(シエナ、1362/1363-1422)の「聖母子と4天使と寄進者」(1390‐1400c)
ニコロ・ダ・ヴォルトーリの領域の「聖母子」(14世紀後半)
15世紀前半の無名彫刻家の「磔刑像」(15世紀前半)
サヴォーナのサンタゴスティーノ教会にありました。
リグーリア・ピエモンテの無名画家の「聖ロレンツォ」(1430‐40)
Maestro del Martirio di Sant'Agata (15世紀第2四半世紀活動)の「トビアス」
Maestro del Martirio di Sant'Agata の「ゲッセマネ園の使徒」
Maestro del Martirio di Sant'Agata の「聖アガタの殉教」
ヴィンチェンツォ・フォッパ(ブレーシャ、1456‐1516記録)の「聖母子と聖人たちの多翼祭壇画」
詳しく書くと、本体部分だけがヴィンチェンツォ・フォッパの作品です。
ピエタのキリスト
洗礼者聖ジョヴァンニ
聖ジローラモ
裾絵の聖人たちはリグーリア・ロンバルディアの無名画家の作品(1490‐95c)です。
ルーカ・バウド(ノヴァーラ、1481‐1510記録)の「幼きキリストを崇拝する聖母と天使」(1499)
サヴォーナの見どころを記したもの
非常に見易い展示です。
問題は入館者が極端に少ないことでしょうか?
15世紀の無名彫刻家の「聖母子」
ジョヴァンニ・マツォーネ(アレッサンドリア、1453‐1510記録)の「磔刑」(1489)
ジョヴァンニ・マツォーネの「磔刑」
ジョヴァンニ・マツォーネの「サン・ジャコモの多翼祭壇画」(1473‐75c)
サヴォーナのサン・ジャコモ教会にありました。
「ご誕生」
「シエナの聖ベルナルディーノ」
「パドヴァの聖アントニオ」
「磔刑」
「聖フランチェスコ」
「聖ドメニコ」
ロレンツォ・ファーゾロ(パヴィア、1463‐1516記録)の「聖ジョルジョ」
サヴォーナのシスティーナ礼拝堂の20分の1の模型です。
システィーナ礼拝堂は、ドゥオーモの修道院回廊にあります。
システィーナ礼拝堂の入り口です。
拝観は有料です。サヴォーナに来るのは大体月曜日、毎週月曜日はここは休館というわけです。
(つづく)
サヴォーナのチェントロにある、1570年から1580年に建設されたPalazzo Gavotti です。
Palazzo Gavottiに市立博物館が置かれてます。
正式名称はMuseo d'Arte di Palazzo Gavotti といいます。
博物館は、市立絵画館、Collezione Milani/Cardazzo、セラミック博物館の3部門から成ってます。
今回は市立絵画館の展示作品を中心に紹介することにします。
サヴォーナの紋章
切符売り場
展示室は1階(日本の2階)です。
左の方に進みました。
最初はCollezione Milani/ Cardazzo です。
ここは現代作品の展示となってます。
現代作品は私の好みではないので、足早に見て立ち去りました。
ここからが市立絵画館の展示となります。
デッラ・ローヴェレ家の家系図が最初に掲示されている理由がお分かりでしょうか。
ルネサンス期の名家とされるデッラ・ローヴェレ家は、サヴォーナ郊外に住んでいた貧しい一家でした。ヴァティカンのシスティーナ礼拝堂を建設した教皇シスト4世、旧名フランチェスコ・デッラ・ローヴェレ(1444‐1484)ですが、サヴォーナ郊外のチェッレ・リーグレの貧しい家に生まれ、やがて栄達して教皇になったのです。
ヴァティカン絵画館にある、メロッツォ・ダ・フォルリの有名なフレスコ画をご参考までに載せておきましょう。
サヴォーナ絵画館に傑作があるのは、教皇シスト4世がサヴォーナ郊外の出身であることと無関係ではありません。
制作者不明の「磔刑と聖ブリジーダと聖オノフリオ」(14世紀)
サヴォーナのサン・ブリジーダ教会にありました。
目の不自由な人のために、手で触れて分かるようにした作品の複製?
Maestro di Santa Maria di Castello Crocifisso の領域の「彩色磔刑像」(14世紀前半)
タッデオ・ディ・バルトロ(シエナ、1362/1363-1422)の「聖母子と4天使と寄進者」(1390‐1400c)
ニコロ・ダ・ヴォルトーリの領域の「聖母子」(14世紀後半)
15世紀前半の無名彫刻家の「磔刑像」(15世紀前半)
サヴォーナのサンタゴスティーノ教会にありました。
リグーリア・ピエモンテの無名画家の「聖ロレンツォ」(1430‐40)
Maestro del Martirio di Sant'Agata (15世紀第2四半世紀活動)の「トビアス」
Maestro del Martirio di Sant'Agata の「ゲッセマネ園の使徒」
Maestro del Martirio di Sant'Agata の「聖アガタの殉教」
ヴィンチェンツォ・フォッパ(ブレーシャ、1456‐1516記録)の「聖母子と聖人たちの多翼祭壇画」
詳しく書くと、本体部分だけがヴィンチェンツォ・フォッパの作品です。
ピエタのキリスト
洗礼者聖ジョヴァンニ
聖ジローラモ
裾絵の聖人たちはリグーリア・ロンバルディアの無名画家の作品(1490‐95c)です。
ルーカ・バウド(ノヴァーラ、1481‐1510記録)の「幼きキリストを崇拝する聖母と天使」(1499)
サヴォーナの見どころを記したもの
非常に見易い展示です。
問題は入館者が極端に少ないことでしょうか?
15世紀の無名彫刻家の「聖母子」
ジョヴァンニ・マツォーネ(アレッサンドリア、1453‐1510記録)の「磔刑」(1489)
ジョヴァンニ・マツォーネの「磔刑」
ジョヴァンニ・マツォーネの「サン・ジャコモの多翼祭壇画」(1473‐75c)
サヴォーナのサン・ジャコモ教会にありました。
「ご誕生」
「シエナの聖ベルナルディーノ」
「パドヴァの聖アントニオ」
「磔刑」
「聖フランチェスコ」
「聖ドメニコ」
ロレンツォ・ファーゾロ(パヴィア、1463‐1516記録)の「聖ジョルジョ」
サヴォーナのシスティーナ礼拝堂の20分の1の模型です。
システィーナ礼拝堂は、ドゥオーモの修道院回廊にあります。
システィーナ礼拝堂の入り口です。
拝観は有料です。サヴォーナに来るのは大体月曜日、毎週月曜日はここは休館というわけです。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2)
昨日から涼しくなって、一息ついてます。庭の木々や野菜にとって、恵みの雨でした。
一昔前にサヴォーナ美術館に行ったことがありますが、ジョヴァンニ・マツォーネのポリッティコ以外、まったくと言っていいほど覚えておりません。
今後の記事によって、私の記憶が蘇るでしょう、楽しみです。
10月にイタリアに行くので、サヴォーナ行を検討します。
3日前にアリタリアのミラノ便の切符を買いました。8月から燃料サーチャージが安くなりますが、ミラノ便20%オフの魅力に勝てませんでした。
コメント、有難うございます。
サヴォーナ市立美術館の記事がお役に立ったならば、望外の喜びです。
5月初めにイタリア首相が「今後6か月はアリタリア航空に対して繋ぎ資金を援助する」と言明したので、10月末までは何時もと変わりなく運行してくれると思います。
気になるのは、5月初めにマスコミを賑わせたアリタリアの破綻問題ですが、最近は一切報道されなくなりました。現況が全く分からず、11月以降の運行が心配です。