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2012年にアンコーナ市立絵画館に行きました。
扉が開いていたので、当然中に入りました。ところが切符売り場には誰もおらず、館内を回って漸く係員を探すことが出来ました。


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そうしたら、係員から「修復工事のため、休館中である」と告げられました。
ご覧のように工事は行われているどころか、中はいつもと同じようでした。見せて欲しいと頼みましたが、ダメと言われてしまいました。
その後、3回アンコーナを訪れ、工事の様子を見るためにここに来ましたが、物音一つ聞こえませんでした。
昨年秋、アンコーナのHPに近く再オープンされる予定と書かれるようになりました。今春、HP上に絵画館が再オープンされたことが掲載されました。
開館時間と私の旅行スケジュールが合わなくて、今年秋か来年に行ければ良いなと思っていました。
2017年6月17日と18日、お花祭り開催中のスペッロに2泊しましたが、17日のお祭り準備の段階で、スペッロはものすごい混雑で、美術鑑賞には全く不向きであることが分かりました。
18日は、スペッロのお祭りの他にトレヴィに日帰りする予定でしたが、17日の午後11時ころに、急遽アンコーナの市立絵画館に行こうと決心したのです。


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フォリーニョ発アンコーナ行き始発列車のRVに乗車しました。


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車窓からアンコーナが見えてきました。


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午前8時半頃、アンコーナ駅に到着しました。


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アンコーナ駅前です。
絵画館が開くのは午前10時です。開館まで1時間半あるので、徒歩でチェントロに向かいました。


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この日も快晴でした。
他の街では連日40度前後の猛暑に街歩きどころではありませんでしたが、港町のアンコーナは海のせいで、それほど気温が上がらないのです。


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吹き抜ける海風が心地よく、日差しの中でも問題なく歩くことが出来ました。


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港沿いの道を真っすぐ進みました。


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観光的には、この辺は何もありません。


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ピア門が見えてきました。


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教皇ピオ6世に命によって、1787年から1789年に建設されたピア門です。


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門を潜りました。
ピア門付近が駅とチェントロの入り口のほぼ中間だと思います。


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丘上に建つドゥオーモが見えていました。
写っている架線はトロリーバスのものです。


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ピア門からドゥオーモはかなり遠いのです。


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あそこまでは、とても行く気になれません。


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道路の下にあるのは、旧アンコーナ・マリッティマ駅です。
昔は、アンコーナ駅行き列車が頻発していて便利でしたが、合理化のため、2015年12月13日に廃止されました。


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数回、列車を利用したことがあります。


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見えてきたのは、トラヤヌス帝の像です。


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トラヤヌス帝の命により、アンコーナ北埠頭が建設され、アドリア海のみならず地中海貿易港としてアンコーナ繁栄が導きされたことに感謝するために像が建てられたそうです。


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この辺がチェントロの入り口になります。


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1827年に建設されたTeatro della Museです。
イタリア・オペラ上演で定評がありますが、このオペラ座の特徴はモーツアルトの作品を積極的に取り上げたことでしょう。イタリア語のダ・ポンテ三部作に留まらず、普段、あまり上演されることがない、モーツアルトの「偽の女教師」などのイタリア語オペラを上演したのです。


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劇場横の道を進みます。


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この辺からアンコーナ観光が始まります。


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サン・ドメニコ聖堂です。その下にある教皇像、フォンターナ、市立博物館などが見所ですが、何回も見て飽きているので、今回は見学省略です。


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Piazza del Plebiscito


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日曜日の午前9時前なので、どの店もやっていません。


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L'arco della prefettura


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トカゲの絵が描かれている案内板です。その指示に従って下に下りていきました。新絵画館の入り口は従来とは違った場所にあるのです。


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サンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会後陣です。


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13世紀に建てられたロマネスク様式のサンタ・マリア・デッラ・ピアッツァ教会です。


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市立絵画館修復に合わせて、この教会も修復されたようです。


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普段、開いていることは滅多にありません。


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古いフレスコ画があります。


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これですね。


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開いていたら必見です。


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例え開いていなくてもファサードと鐘楼だけでも見る価値があると思います。


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鐘楼横の道を少し上ります。


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新設された市立絵画館の入り口です。


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開館まで50分ほど時間がありました。


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(つづく)