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第2室の天井装飾です。


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イタリア美術好きで、パリの凱旋門に行く人はまさかいないでしょうね。


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ナポレオンのイタリア侵攻の最大の目的は、イタリア美術品の強奪でした。
19世紀初め、ナポレオンはボルゲーゼ美術館の作品を奪い取ってルーブル美術館に移してしまいました。
それと並行して、ナポレオンの妹ポーリーヌを、当時のボルゲーゼ家当主カミッロ・フィリッポ・ボルゲーゼの妻に送り込み、ボルゲーゼ家所有美術品保有の正当性の裏付けをするとともに、さらにボルゲーゼ家ヴィッラなどにある美術品の買い取りをカミッロに要求したのです。
ところが、カミッロはどうしようもない男で、ナポレオン崇拝者になったのです。
この辺のところは有名な話ですから、私が改めて触れることはしませんが、ナポレオンの没落後、ルーブルに移された美術品の返還交渉が行われ、戻ったものもあり、戻らなかったものも多数に上ります。
ボルゲーゼ美術館の展示作品は凄いものがありますが、現在、ルーブルにあるものが若し今でもボルゲーゼ美術館にあったらと考えることがあります。
パリの凱旋門はナポレオンのために建てられたもので、イタリア美術品流出の象徴であると思います。


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バッティステッロ・カラッチョロ(ナポリ、1578‐1635)の「ダヴィデ」(1612)


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詳細不明


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ルティリオ・マネッティ(シエナ、1571‐1639)の「アンドロメダを助けるペルセウス」(1610‐13c)


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詳細不明


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アンニーバレ・カッラッチ(ボローニャ、1560‐ローマ、1609)の「牢獄のサムソン」(1594c)


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詳細不明


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「ダヴィデ」(1623‐24)


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第1室の天井装飾


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アントニオ・カノーヴァ(ポッサーニョ、1757‐ヴェネツィア、1822)の「パオリーナ・ボルゲーゼ・ボナパルテ」(1805‐08)


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カミッロ・フィリッポ・ボルゲーゼの妻でナポレオンの妹だったポーリーヌ像です。カノーヴァの代表作ですが、彼女は気に入りません。唾を吐いたらつまみ出されそうですが、唾を吐きたい気持ちを堪えます。


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ピエトロ・バラッチ(ローマ、1700‐1773)の「教皇クレメンテ12世コルシーニ像」(1730‐40)


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2階に向かいました。


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2階に向かう途中にトイレがあります。


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第14室、別名ランフランコの回廊と呼ばれてます。


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「ルイ14世騎馬像の修作(テラコッタ)」(1669‐70)


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グイド・レーニ(カルヴェンツァーノ、1575‐ボローニャ、1642)の「掟を示すモーゼ」(17世紀初め)


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「教皇パオロ5世ボルゲーゼ像」(1618)


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「成熟期の自画像」(1630‐35c)


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「青年期の自画像」(1623c)


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「少年期の自画像」(1638c)
当時は勿論写真が無かったので、少年時代の自分の姿を思い出して描いた作品です。


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ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの「シピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿の彫像」


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フランチェスコ・アルバーニ(ボローニャ、1578‐1660)の「ウルカヌスとヴィーナス」(1616‐17)


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フランチェスコ・アルバーニの「ヴィーナスの整髪」(1616‐17)


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グエルチーノ(チェント、1591‐ボローニャ、1666)の「気前が良い子供」(1627‐28c)


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サルヴァトール・ローザ(ナポリ、1615‐ローマ、1673)の「戦闘」(17世紀)


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ピエトロ・ダ・コルトーナ(コルトーナ、1596‐ローマ、1669)の「ジュリオ・サッチェッティ枢機卿の肖像」(1626‐27)


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ジョヴァン・フランチェスコ・グエッリエーリ(フォッソンブローネ、1589‐ペーザロ、1657)の「ロットと娘たち」(1617)


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ジャックスステッラ(リオン、1596‐パリ、1657)の「ユディト」(1612c)


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ローマ時代の彫刻(2世紀)


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アレッサンドロ・トゥルキ通称オルベット(ヴェローナ、1578c‐ローマ、1649)の「ラザロの蘇生」


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パスクゥアール・オッティーノ(ヴェローナ、1578‐1630)の「ラザロの蘇生」(1614c)


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マルカントニオ・パッセロッティ(ヴェローナ、1586‐1630)の「死せるキリスト」(1613‐16)


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16世紀末のローマの無名画家の「祈る聖ジローラモ」
(つづく)