写真右側の建物が博物館です。
ナルニの貴族の邸宅として17世紀から18世紀にかけて建設されたPalazzo Eroliです。
20世紀後半までエローリ家が居住していましたが、1984年にテルニ県によって買い取られました。
現在は、Museo della Citta di Narni,in Palazzo Eroliになってます。また、図書館が同じ建物に併設されてます。
展示作品は少ないですが、ドメニコ・ギルランダイオの代表作「聖母戴冠」があることで美術ファンに知られてます。私もその作品を見たくてナルニに足を運んだ次第です。
Palazzo Eroliの入り口です。
切符売り場の入り口です。
考古学部門が1階(日本の2階)、絵画部門が2階となってます。
先ず考古学部門から見て回りました。
階段を上るとセミナー室に出ます。
サン・ドメニコ教会の柱頭
石棺の彫刻(2世紀)
2‐3世紀
次の部屋です。
エジプトの木製棺
ここにある理由が分かりませんが、エローリ家の収集物だった可能性がありそうです。
中に入っていたミイラ
古代象の象牙
次の部屋です。
ローマ皇帝時代のトルソ
ローマ皇帝時代のアポロ?断片
1世紀のもの
1世紀のもの
1世紀のもの
次の部屋です。
断片でも記録が残っているので、史実が明らかになります。
考古学部門の展示は月並みです。
次の部屋です。
ガッタメラータの部屋です。
エラーズモ・ディ・ナルニ通称ガッタメラータ(ナルニ、1370‐パドヴァ、1443)は、教皇庁、フィレンツェ、ヴェネツィアのために戦った傭兵隊長です。ナルニのパン屋に生まれました。
ナルニに住んでいたのは小さいころだけだったようです。
おっ、ジョルジョーネの作品がある、と一瞬思いましたが、そんな筈がありません。
制作者不明の「ジョルジョーネ作『戦士と従者の肖像』のコピー画」
戦士がガッタメラータとの説があります。
ジャネット・ラッリーの「ガッタメラータの騎馬像」
制作者不明の「ドナテッロ作『ガッタメラータの騎馬像』からのコピー彫刻」
制作者不明
ピエトロ・コムッチ・ディ・スカルペリアの「エラーズモ・ガッタメラータ」
2階に向かいました。
(つづく)
コメント
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毎日の更新が楽しみです。
街の様子が分からなければ訪れる人は先ずいないのがナルニ。そしてギルランダイオとゴッツォーリの傑作があるのを知らなれば、先ず訪れる人がいないのがナルニ市立美術館。
その為この記事は貴重です。
コメント、有難うございます。
ナルニが載っているガイドブックは多分ないと思います。
ガイドブックに載っていない町などは、やはり他の方法で予め知っていないと行く機会が中々訪れないでしょうね。
ブログにも書きましたが、ギルランダイオの傑作に言及した美術本になかなかお目に罹れません。その理由はあまり知られていないナルニにあるからと思います。