ミラノのスフォルツェスコ城 Castello Sforzesco です。
この地には元々ミラノ要塞がありましたが、1360年、当時のミラノ領主ガレアッツォ・ヴィスコンティによって、ゴシック様式の城が創建されました。
1460年、フランチェスコ・スフォルツァ公爵によって、城の拡大整備が行われることになり、1499年に完成したルネサンス様式の宮殿城塞がほぼ現在の姿の原形です。
原形と書いたのには理由があります。
18世紀後半、ナポレオンの侵攻によって、ミラノはフランスの支配下に置かれましたが、1800年にナポレオンによって城の総解体が命じられました。
その命令に基づき、解体工事が始められてしまいました。
工事完了以前にナポレオンが失脚したので、危うく総解体を免れましたが、それでもかなりの部分が解体されてしまいました。
現在の姿は、建築家ルーカ・ベルトラミによって1891年から1905年に元に復元されたものです。
よく見ると壁の古さに違いがあることが分かります。新しそうに見える分は復元された箇所です。
練兵場だった中庭です。
ガレアッツォ・マリア・スフォルツァ(フェルモ、1444‐ミラノ、1476)の紋章
ガレアッツォはカテリーナ・スフォルツァの父です。
博物館内で展示されていたミケランジェロの作品ですが、2015年頃から独立して、この場所で展示されるようになりました。
切符売り場はここにはありません。
2012年に修復されたLa Rocchetta です。
回廊
回廊の壁に描かれたフレスコ画
ここにも博物館の入り口があります。
古代ローマ関係などの考古学部門、エジプト関係、陶器、コイン、武具、絵画、彫刻などの幅広い展示がされてます。
切符売り場に向かいました。
壁に描かれた「慈悲の聖母」(作者不明)
切符売り場の入り口
切符売り場です。
この横から博物館に入館出来ますが、一旦外に出て、新しくできたミケランジェロの展示室を先に見ることにしました。
ミケランジェロ作品の展示室入り口です。
2015年にオープンしたと思いますが、恐らく同年に行われたミラノ万博に合わせたのでしょう。
中に入りました。
展示されている作品はこれだけです。
ミケランジェロの「ロンダニーニのピエタ」です。遺作になった未完成の彫刻です。
殆ど目の見えなくなったミケランジェロが手探りで制作されたと言われてます。
従来、ピエタの台座だった、これも併せて展示されてます。
現在の場所に移設されて展示される前には、博物館内で、このようにして展示されていました。
2014年10月に撮った写真
独立した展示室の壁に描かれたフレスコ画
博物館別館(ミケランジェロ作品が展示されている)から外に出ました。
博物館本館に向かいました。
Portico delle'elefante
Maestro della Loggia degli Osii の「福音書記者聖ジョヴァンニ?」(1320c)
フェッラーラ派?の無名画家の「象がいる風景」(1470c)
展示が多岐に渡るので、展示作品紹介は私が好きな彫刻と絵画を中心にさせて頂きます。
そのようにさせて頂くのは、写真整理が大変という勝手な理由からです。
(つづく)