パラティーナ美術館の主要展示室を見て終わって、「君主の居室」部分に行こうとしたら、その途中で特別展が開催されていました。
アントン・ラファエル・メングス(チェコ、1728‐ローマ、1779)は、新古典主義の先駆者となった画家で、ローマ、スペイン、ザクセンなどで活動しました。スペインのカルロ3世の宮廷画家でした。
メングスの「ハプスブルグ・ロレーヌのピエトロ・レオパルドの肖像」(1770)
ピエトロはトスカーナ大公でしたが、後に皇帝レオポルド2世となりました。
ミラノのアンブロジアーナ美術館の所蔵です。
メングスの「ハプスブルグ・ロレーヌ王家の肖像」(1770‐71)
ウフィツィ・パラティーナ美術館の所蔵です。
メングスの「スペインのカルロ3世の肖像」(1767‐69c)
ピッティ宮の近代美術館の所蔵です。
メングスは有名な画家ですが、知らない人もかなり多いようで、見ている人が意外にも少なかったと思います。
ロレンツォ・ティエポロ(1736‐1776)の「ボルボンのマリア・ルイーザの肖像」(1763)
Wilhem Berczy (1744-1813)の「トスカーナ大公ピエトロ・レオパルドの家族の肖像」(1781‐82)
メングスの「マリア・テレーザ・ジュゼッパ・カルロッタ・ジョヴァンナの肖像」(1770‐71)
プラド美術館の所蔵です。
メングスの「フランチェスコ・ディ・ハプスブルグ・ロレーヌ大公の肖像」
プラド美術館の所蔵です。
メングスの「フェルディナンド大公とマリア・アンナの肖像」(1770‐71)
プラド美術館の所蔵です。
メングスの「フェルディナンド大公とマリア・アンナの肖像」(1770‐71)
ウフィツィ・パラティーナ美術館の所蔵です。
Johan Zoffany (1733-1810)の「ハプスブルグ・ロレーヌのフランチェスコ大公の肖像」(1775)
ウィーンの美術史美術館の所蔵です。
メングスの「カルロッタ・ジョアクイ―ナの肖像」(1770‐71)
カルロッタは後のポルトガル女王です。
ウフィツィ美術館の所蔵です。
メングスの「死せるキリストへの哀悼」(1779)
個人蔵の作品です。
Johan Zoffanyの「自画像」(1773‐74c)
ウフィツィ美術館の所蔵です。
アントン・ラファエル・メングスの「自画像」(1773)
「君主の居室」に入りました。
玉座
居室の方にも絵画や彫刻があります。
決められた場所しか立ち入りことが出来ないので、傑作や秀作が幾つかあるものの写真を撮るのが難しくなってます。
レオナルド・ダ・ヴィンチのコピー画? 詳細不明です。
カルロ・ドルチ?の「聖母子」
ロレンツォ・デ・クレディ派無名画家の「幼きキリスト崇拝する聖母と聖ジョヴァンニーノと2天使」
ボッティチェッリの作品
アントニオ・フランキの「アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチの肖像」
ティツィアーノの「ジュリア・ヴァラーノの肖像」
外部サイトから拝借した作品画像
ジョヴァンニ・ドメニコ・チェッリ―ニ(ペルージャ、1609‐ローマ、1681)の「聖家族と聖アンナ」
カラヴァッジョの「歯医者」
美術館では単にカラヴァッジョの作品としてますが、一応帰属作品とされているのが普通です。帰属について様々な説が出されています。
外部サイトから拝借した作品画像
ドメニコ・プリーゴの「マグダラのマリア」
Cornelis de Baeilleur の「ルーベンス工房」
ラッタンツィオ・ガンバーラ(ブレーシャ、1530‐1575c)に帰属する「十字架降下」
サンティ・ディ・ティートの「キリストの洗礼」
詳細不明
17世紀のフィレンツェ派無名画家の「悔悛のマグダラのマリア」
展示作品は玉石混交の上に、壁一面にびっしりと展示されているので、鑑賞し難い美術館と思います。
(おわり)
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