次はサン・パンクラツィオ教会です。
アルタの目抜き通りであるコッレオーニ通りです。
写真左に教会が写ってます。
サン・パンクラツィオ教会です。
888年の記録にその存在が記されている教会です。現在の建物は1280年に創建され、1442年に拡大され、16世紀に完成した二代目のものです。
教会の前に1549年に造られた「Boccio di Giacinto」と呼ばれるフォンターナがあります。
ポータル上の浮彫は、ジョヴァンニ・バッティスタ・カニアーニの「聖母子と聖パンクラツィオと司教聖人」(13世紀末‐14世紀初め)です。
ルネッタのフレスコ画「三位一体と聖セバスティアーノと聖ベルナルディーノ」(13世紀末‐14世紀初め)の制作者が不祥です。
単廊式の小さな内部です。
左側壁
右側壁
有名画家たちの作品があるので、美術ファンにとって見逃せない教会です。
主祭壇
フランチェスコ・テルツィによって描かれた後陣のフレスコ画
無原罪礼拝堂
クリストファノ・アローリ(フィレンツェ、1577‐1621)の「無原罪の聖母と聖人たち」
ベアータ・ヴェルジネ礼拝堂
マルカントニオ・チェザレオの「ピエタ」(17世紀)
Cappella dei diecimila Martiri
ジョヴァン・バッティスタ・モローニの「磔刑」
モローニの作品
モローニの作品
ヤコピーノ・シピオーニの「玉座の聖母子と2聖人」
エルマンノ・ストロイッフィの「ロザリオの聖母と聖人たち」
この他にパルマ・イル・ジョーヴァネの作品がある筈ですが見つからない!
外に出ます。
結構楽しめました。
坂を下りました。
ベルガモに泊まるとき、アルタにするのか、バッサにするのか、迷うところです。
カッラーラ美術館やロレンツォ・ロットの作品巡りを主体にするならば、バッサの方が良いと思いました。
頭で支える、定番の構図です。
霧が消えて晴れてきました。
サンタンドレア教区教会は閉まっていました。
この日もサン・ミケーレ・アル・ポッツォ・ビアンコ教会を拝観します。
前日に拝観したばかりですが、再び来たのには訳があります。
中に入りました。
情報通りクリプタが開いていました。
滅多に開かないクリプタです。
クリプタのフレスコ画を見るのは久し振りです。
内陣に戻りました。
折角来たので、じっくりと拝観しました。
ロレンツォ・ロットが描いたのは向かって左の礼拝堂です。
クリプタに入ることが出来て嬉しかった。
教会の名称の由来となったフォンターナです。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2)
毎日の更新が楽しみです。ご苦労様です。
(その4)で頂戴した貴兄の返信に対する返信です。
出発前の調査で、チェントのMuseo Civicoが休館と分かり、チェント行を予定から外した。現況は不知だが、チェント・コムーネのHPによれば、依然休館中の模様。
2015年、国立西洋美術館のグエルチーノ展に休館中のチェント美術館所蔵のグエルチーノ作品があり、感銘を深めたので、無理してでもチェントに行く意思が薄かった。
今旅行で改めて感服した彼の作品は、「天空を支えるアトラス」(フィレンツェ、バルディーニ美術館)、「聖マッテオと天使」(カピトリーニ)(カラヴァッジョ作品と比較できた)、「聖ジローラモの幻視」(リミニ)の3点だった。
我国ではバロック好きは少数派、総じて対バロック評価が低い。
ラヴェンナのモザイクは「ラヴェンナ流」というべき。ローマ時代、普通の顔、普通の目玉の表現のモザイクは多例ある。
コメント、有難うございます。
2015年の国立西洋美術館のグエルチーノ展は、チェント市立美術館の建物が地震によって大きな被害を受け、建物の修復工事のため長期休館となったチェント市立美術館所蔵のグエルチーノ作品が出張展示の中心でした。
それにしても、イタリアの修復工事の長さには恐れ入るよりありません。カッラーラ美術館、プラート市立美術館、アンコーナ市立美術館などがそうでした。ブレーシャのトージオ・マルティネンゴ美術館は未だ休館中のようです。
グエルチーノは、作品が多いので、直ぐに思い出せる作品は10点程度です。美術オタクさんが挙げられた3点ですが、彼の画集を見て画像が分かった次第です。
日本ではバロックの本はカラヴァッジョくらいで、総じて出版数が少ないと思います。人気がないので、売れ行きが鈍いとの予想で、出版しないのでしょう。