カヴール通りです。
この日、今にも雨が落ちてきそうな曇り空の寒い日でした。教会巡りを精力的に行う予定です。
16世紀に建設されたPalazzo Bavilacquaです。
ヴェローナのルネサンス建築家ミケーレ・サンミケーレ（ヴェローナ、1484‐1559）の設計によって建築されました。
カヴール通りを挟んでPalazzo Bavilacquaの向かいにサン・ロレンツォ聖堂があります。
道路側の扉は開いていましたが、聖堂の扉が閉まっていました。残念！
ヴェローナの最古の教会の一つであるサン・ロレンツォ教会は、この地に4世紀に存在した初期キリスト教会が前身ですが、ヴェローナに壊滅的な被害をもたらした1117年の大地震によって倒壊したので、12世紀に再建されたそうです。
現在の姿は、1877年に完了した修復工事後のものとされてます。
古いフレスコ画が残されているので、拝観したかった教会です。
見たかったフレスコ画です。（外部サイトから写真を拝借しました）
サン・ロレンツォ聖堂至近にサンティ・アポストリ広場があります。
広場に立つのは、詩人で政治家でもあったアレッサンドロ・アレアルディ（ヴェローナ、1812‐1878）像です。
広場に面して建っているのが、サンティ・アポストリ教区教会です。
ヴェローナにおける最古の教会の一つで、5世紀に既に存在していた初期キリスト教会が前身とされてます。
現在のロマネスク様式の建物は、1140年創建との記録が残されてますが、恐らく1117年の大地震によって初期キリスト教会の建物が倒壊したので、再建されることになったのでしょう。
1160年、1172年の2回火災に見舞われたので、相当な修復が行われたようです。1194年に献堂式が執り行われました。
高さ約30mの鐘楼は1110年完成と言われ、1117年の大地震でも倒壊を免れたようです。
鐘楼の左右に2つの墓があります。
こちらはZavarise家の墓（11世紀）です。
墓の壁にある説明プレートは墓とは無関係です。
鐘楼下にある、もう一つの墓です。
鐘楼横にある「聖母子」のフレスコ画（12世紀）
ファサード側の扉が開くことは滅多にありません。
身廊側の扉から中に入ります。
単廊式、ロマネスク様式の内部です。
二代目の建物の12世紀の創建時は、三廊式で翼廊もあったようですが、14世紀または16世紀の修復の際に単身廊に縮小されたそうです。
1678年から1700年に行われ改装と修復の結果、現在の姿の原形となりましたが、第二次世界大戦の爆撃によって、大きな被害を受け、戦後に修復されました。現在の姿は、1984年と2009‐2012年の二度の修復を経た後のものです。
何度も改装、修復が行われたので、古いフレスコ画は殆ど残されていません。1891年の修復の際、古いフレスコ画が発見されました。教会内には、その断片の一部があるだけで、残りは聖具室にあるようですが、聖具室は普段非公開なので見ることが出来ません。
第二次世界大戦後の修復の際、初期キリスト教会と再建された創建時の一部が発見されました。
20世紀に修復された天井
左側壁の礼拝堂から見て行きます。
制作者不明の「磔刑像」（16世紀）
アレッサンドロ・マルケシ―ニ（ヴェローナ、1663‐1738）の「聖母の結婚」
12世紀のフレスコ断片
この教会にある祭壇後の大部分が詳細不明です。
調べても私が分からないだけで、教会は支払い記録などによって分かっていると思います。
詳細不明
詳細不明
詳細不明
フェリーチェ・ブルサソルツィ（ヴェローナ、1539/1540-1605）の「マギの礼拝」
17世紀の逸名彫刻家作「ピエタ」
17世紀後半に造られた礼拝堂
クーポラも17世紀に増築されました。
ロマネスク様式の内部ではバロック様式の礼拝堂は稍々場違いな感じがします。
後陣のフレスコ画（詳細不明）
主祭壇画（詳細不明）
アントニオ・バレストラ（ヴェローナ、1666-1780）の「聖母被昇天」
詳細不明
詳細不明
詳細不明
オルランド・フラッコ（ヴェローナ、1527-1593）の「聖母子と2聖人」
ファサードの裏側
ルネサンス後期以降の祭壇画が中心ですが、傑作はあまりないようです。
（つづく）
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