スクロヴェーニ礼拝堂の内部のフレスコ画や彫刻は何時行っても変わりません。2019年4月とわざわざ書くまでもありませんが、気分の問題で2019年4月としました。
アレーナ市民公園は立ち入り禁止になっていました。
礼拝堂のファサードの方に近付くことが出来ません。
公園の扉の金網の間にカメラを入れて撮った写真です。
本物志向なので、大塚美術館に行くことは絶対にないと思います。
2018年5月のことですが、このところ何回も訪れて、切符売り場の係員が私の顔を覚えていたのか、切符を買おうとすると、私が何も言わないうちにRidotto Scuoleの切符を渡してくれて、€5と言うではありませんか!
ビックリしました。何がどうなったのか、サッパリ分かりませんが、それ以降、切符売り場で渡される切符はRidotto Scuoleとなりました。
普通のRidottoは€8、一般は€13だったと思います。
パドヴァに行けば、スクロヴェーニ礼拝堂に3回拝観することにしているので、定期券の変形?扱いでRidotto Scuoleになったかも知れません。
入口の前で暫く待機します。
少し早く行くと、空きがあれば、指定時間の前に中に入ることが出来ます。
この日は、指定時間の前の回に入りました。
例によって、ここでビデオを見ます。
高校生の一行と一緒でした。
ビデオを真面目に見ておくと、拝観の手助けになります。
これからアップする写真は、6回に分けて拝観した時に撮ったものです。1回の拝観時間が僅か15‐20分なので、フレスコ画や彫刻などを鑑賞しながら、全部の場面の写真を撮ることは不可能との理由からです。
礼拝堂内に入りました。
先ずは祭壇と後陣から見て行きます。
礼拝堂で宗教行事が行われることがないことから、普通の祭壇とは随分違った印象を受けます。
ジョヴァンニ・ピサーノ(ピサ、1248/1250c-シエナ、1315c)の「聖母子と2天使」
ジョヴァンニ・ピサーノの彫刻の後にあるのは、エンリコ・デリ・スクロヴェーニ(ヴェネツィア、?-1336)の墓です。
ジョヴァンニ・ピサーノ(ピサ、1248/1250c-シエナ、1315c)の「エンリコ・デリ・スクロヴェーニ像」
後陣の天井のフレスコ
後陣に目を向ける人が少ないように思います。
後陣正面の壁
後陣左側壁
ジョット・ディ・ボンドーネ(フィレンツェ、1266/1267-1337c)の「聖母の死」(1305c)
スクロヴェーニ礼拝堂のフレスコ画は、ジョット・ディ・ボンドーネによって1305年頃に描かれました。
後陣右側壁
左右の側壁に聖職者席が設けられてます。
後陣への立ち入りが禁止されているので、側壁に描かれたフレスコ画の写真はこのような状態になってしまいます。
聖母被昇天と聖母戴冠
聖母の遺体の移送
次はヴォルタです。
最上段は、全能者ハリストス(キリスト)
この場面の解釈が問題です。
純潔の象徴とされるユリの花を大天使が手にしていれば、受胎告知となりますが、何も描かれていません。大天使が棕櫚を手にしていれば、聖母に対して死のお告げをする大天使となります。
受胎告知の場合、大天使はガブリエーレとなり、聖母への死のお告げをする大天使はミケーレとなります。
受胎告知を受ける聖母、死のお告げを受ける聖母のどちらでしょうか?
聖母の物語がテーマになっているので、私は受胎告知だと思います。
ヴォルタ左の「ユダの裏切り」
ヴォルタ右の「ご訪問」
天井
どのような順番で見て行ったら良いのか、迷う所です。
(つづく)
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