建物の方には海水が未だ押し寄せていないようです。
排水溝からブクブクと潮が上がっています。
仮架橋の上は往復する人、行列に並ぶ人で混雑していました。
少し高くなっている場所はまだ大丈夫です。
海水が徐々に店の方にじわじわと接近してきました。
これではどうにもなりません。
観光には絶好の日和でしたが、これから満潮なので、サン・マルコ周囲での観光を諦めました。
水深数㎝でも外で喫茶を頑張る人がいました。
当たり前ですが、建物の上部は全く問題がありません。
建物の上部は大丈夫でも下部の方は、幾度となく海水に漬かって劣化が進んでいるようです。
年を経る毎にアクア・アルタが酷くなっているように思います。地球温暖化の影響と言われてますが本当でしょうか?
サン・マルコ寺院の中にも海水が浸入してきました。
サン・マルコ広場から少し離れるとアクア・アルタはまだ起きていません。
Calle Largo San Marco
運河の見た目では潮位の上昇が分かりません。
店のショーウインドウ
潮位が上がって来て、普通の靴では歩けない道が出てきました。
満潮に向かっているので、アクア・アルタの影響が少ない道を選んで歩くことにしました。
サン・バルトロメオ広場です。
サン・バルトロメオ広場に建つ、15世紀に建設されたゴシック様式のPalazzo Moroです。
この日のアクア・アルタは軽微なもので、最低地のサン・マルコ広場を離れれば、アクア・アルタの影響は殆ど見られませんでした。
しかし、潮位が徐々に上昇しているのは確かでした。
観光客にとってはアクア・アルタは物珍しいわけで、アクア・アルタを楽しんでいる方をかなり見かけました。
サンタ・マリア・コンソラツィオーネ教会にやってきました。
サンタ・マリア・デッラ・ファーヴァ教会とも呼ばれてます。
教会前にある小さな橋Ponte della Favaから教会の別称が由来するそうです。
1500年に最初の建物が建設されましたが、18世紀に取り壊され、再建された二代目の建物です。
扉が開いていたので中に入りました。
観るべき作品は、この1点でしょう。
ジャンバッティスタ・ティエポロ(ヴェネツィア、1696-マドリッド、1770)の「聖母の教育」
外に出ました。サンタ・マリア・デッラ・コンソラツィオーネ教会の直ぐ傍にあるサン・リオ教会に向かいました。
サン・リオ教会です。
9世紀に建設された当時は、サンタ・カテリーナ教会と呼ばれていました。
1054年、第152代教皇レオ9世(在位:1049-1054)の死に因んで、教会名が現称に改称されました。
観たい作品がありましたが、扉が閉まっていて残念に思いました。
外部サイトから作品画像を拝借して紹介することにします。
ティツィアーノ・ヴェッチェリオ(ピエーヴェ・ディ・カドーレ、1488/1490-ヴェネツィア、1576)の「聖ジャコモ・マッジョーレ」(1558)
パルマ・イル・ジョーヴァネ(ヴェネツィア、1550-1628)の「死せるキリストと聖人たち」
ピエトロ・アントニオ・ノヴェッリ(ヴェネツィア、1729-1804)の「父なる神と聖人たち」(1779)
サン・レオ教会ファサード前にある古井戸?
Campo San Lioにある土産物屋
Rio della Fava
歴史的建造物ばかりが建ち並んでます。
Campo Santa Marina
お勧めのホテルですが、初めて行くのは結構大変かも知れません。
(つづく)
コメント