リベルタ広場からメルカト・ヴェッキオ通りに出ました。しかし、見どころに欠けるので、方針変更です。

ダニエーレ・マニン通りから旧城壁外に出ます。

1907年に建設されたPalazzo d' Oroです。フリウリ財団が入居してます。

建設されたのは少なくても15世紀前半以前と言われているPalazzo Manticaです。文書に残された確実な記録は、1492年にニコロ・ヴァンニ・オネスティがフィレッティーニ家に売却した事実でした。1543年からウーディネの貴族マンティカ家の邸宅になりました。

ウーディネの3番目の城壁に設けられたマニン門です。1273年から1299年に建設されました。

マニン門を潜って旧城壁外に出ました。

マニン門の左右の建物は、城壁を組み込んで16世紀に建設されました。

マニン門の前はパトリアルカト広場です。

パトリアルカト広場を挟んで、マニン門と対峙する恰好で建っているサンタントニオ・アバーテ教会です。

14世紀に遡るゴシック様式の教会でした。

1733年、建築家ジョルジョ・マッサリ（ヴェネツィア、1687-1766）の設計によって、ファサードが現在の姿に改造されました。

現在は宗教活動を停止した旧教会です。建物は展示会やショーなどに転用されてます。

この日は珍しく扉が開いてました。

地元出身の若手芸術家の個展が開催されていました。

入場者は私一人でした。

中に詰めていた芸術家がやってきて、熱心に説明を始めました。

現代美術は苦手な方ですが、折角のご丁寧なご説明を拝聴しました。

奇抜な作風ではなかったので、作品を観ながら耳を傾けることが出来ました。

前衛美術には閉口しますが。

展示のボードが邪魔してフレスコ画が見えません。

やがて彼の恋人がやって来て、二人は熱心に接吻。

漸く解放された私は暫しじっくりとフレスコ画、祭壇画を鑑賞できました。

ジョヴァンニ・マリア・モルライテル（ヴェネツィア、1699-1781）の「説諭する聖アントニオ」

ジョヴァンニ・マリア・モルライテルは彫刻家ですが、絵画も制作しました。

外に出ました。

教会の横に堀があります。

丘の上にサンタ・マリア・カステッロ教会の鐘楼が見えましたが、カステッロに向かう前に訪れたい教会がありました。

プリモ・マッジョーレ広場です。

プリモ・マッジョーレ広場は公園です。

プリモ・マッジョーレ広場に面して建つベアータ・ヴェルジネ・デッレ・グラツィエ聖域聖堂です。

1495年に創建され、1520年に奉献式が執り行われたルネサンス様式の建物でしたが、1730年にジョルジョ・マッサーリ（ヴェネツィア、1687-1766）の設計によって、新古典様式の現在の姿に改造されました。

1922年、Basilica Minoreに格付けされました。

ファサード横に立つ彫刻は、トンマーゾ・リュー（ブルーニコ、1633c-ヴェネツィア、1703）の「聖母子」です。

修道院への入り口です。一旦、修道院のキオストロ回廊に出て、聖堂に入ります。

聖堂修道院のキオストロです。

修道院は16世紀に建設されました。

1797年、ナポレオンの抑圧令によって修道院は閉鎖され、修道院の建物は駐留フランス軍の兵舎として接収されました。

教会と修道院にあった重要な作品はフランスに持ち去られ、そのまま返還されることなく現在に至ってます。

1922年、漸く修道院活動が再開されました。

16世紀の鐘楼が残ってます。

キオストロ回廊の壁のルネッタ上にフレスコ画が描かれてます。

先ほど入ってきた入り口です。

保存状態は普通です。

カルロ・グリッフォ―ニによって18世紀に制作されたフレスコ画です。

カルロ・グリッフォ―ニと言う画家のことは全く知りません。

フレスコ画のテーマは、「聖母と修道院の物語」です。

全部で34画面から成ってます。

慈悲の聖母

画家の腕前は普通でしょうね。

キオストロ回廊のフレスコ画の紹介はこの辺にしておきます。

聖堂内に入りました。聖母礼拝堂でミサが行われていました。

ミサ中だったので、写真が撮れなかった聖母礼拝堂です。（外部サイトから写真を拝借しました）

聖母礼拝堂のイコン（外部サイトから拝借した作品画像です）

主祭壇

ロレンツォ・ビアンキ―ニ（ウーディネ、1825-1892）によって制作された天井フレスコ画

ミサが終わりそうもありません。

ロレンツォ・ビアンキ―ニ（ウーディネ、1825-1892）のフレスコ画

詳細不知

詳細不知

ドメニコ・ティントレットの作品を観ることが出来ませんでした。

（つづく）