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ボッビオの城壁外Corgnate地区にあるBasilica e Santuario della Madonna dell' Aiutoです。1970年、Basilica Minoreに格付けされました。


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サン・フランチェスコ修道院教会の敷地だった場所に15世紀に建設されたロンバルド・後期ゴシック様式のマリアの受胎告知教会 Chiesa dell' Annunciazione di Mariaがありました。その教会が聖堂聖域の前身の一部です。


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現在の聖域聖堂の後陣と鐘楼は、マリアの受胎告知教会のものです。


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伝説に拠れば、14世紀後半、修道院(恐らくサン・フランチェスコ修道院教会)の敷地に隣接してブドウ園がありましたが、ブドウ園の所有者が修道院との境にあった隔壁を高くすることにしました。その際、高くした隔壁に壁龕を設け、壁龕に聖母子のフレスコ画を描かせました。
1472年、壁龕に描かれた聖母の顔が急に崇高さを増す奇跡が起こり、壁龕の聖母子は人々の信仰を集めました。近隣の人々やサン・コロンバーノ修道院の巡礼者の巡礼地となりました。やがて、壁龕のフレスコ画を保存するために壁龕の礼拝堂が建設されました。


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17世紀になると、「壁龕」礼拝堂をマリアの受胎告知教会に組み入れて聖域を造ることが決められ、1621年に建設工事が着工され、1836年に完成しましたが、奉献を境に名称がマドンナ・デッライウ―ト聖堂を改称されました。


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ファサード下に柱廊が設けられてます。


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ファサード下の柱廊です。


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聖堂内に入りました。


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単廊式ですが、半地下の壁龕の聖母礼拝堂があります。


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観光客には殆ど知られていないので、見かけるのは地元の人だけです。


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身廊天井にフレスコ画がありますが、暗くてよく見えませんでした。


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主祭壇
後陣はマリアの受胎告知教会のものです。


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後陣のフレスコ画


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15世紀に描かれたフレスコ画が後陣にありましたが、落剝してしまったので19世紀に描き直されたフレスコ画です。


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制作者不知


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後陣左壁のフレスコ画です。
制作者不知の「奇跡の聖母のタベルナコロを礼拝する人々」(20世紀)


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後陣右壁のフレスコ画です。
制作者不知の「奇跡の聖母のタベルナコロの礼拝堂建設を決める修道院長」(20世紀)


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ロレートの聖母礼拝堂


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右側壁の礼拝堂


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サルヴァトーレ・ポッツィ(またはポッツォ)(プーリア、1595‐1681)の「ボッビオを守護する奇跡の聖母と聖人たち」(17世紀)


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半地下に進みます。


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奇跡の聖母礼拝堂


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伝説の「奇跡の聖母」のフレスコ画が祭壇に収められてます。


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「奇跡の聖母」(1472)
私にはオリジナルのフレスコ画に見えなかったのですが・・・・・


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奇跡の聖母礼拝堂天井


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窓はだまし絵です。


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内陣に戻りました。詳細不知の「聖ジュゼッペ」


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制作者不知の「奇跡の聖母」(19世紀)


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制作者不知の「ご訪問」(17世紀)


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サルヴァトーレ・ポッツィ(またはポッツォ)(プーリア、1595‐1681)の「聖ジュゼッペの死」(17世紀)


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画面が光るので、少し角度を変えて撮ってみました。


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外に出ました。


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道を挟んで、聖域聖堂向かいの建物の壁にある「聖母子像」が必見です。


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これです。奇跡の聖母を模した浮彫でしょうね。


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Via Corgnateの先に行っても何もなさそうです。


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サン・フランチェスコ広場を経由してドゥオーモに向かいます。


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(つづく)