フォッサーノ Fossanoは、人口24,459人(2019年8月31日現在)のピエモンテ州クーネオ県にあるコムーネです。
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クーネオ駅です。


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クーネオ駅始発トリノ・ポルタ・ヌオーヴァ駅行の普通列車でフォッサーノに向かいます。


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車内は空いてました。


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乗車20分ほどでフォッサーノ駅に到着しました。


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フォッサーノに来た理由ですが、フォッサーノ出身のアンブロージョ・ダ・フォッサーノ通称ベルゴニョーネ(フォッサーノ、1453‐ミラノ、1522/1523)という画家をご存知でしょうか?
ミラノやその周辺の街、パヴィア修道院などで活動した画家です。昨日までボッビオのサン・コロンバーノ修道院教会をやりましたが、そこに作品を残したベルナルディーノ・ランツァーニ(サン・コロンバーノ・アル・ランブロ、1460-1530c)はベルゴニョーネの一番弟子でした。
ベルゴニョーネ所縁の作品があるのではないか、と思い、フォッサーノに来た訳です。
ご参考までにミラノ、ブレラ絵画館にあるベルゴニョーネの作品写真を4点載せてみます。


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アンブロージョ・ダ・フォッサーノ通称ベルゴニョーネ(フォッサーノ、1453-ミラノ、1522/1523)の「聖母子と音楽天使たち」(1488-94c)


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アンブロージョ・ダ・フォッサーノ通称ベルゴニョーネ(フォッサーノ、1453-ミラノ、1522/1523)の「羊飼いの礼拝」(1480-85)


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アンブロージョ・ダ・フォッサーノ通称ベルゴニョーネ(フォッサーノ、1453-ミラノ、1522/1523)の「聖母子とシエナの聖カテリーナとパヴィア修道院修道士」(1488-94)


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アンブロージョ・ダ・フォッサーノ通称ベルゴニョーネ(フォッサーノ、1453-ミラノ、1522/1523)の「聖母子」(1512-15)


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フォッサーノ駅の駅舎


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駅前広場


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駅前広場の噴水


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旧市街に向かいました。駅から旧市街の入り口あるカステッロまでは約400m、徒歩5分足らずで行けます。


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Corso Emanuele Filiberto


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強烈な日差しの6月30日の暑い日でした。


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この交差点を境に旧市街に向かう道路の名称が変わります。


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カヴール通りとなりました。


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街の東方に流れるストゥーラ・ディ・デモンテ川に注ぐ小川を越えます。


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カステッロが見えてきました。


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振り返って駅方向を撮った写真です。


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アカジャの王子の城 Castello dei Principe d' Acajaです。


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旧市街の高地にサヴォイア=アカイア家のフィリッポ1世(スーザ、1278-ピネローロ、1334)が建設させた城で、1324年に創建され、1332年に基本的な構造が完成しました。


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城壁内に入ってから城に入ります。


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サン・マルティーノ門です。


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市域が拡張されたフォッサーノの城壁は、1550年頃建設され、城壁周囲が約2,600mありました。城壁に4つの門が設けられましたが、現存するのはサン・マルティーノ門だけで、残りの3つの門は1850年頃に破壊されたそうです。また、その際、城壁も大部分が破壊されました。
サン・マルティーノ門が新しく見えるのは、2004年から2005年に大修復されたからです。


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サン・マルティーノ門はカステッロに隣接しています。


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サン・マルティーノ門を潜って城壁内に入ります。


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門の内側横にフレスコ画があります。


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ベルゴニョーネ作品の複製と思いましたが、全然違います。


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サルヴァトーレ・サチェルドーテ通り


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カヴール通りです。写真右はサリーチェ広場になります。


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1418年、サヴォイア=アカイア家は子孫が途絶え断絶してしまいました。それ以降、城はサヴォイア公爵家の所有となりました。


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城は15世紀に拡張整備され、幾つかの戦闘で難攻不落を誇りました。


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ミラノ公爵夫人ボナ・ディ・サヴォイア(アヴィリアーナ、1449-フォッサーノ、1503)が人生最後の未亡人生活を送った城でもあります。
ボナ・ディ・サヴォイアの夫は、ミラノのサント・ステファノ教会で暗殺された、ミラノ公爵ガレアッツォ・マリア・スフォルツァ(フェルモ、1444-ミラノ、1476)です。


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城の建物は、現在市立図書館として利用されてます。


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城への入り口に跳ね橋があったそうです。


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今はない、跳ね橋の下に空堀があります。


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中に入ります。


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中庭に出ました。


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夏至近くの日曜日に行われた祭りの旗が掲げられてました。


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フレスコ画でもあると思いましたが何もありません。


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図書館の入り口です。


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館内に入ったら、図書館利用者たちにジロッと凝視されてしまったので早々に退散。


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(つづく)