第20展示室です。
こんな所にこの作品があると「あれっ」と思います。
制作者不明の「ラッファエッロの『洗礼者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)』の複製画」(1520‐30)
この時代はコピー機がなかったので、有名な作品が欲しい人はその制作者に同じ作品制作依頼するか、別の画家に複製画制作を依頼しました。
ジョヴァンニ・バッティスタ・ラメンギ(ボローニャ、1521‐1601)の「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚」(1545c)
ビアージョ・プピーニ(ボローニャで1511‐1551年記録)の「ご誕生」(1525‐30)
ジョヴァンニ・バッティスタ・ラメンギの「玉座の聖母子と聖人たち(福音書記者聖ジョヴァンニ、聖ジョヴァンニーノ、聖フランチェスコ、聖キアーラ、マグダラのマリア、アレッサンドリアの聖カテリーナ)」(1550c)
エル・グレコの「最後の晩餐」(1567‐68)
次の展示室です。部屋番号がありませんが、多分第21展示室でしょう。
ジョヴァンニ・バッティスタ・フランコ(ヴェネツィア、1510c‐1561)の「嘆き」(1554‐55)
ルーカ・カンビアーソの「羊飼いの礼拝」(1565‐70)
ティントレットの「ご訪問と聖ジュゼッペと聖ザッカリア」(1550c)
ティツィアーノと彼の弟子による「磔刑」(1563c)
剥離フレスコ画が数点展示されてます。これはニッコロ・デッラバーテがボローニャのPalazzo Torfaniniに描いたものです。(16世紀中ごろに制作)
以下3枚の写真も同じです。
グイド・レーニの「ユースティティア(正義の女神)」(1599c)
第22展示室に来ました。
ボローニャ派画家たちの作品が並んでます。
グイド・レーニの「母のジネヴラ・プッチの肖像」(1610c)
シモーネ・カンタリーニの「グイド・レーニの肖像」(1635-36c)
グイド・レーニの「アリアドネ」(1638‐40c)
グイド・レーニの「荊刑のキリスト」(1630c)
グイド・レーニの「勝ち誇るサムソン」(1617-19c)
グイド・レーニの「シビッラ」(1635-36c)
グイド・レーニの「聖アンドレア・コルシーニ」(1639c)
グイド・レーニの「ピエタのキリストを崇める聖人たち(聖ペトロニオ、聖フランチェスコ、聖ドメニコ、聖プロコーロ、聖カルロ・ボッロメオ)」(1616)
グイド・レーニの「聖セバスティアーノ」(1640c)
グイド・レーニの「嬰児虐殺」(1611)
グイド・レーニの「栄光の聖母子と聖人たち(聖ペトロニオ、聖フランチェスコ、聖イグナツィオ、聖サヴェーリオ、聖プロコーロ、聖フロリアーノ)」(1630)
グイド・レーニの「聖母戴冠と聖人たち(福音書記者聖ジョヴァンニ、洗礼者聖ジョヴァンニ、聖ベルナルド、アレッサンドリアの聖カテリーナ)」(1595‐98)
グイド・レーニの「磔刑」(1617c)
次は第23室です。
第23室はカッラッチ一族の作品が展示されてます。
ロドヴィーコ・カッラッチの「サウロの回心」(1587‐88)
ルドヴィーコ・カッラッチとも呼ばれてますが、ボローニャではロドヴィーコが普通です。
ロドヴィーコ・カッラッチの「ピッシーナの奇跡」(1595‐96c)
ロドヴィーコ・カッラッチの「ジョルダーノへの洗礼者聖ジョヴァンニの説教」(1592)
ロドヴィーコ・カッラッチの「聖オルソラの殉教」(1592)
アンニーバレ・カッラッチの「受胎告知」(1588)
ロドヴィーコ・カッラッチの「聖ピエトロ・トーマの磔刑」(1613)
アンニーバレ・カッラッチの「玉座の聖母子と聖ジョヴァンニーノと福音書記者聖ジョヴァンニとアレッサンドリアの聖カテリーナ」(1593)
アゴスティーノ・カッラッチの「聖ジローラモの最後の聖体拝領」(1591‐97)
ロドヴィーコ・カッラッチの「玉座の聖母子と聖ドメニコと聖フランチェスコと聖キアーラとマグダラのマリア」(1588)
見応えがあります。大サイズの大作が多いのです。
ボローニャ派が最大の見どころですが、この辺に来るまでに疲れてしまうので困ります。
アンニーバレ・カッラッチの「聖母被昇天」(1592)
ロドヴィーコ・カッラッチの「聖マッテオの召命」(1607‐09c)
ロドヴィーコ・カッラッチの「聖母子と聖ジローラモと聖フランチェスコ」(1590c)
アゴスティーノ・カッラッチの「聖母被昇天」(1592‐93c)
アンニーバレ・カッラッチの「栄光の聖母子と聖人たち(聖ロドヴィーコ、聖アレッシオ、洗礼者聖ジョヴァンニ、アレッサンドリアの聖カテリーナ、聖フランチェスコ、聖キアーラ)」(1590‐92c)
ロドヴィーコ・カッラッチの「タッコーニ家族の肖像」(1589‐90c)
ロドヴィーコ・カッラッチの「受胎告知」(1584)
アンニーバレ・カッラッチの「磔刑像を崇める聖フランチェスコ」(1598c)
アンニーバレ・カッラッチの「川辺に猟師がいる風景」(1600c)
アンニーバレ・カッラッチの「荊刑のキリスト」(1598‐1600c)
ロドヴィーコ・カッラッチの「キリストの変容」(1595)
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2)
恐れながら、私も同じく。とても疲れて、最初のころの集中力がなくなって困りました。ですので、今、手元にPercorsi/map(順路)があるので、次に行くときにはまず今回、集中力に欠けた後半部分の部屋、第22室からはじめて、23,24,21,25,26,27,28,29,30というように回るつもりです。
>第23室はカッラッチ一族の作品が展示されてます。
カッラッチ一族というのは画家の一族なのでしょうか。とても興味深い部屋でした。
特に、アンニーバレ・カッラッチの「受胎告知」(1588)が好きです。とても気に入りました。
毎日、少しずつ復習をしています。おかげさまでありがたく。どうぞ返信なぞはお気になさらず「稚拙な感想文が来た」とでもお思いくださると幸いです。
以前は、ボローニャ国立美術館は、毎週月曜の定休日を除いて、火曜日から日曜日まで朝から夕方まで(午後7時過ぎの閉館)開館していたので、簡単な昼食をカフェテリアで食べて一休みしてから、時間に余裕をもって全展示室を回ることが出来ました。
ところが、多分閑古鳥対策と費用節減のため、開館時間が短縮されてしまったので、鑑賞時間に余裕がなくなると共に疲労感が倍加するようになりました。
カッラッチ一族とは、アンニーバレから見て、兄のアゴスティーノ、従兄のルドヴィーコ(時としてロドヴィーコとも呼ばれてます)の3人の画家のことを言います。
その3人は、絵画学校・工房を設立して、そこからグイド・レーニ、グエルチーノ、ドメニキーノ、ジョヴァンニ・ランフランコなどの巨匠が育ったのです。
アンニーバレを高く評価していたのがカラヴァッジョです。ローマのサンタ・マリア・デル・ポポロ教会のチェラージ礼拝堂に行くと、2人の天才の作品を見ることが出来ます。