ここから二階(イタリアの1階)の展示作品です。
2階のロビーです。この扉が閉まっているので、閉鎖されている部屋が幾つかありそうです。
ローマ時代の浮彫?
売店で買い求めた作品全リストに載っていないので、大した浮彫ではない?と思います。
2階最初の部屋が第14室となりました。
後述しますが、この日は3階は全面閉鎖、1階と2階にも閉鎖されている展示室がありました。念のため、先ほど調べましたが、2015年、2014年も同じでした。多分、展示室と展示作品の再構築中なのでしょう。
現在、ヴェネツィアのアッカデミア美術館、ミラノのブレラ絵画館、フィレンツェのウッフィツィ美術館でも同様のことが行われてます。
天井の装飾
アントニオ・ヴィヴァリーニの天井フレスコ画
この部分はアントニオ・ヴィヴァリーニの弟子が描いたそうです。
主に弟子が描き、後でアントニオ・ヴィヴァリーニが手を入れた箇所と言われてます。(こんなことって、本当に分かるの?←私のつぶやき)
ガロファロ(フェッラーラ、1481c‐1559)の「マギの礼拝」
ガロファロの「キリストの昇天」
ドッソ・ドッシの「福音書記者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)と聖バルトロメオとポンティキーノ・デッラ・ザーレとポンティキーノ家の人」
ガロファロの「キュベレー(小アジアの大女神)の像が付いた船を引っ張るウェスタの巫女のクラウディア・クインタ」
元の話が分からないと、何が描かれているのかサッパリ分かりません。
次は第13室です。
シエナ派とレオナルデスキ画家たちの作品が展示されてます。
この部屋の天井フレスコ画もアントニオ・ヴィヴァリーニによって描かれました。
ジローラモ・ジェンガ(ウルビーノ、1486c‐1551)の「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚とシエナの聖カテリーナと聖ベルナルディーノ」
画面左上の扉から入ってきた人は誰で、描かれた意味は何でしょうか?
ドメニコ・ベッカフーミの「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」
ベッカフーミの作品は特徴がありますね。過去の国際ゴシック様式時代のシエナ派の栄光を忘れられずに、終生それを追い求めてやや空回りに終わった画家人生を歩みました。
ソドマ(ヴェルチェッリ、1477‐シエナ、1549)の「サビーネ女のレイプ」
先のカラヴァッジョ展にソドマの「この人を見よ」が来てましたね。
ルーカ・シニョレッリのフレスコ画を見るために、モンテ・オリヴェート・マッジョーレ修道院に行ったのですが、その時、併せてソドマのフレスコ画をじっくり見て、いっぺんで好きになり、彼の実力に感嘆しました。
カッリスト・ピアッツァ(ローディ、1500‐1561)の「アレッサンドリアの聖カテリーナ」
マルティーノ・ピアッツァ(ローディ、1475/80-1530c)の「聖母子と聖エリザベッタと聖ジョヴァンニーノ」
作品保護のガラス板に周りのものが写って見え難いと思いますが、この作品は過ってレオナルド・ダ・ヴィンチの作品と間違えられていたことがあります。
マルコ・ピージョ(シエナで1541年記録)の「パルカ(運命の女神たち)」
ソドマの「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚」
バルトロメオ・メローニ通称イル・リッチオ(シエナ、1505/15-1571)の「聖母子とアレッサンドリアの聖カテリーナとバーリの聖二コラ」
第12室です。
ラッファエッロの作品があります。
ラッファエッロと彼の弟子の作品が展示されてます。
展示室天井のフレスコ画
ラッファエッロの「La Fornarina(パン屋の娘)」(1518‐19)
シエナのパン職人だったフランチェスコ・ルーティの娘であるマルガリータ・ルーティの肖像と言われてます。ローマ時代のラッファエッロの愛人でした。彼女が採っているポーズは愛情を表現する古典的なポーズと言われてます。この作品はラッファエッロの死後60年に発見されたそうです。
バルダッサッレ・ペルッツィ(シエナ、1481‐ローマ、1536)の「チェーレレ(豊穣の女神)」
単なる「女性の肖像」に見えますが・・・・ 「豊穣の女神に扮した女性の肖像」?
ジュリオ・ロマーノ(ローマ、1499c‐マントヴァ、1546)の「聖母子」
ジュリオ・ロマーノの「ラッファエッロの『バルダッサッレ・カスティリオーネの肖像』」
ジュリオ・ロマーノの「パンドラの箱」
ペリン・デル・ヴァーガ(フィレンツェ、1501‐ローマ、1547)の「聖家族」
ジュリオ・ロマーノの「キューピッドを叱るミネルヴァ」
Marteen Van Heemskerck (Heemskerck, 1498- Haarlem, 1574)の「十字架降下の三翼祭壇画」
第12室で行き止まりになっていたので、元に戻りました。
(つづく)
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