博物館の開館まで少し時間があったので、ドゥオーモ横の道を上りました。
双頭の鐘楼の右側
ほぼ垂直の岩山の絶壁は迫力があります。
この山に一度登ったことがあります。風が強い日だったので、絶景よりも吹き飛ばされそうで怖かった思い出があります。
NHKの世界街歩きで、この通りを放送してましたね。冬場は、太陽が岩山に遮られて春まで日が差さないと言ってました。
特に見るべきものがなかったので直ぐに戻りました。
これがあったので、建物をしげしげと見つめました。
土産物屋がある建物がPalazzoです。ごく普通の建物で、16世紀の歴史的建造物とは意外でした。
開館時間になりました。
写真右の建物はどうやら教会のようです。
やはり教会です。
この表示ではよく分かりません。
Via Mandralisca
博物館として使用されているPalazzo di Mandraliscaです。
19世紀のシチリア貴族エンリコ・ピライノ・ディ・マンドラリスカ男爵の収集物が主に展示されている博物館です。
入口です。
アントネッロ・ダ・メッシーナの「男の肖像」
これが見たくてやって来ました。
展示作品を見れば、マンドラリスカ男爵の好みが大体分かります。
展示作品が多いとは言えませんが、シチリアでは珠玉の存在の博物館です。
態々来た甲斐がありました。若しも突発的な臨時休館だったら泣いてしまいます。開館していて本当に良かったと思いました。
同じ通りに歴史建造物があります。
15世紀に建設されたそうです。
これ以上行っても何も無さそうです。
この時間ならばドゥオーモが開いている筈。
日没まで2時間はあると思いますが、太陽が岩山に隠れて、すっかり夕方の風情です。
開いてました、良かった!
災害が多いシチリアにあって、歴史を十分に感じさせる柱頭です。
拝観しました。
一見の価値があるとされている後陣のモザイクがやはり良かった!
外に出ました。
古そうな建物です。
16世紀から17世紀に建設された司教館ですね。
司教館の門
司教館がMuseo Diocesanoになっている所が多いので、一応確認しましたが、ここにはMuseoがありませんでした。
この建物にも案内表示板がありました。
神学校ですね。
これでチェファルに来た目的は大体果たしたことになります。
ドゥオーモに向かって左、つまり海の方に歩いてみることにしました。
特に見たいものがある訳ではないので、行き当たりばったりで適当に歩きました。
夕方になって、漸く人が出てきました。
シチリアは夜が遅いですね。
レストランは、午後9時頃から漸く混み合うようです。その代わり朝も遅いのでしょうね。
6月から9月までがチェファルの観光シーズンです。この期間が賑わいます。以前に来た時は6月でした。
シーズンオフに来ると、泊まる所に苦労します。殆どが休業中ですから。
行った先々で1泊するのが原則にしてますが、この時は2月で宿泊する適当なホテルがなく、パレルモからの日帰り遠足でした。
ぶらぶら歩きは、パレルモ行列車に乗るための時間潰しです。
チェファル~パレルモ間のFSは一応幹線ですが、列車の本数が限られてます。
ドゥオーモ広場に戻りました。
まだ時間があります。
道路が真っ直ぐに伸びているので、路地に入っても迷うことはありません。
街角のタベルナコロ
写真左がローマ時代の道路遺跡がある所です。来た時と同じ道を通ってはつまらないので、別の道を歩きました。
教会ですね。
教会で開いていたのはドゥオーモだけでした。
列車の時間が迫って来ました。
時間潰しが過ぎたようです。
早足で歩きました。
ここまで来たらもう安心です。
駅はもう直ぐです。
駅に着いたら、列車は30分遅れ! 参ったなあ。
(おわり)
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