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フィレンツェのドゥオーモからサンティッシマ・アンヌンツィアータ教会へと続くVia Serviです。


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通りに面して、写真右手前に教会があります。


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12世紀頃、現在のドゥオーモの後陣がある場所にあった教会が前身です。ところが、その場所にドゥオーモの後陣が建設されることになり、1363年に取り壊されました。


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これは外部サイトから拝借した14世紀頃の絵地図の写真ですが、ドゥオーモのクーポラの後方に教会があるのが分かります。


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現在、教会がある場所に移転することになりました。


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ジョヴァンニ・ディ・ラーポ・ギーニの設計によって1364年にゴシック様式で創建されたのが現在の建物です。


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ファサードは、バルトロメオ・アンマンナーティの設計によるもので、1577年から1590年に建設されました。


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19世紀頃までは、黄褐色に塗られた建物部分も教会でした。


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ファサードにはあまり見どころがありません。


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16-18世紀に行われた改修によって、最終的にバロック様式の内部となりました。


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左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。


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小さな教会ですが、美術ファンにとっては見逃せません。


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ご親切なことに作品リストが掲げられてます。


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主祭壇
後陣にオルガンが設置されてます。


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バロック様式にしてはゴテゴテ感がありません。


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天井のフレスコ画 イル・ポッピ作?


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イル・ポッピの「キリストの復活」(1570)


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アゴスティーノ・チェンペッリの「聖母の誕生」(1593)


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ニッコロ・ラーピの「グイド・レーニ作『大天使ミケーレ』の複製画」
本物かと思いました。コピー画としては非常に出来が良いと思います。


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この礼拝堂は必見です。


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古いフレスコ画が残されてます。


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天井フレスコ画はスピネッロ・アレティーノ(アレッツォ、1350c‐1410)の作品です。


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スピネッロのシノピエ


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こちらのシノピエは劣化が激しく図柄が良く分かりません。


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スピネッロ・アレティーノのフレスコ断片


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アゴスティーノ・ヴェラチーニの「チントラの聖母」


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イル・ポッピの「無原罪の御宿り」


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ポントルモの「聖会話」(1518)
フィレンツェのマニエリスムの始まりを告げるものとして有名な作品です。


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パッシニャーノの「洗礼者聖ジョヴァンニの説教」


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イル・ポッピの「天上の聖母子と聖人たち」


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ヤコポ・キメンティ・ダ・エンポーリの「ご誕生」(1618)


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主祭壇前から見た出入口です。


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外に出ました。


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教会の向かいにある建物のタベルナコロも必見です。


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「聖母子」


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これがあるのがフィレンツェの良いところです。


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(おわり)