アンギアーリは、人口5,638人（2015年12月31日現在）のトスカーナ州アレッツォ県にあるコムーネで、1440年にフィレンツェとミラノで戦われたアンギアーリの戦いで有名です。



アンギアーリというと、城壁の上に建てられた要塞のような建物の写真が定番です。



要塞のように見えますが、サンタゴスティーノ教会の後陣です。事実、後陣が要塞の役割を担ったこともあるそうです。



後陣と比べると地味な感じがするファサードです。



この写真の文字が読めるでしょうか？教会の歴史の概要はここに書かれているので、改めて私が触れる必要はないと思います。



ファサードは1472年に建てられました。



ルネサンス様式の現在の建物は、基本的に13世紀後半から15世紀に建てられました。外観に関しては、二代目の建物は創建から大きな修復が行われなかったので、創建時の姿をそのまま留めています。（12世紀に建てられた礼拝堂が前身です）



鐘楼は、1464年に再建された二代目のものです。



単廊式、ラテン十字形の内部は、最近行われた修復工事によって新しく見えます。



左右の側壁に礼拝堂が設けられてます。



所々に古いフレスコ画が残されてます。



18世紀後半に施されたバロック様式のスタッコ彫刻が後陣を飾ってます。



主祭壇と後陣



14世紀の地元の画家によって描かれたフレスコ画



保存状態が良くありません。



修復作業の途中に、塗り潰された壁の下にフレスコ画が発見されました。



15世紀のフレスコ画



14世紀に描かれたフレスコ画



14世紀のもの



祭壇画が数点ありますが、詳細不明です。






「救援の聖母」






この礼拝堂の祭壇画は美術館に移されたそうです。



「聖母子」
壁龕に聖人の彫刻があったと思います。






「チントラの聖母と聖人たち」



祭壇前から見た出入口



この教会の隣にあります。



読めるでしょうか？



城壁の上の聳える後陣に行きます。



トンネルを潜って向こう側に出ます。






堅固な造りです。



修道院だった建物です。



こうなると丸で要塞ですね。






（おわり）