イタリア芸術を楽しむ

イタリアの魅力を味わい尽くすには、一生に何度旅をすれば足りるだろう。芸術の宝庫にして、歴史の生きた証であるイタリア。 惹き付けて止まない絵画、彫刻、歴史的建造物、オペラなど、芸術の宝庫であるイタリアを楽しむブログです。 BY:シニョレッリ

カテゴリ:美術館 > サンセポルクロ市立美術館

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

今年最初の投稿は、昨年末に引き続きサンセポルクロ市立美術館の後編です。
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美術館のベランダからの景色です。


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一休みするには最適な場所です。


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美術館のこちら側も修復工事が行われていました。


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一休み終了


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ピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖ジュリアーノ」
と言いたい所ですが・・・・・ 実は違います。


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ピエロのフレスコ画作品だけを集めたコーナーが建設中でした。


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「キリストの復活」はありましたが、立ち入りが制限されていて近付いて見ることが出来ません。


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コーナーの外から見ようとしても、途中の壁が邪魔していました。


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これではどうしようもない。


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横から何とか見ることが出来ました。
その他のピエロの2点のフレスコ画は多分、このコーナーの奥の方にあると思うのですが。


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仕方がないので、外部サイトから作品画像を拝借します。ピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖ジュリアーノ」


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ピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖ルドヴィーコ」


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ピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリストの復活」
今頃は工事が終わって、全部見ることが出来るのでしょうね。


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ミニバルド・イービ(ボルゴ・サン・セポルクロ、1475‐1548)の「聖ピエトロ」と「聖パオロ」


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「聖ピエトロ」


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「聖パオロ」


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ジュリアーノ・ダ・ピストイア(ピストイア、1480‐1529)の「救助の聖母」(1502)


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アンドレア・デッラ・ロッビア(フィレンツェ、1435‐1525)と工房の「聖母子」(1503)


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ポントルモ(1494‐1556)の「聖クインティーノ」


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ジョヴァン・バッティスタ・クンギ(サンセポルクロで16世紀に活動)の「受胎告知」(1547)


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16世紀の無名画家の「4聖人」


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「洗礼者聖ジョヴァンニ」


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「聖セバスティアーノ」


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「十字架を手にするキリスト」


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「聖バルトロメオ」


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アンドレア・デッラ・ロッビア工房の「ご誕生」(1485)


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これは問題の作品です。中央部分が欠けてますね。これを見ると悲しくなります。


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マッテオ・ディ・ジョヴァンニの「聖ピエトロと聖パオロの多翼祭壇画」です。ここに欠落した中央パネルについて一応書かれていますが、詳細には触れられてません。


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欠落した中央パネルはこの作品です。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「キリストの洗礼」です。現在、ロンドンのナショナル・ギャラリーにあります。多翼祭壇画から外され、何故イギリスに渡ることになったのか、その理由に納得できません。約170年前に起きたことなので、今さら言っても始まりませんが言いたいです。


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サンセポルクロのサン・フランチェスコ教会です。


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あの多翼祭壇画はサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会の主祭壇を飾るために注文されました。


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現在は活動が停止された旧教会になってます。


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1807年、多翼祭壇画はこの教会から取り外され、ドゥオーモに移されました。そして、1857年、当時の司教がイギリス商人に僅か2万3000ポンドで「キリストの洗礼」だけを売ったのです。
何故売ったのか、その理由は今となっては分かりません。ドゥオーモやサンセポルクロ市当局は、その理由を多分知っているに違いないのですが、恥と思っているのでしょう、触れられたくないようです。


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「聖ピエトロ」
件の多翼祭壇画に戻します。


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左端の聖人たち


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「聖パオロ」
欠落したままで見せられるのは辛いものがあります。ドウセなら、残った全部をナショナル・ギャラリーに売却して、完全な形で観たいものです。


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右端の聖人たち


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裾絵です。


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裾絵のテーマは「洗礼者聖ジョヴァンニの生涯」です。


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この作品の前に立つと「キリストの洗礼」がある姿が中々浮かびません。


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ジョヴァンニ・デ・ヴェッキ(ボルゴ・サン・セポルクロ、1537‐ローマ、1615)の「聖母の寺院への出現」(1570‐80c)


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ラッファエッリーノ・デル・コッレの「キリストの寺院への出現」


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ジョヴァンニ・デ・ヴェッキの「聖母の誕生」(1570‐80c)


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サンティ・ディ・ティート(ボルゴ・サン・セポルクロ、1536‐1603)の「ビアンカ・カッペロの肖像」


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アントニオとレミージョのカンタガッリーナ兄弟の「最後の晩餐」


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サンティ・ディ・ティートの「ピエタのキリストと2天使」


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サンティ・ディ・ティートの「グラウコとシッラ」(1580‐90c)


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17世紀の無名画家の「聖フランチェスコ」


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アゴスティーノ・シャンペッリ(フィレンツェ、1565‐1630)の「偶像の撲滅」(1618)


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サンティ・ディ・ティートの「受胎告知」


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アンドレア・ポッツォ(トレント、1642‐ウィーン、1709)の「インドの女王を改宗させる聖フランチェスコ・サヴェーリオ」(1690)


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サンティ・ディ・ティートの「教皇聖クレメンテ」(1592)


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サンティ・ディ・ティートの「エジプトへの逃避途中の休息」


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サンティ・ディ・ティートの「トレンティーノの聖にココラ」(1588)
これで終わりのようです。
しかし、ルーカ・シニョレッリの作品が展示されてません。


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これもお目当てでした。
ルーカ・シニョレッリの「磔刑」です。


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この作品の裏面にもルーカの作品があるのです。


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ところがこの日の夕方、この教会に行ったのですが驚きました。


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何と何と、ルーカの作品が主祭壇にあるではないですか!!!


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サンセポルクロのサン・アントニオ・アバーテ教会の主祭壇画がルーカ・シニョレッリの「磔刑」だったのです。


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元々、この教会の主祭壇画でしたが、取り外されて市立美術館で展示されていましたが、何時の間にか元の場所に戻されていました。ビックリです。
流石に裏面を見ることは出来ないようでした。


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主要作品をもう一度見ました。


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同じように見えても美術館は行く度毎に違います。


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どのように変わっているのか、それを知るのも楽しみの一つです。


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楽しかった!!!!


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(おわり)

2016年の最後の投稿です。
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サンセポルクロのニッコロ通りです。この先に市立美術館があります。


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Palazzo della Residenzaです。


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市立美術館が設けられているパラッツォは工事中でした。


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工事中でないときの写真を掲載しましょう。


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この建物は14世紀後半から15世紀前半にボルゴ・サン・セポルクロを支配していたマラテスタ家によって1456年に完成した旧マラテスタ宮です。
市立美術館として使用されるようになったのは1975年からです。


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このところ少しづつ展示作品が変わっていると思います。


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ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品が4点展示されています。


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私が大好きなルーカ・シニョレッリの作品も展示されているので楽しみです。


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これは非常に興味深い作品です。
アンジェロ・トリッカ(サンセポルクロ、1817‐フィレンツェ、1884)の「ルーカ・パチョーリの幾何学の説明に対して意見を言うピエロ・デッラ・フランチェスカ」
ピエロ・デッラ・フランチェスカは、当時一流の数学者で、数学の専門書を数冊出版しています。ルーカはピエロの数学上の一番弟子です。因みに絵画上の一番弟子はルーカ・シニョレッリです。
二人のルーカがピエロの弟子だったわけです。


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ジュリアーノ・ダ・ピストイア(ボルゴ・サン・セポルクロ、1480‐1527)の「聖母子と4聖人と2天使」


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クリストフォロ・ゲラルディと工房の「幼きキリストへの崇拝」(18世紀)


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ジョヴァンニ・デル・レオーネ(16世紀に活動)?の「Pellegrinaggio della Compagnia del Crocifisso a Loreto in Occasione della peste del 1523」(16世紀前半)


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フェデリーコ・ゾイ(サンセポルクロで18世紀に活動)の「エジーディオの巡礼」


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フェデリーコ・ゾイの「アルカーノの巡礼」


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アンジェロ・トリッカの「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」(1875)


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ピエロ・デッラ・フランチェスカの「慈悲の聖母の多翼祭壇画」(1445‐1462)
サン・セポルクロのミゼリコルディア教会にありました。
主要部分が3つに分けられて展示されていました。


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全体の配置はこうなります。


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欠落パネルが一つもなく、全パネルが揃っているので、こうして展示して欲しいと思います。


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中央の「慈悲の聖母」
フォルリで開催された「ピエロ・デッラ・フランチェスカ展」には、このパネルだけが貸し出されていました。


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「聖セバスティアーノと洗礼者聖ジョヴァンニ」


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「福音書記者聖ジョヴァンニとシエナの聖ベルナルディーノ」


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頭頂部と裾絵が一緒に展示されていました。
違和感がありました。
工事中の一時的な措置なのか、その辺が良く分かりませんが、多翼祭壇画の全体像が分かっていないと、これだけ見せられても困りますね。


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極め付きはこの展示です。左端と右端だけが一緒に展示されていました。


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左端部分


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左端の裾絵


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右端の「聖人たち」


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右端の裾絵
次は頭頂部の各パネルです。


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「磔刑」
上部に切断されたような跡が残されています。切り取られてパネル毎に展示されたことがある?


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「聖ベネデット」と「受胎告知する大天使ガブリエーレ」
これらも切断された痕跡?があります。


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「受胎告知される聖母」と「聖フランチェスコ」
次は裾絵です。


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「我に触れるな」


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「復活してキリストによって空になった棺」


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「キリストの埋葬」


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「キリストの鞭打ち」


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「ゲッセマネ園での祈り」
これで全パネルになります。


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もう一度全体の配置図を見ないと各パネルの位置が分かりませんね。


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ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティ(サンセポルクロ、1610‐1637活動)の「無原罪の御宿り」


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パッシニャーノ(1559‐1638)の「磔刑」(17世紀初頭)


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17世紀の無名画家の「最後の晩餐」


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レアンドロ・バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1557‐ヴェネツィア、1622)の「マギの礼拝」


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ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティに帰属する「悔悛のマグダラのマリア」(17世紀)


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ジュリアーノ・アマディ?の「ユディト」(15世紀)


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詳細不明


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詳細不明


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14世紀の無名画家の「トレンティーノの聖二コラ」


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14世紀の無名画家の「聖フランチェスコ」


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14世紀の無名画家の「受胎告知」


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14世紀の無名画家の「聖キアーラ」


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14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナ」


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詳細不明


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14世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテとアレッサンドリアの聖カテリーナ」


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アントニオ・ダ・アンギアーリに帰属する「聖母子と聖人たち」(15世紀前半)


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16世紀の無名画家の「聖セバスティアーノ」


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ニッコロ・ディ・アーニョロ・デル・ファンティーノの「La Giustizia」(1441)


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14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナの生涯のエピソード」


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フレスコ画の下絵(シノピエ)


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14世紀の無名画家の「聖アメリアの生涯のエピソード」


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14世紀の無名画家の「聖母子と2聖人」


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15世紀の無名画家の「聖母子」


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15世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテ」
(つづく)

皆様、本年も有難うございました、感謝に堪えません。
9月下旬にこちらのサイトに引っ越しさせて頂きましたが、慣れぬことゆえ、数々の不都合が生じてしまいました。お詫び申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。

良いお年をお迎えください。

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