次の展示コーナーです。
「エーリオ・ヴェーロの胸像」(2世紀、16世紀)
ローマ時代の彫刻を16世紀に保存処理のために手を加えたものです。
アントニオ・チルチニャーニ通称イル・ポマランチョ(チッタ・デッラ・ピエーヴェ?、1569/1572-ローマ、1629)の「磔刑と聖フランチェスコ・サヴェーリオと聖イグナツィオ・ディ・ロヨラ」(1620-21)
ダニエーレ・クレスピ(ブスト・アルシツィオ、1597c-ミラノ、1630)の「聖母戴冠」(1622-23)
カミッロ・プロカッチーニ(ボローニャ、1558-ミラノ、1629)の「聖母子と聖ジローラモと聖ヴィターレとアッシジの聖フランチェスコ」(1598-1626)
ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニ(ボローニャ、1574-ミラノ、1625)の「割礼」(1616)
カミッロ・プロカッチーニの「マギの礼拝」(1598-1608)
ジョヴァン・ジョゼッフォ・ダル・ソーレ(ボローニャ、1654-1719)の「荊冠を持つ天使の、聖マリア・マッダレーナへの訪れ」(1695-1700c)
カルロ・チニャーニ(ボローニャ、1628-フォルリ、1719)の「フローラ」(1685c)
ジョヴァン・ジョゼッフォ・ダル・ソーレの「聖母子とティエーネの聖ガエターノ」(1707c)
「ルチオ・ヴェーロの胸像」(2世紀後半、16世紀)
18世紀前半のドイツの家具職人制作の「貴重品箱」
18世紀のトラーパニの職人作「プレセーペ」
フランチェスコ・ヴェッラーニ(モデナ、1687-1768)の「ヴィーナスとアドーネ」(1750-60c)
フランチェスコ・ヴェッラーニの「ディアナとエンディミオーネ」(1750-60c)
ローザ・ダ・ティヴォリ(フランクフルト・アム・マイン、1655-ローマ、1706)の「ティヴォリの風景と羊の群れと羊飼い」(17世紀末)
シジスモンド・カウーラ(モデナ、1637-1724)の「聖アンブロージョの奇跡」(1670-75)
ジャコモ・ゾノービ(モデナ、1681-1767)の「サロメ」(1708-13)
シャルル・ルブラン(パリ、1619-1690)の「モーゼとセフォーラの結婚」(1687)
17世紀の逸名彫刻家作「Busto del tipo "Menandro- Virgilio”」
アントニオ・コンセッティ(モデナ、1686-1766)?の「ピエタ」(18世紀前半)
ギリリング・ギボンズ(ロッテルダム、1648-ロンドン、1721)の「ヴァニタス」(1685c)
17世紀の逸名彫刻家作「カエサルの胸像」
ジャコモ・ザノービの「ユディト」(1708-13)
シャルル・ルブランの「ジェトロの身を守るモーゼ」(1687)
ローザ・ダ・ティヴォリの「ティヴォリの風景と牛と羊の群れと羊飼い」(17世紀末)
シジスモンド・カウラの「ペスト患者を見舞う聖カルロ・ボッロメオ」(1670-75)
イグナツィオ・ステッラ(?、1680c-ローマ、1748)の「パオラの聖フランチェスコ」(1730-40c)
ドメニコ・ピオラ(ジェノヴァ、1627-1703)の「音楽の寓意」(1680-90c)
以上で終わりました。
この美術館のお宝作品をポーランド(ザクセン)のアウグストゥス3世に売却したのが悔やまれます。ドレスデンで展示されているラファエッロ、カラヴァッジョ、パルミジャニーノ、ジョルジョーネ、ティツィアーノ、コレッジョ、ルーベンス、ペルジーノ、アンドレア・デル・サルト、デューラー、グイド・レーニ、グエルチーノなどの傑作は元々ここにあったものでした。残念ながら、現展示はその売却の売れ残り感が否めません。それでも傑作、秀作、佳作が多数ありますが・・・・・
メディチ家財産をフィレンツェから持ち去れることを防いだ、メディチ家の最期の末裔アンナ・マリア・ルイーザ・デ・メディチの偉大さを改めて実感させたエステンセ美術館でした。
(おわり)