イタリア芸術を楽しむ

イタリアの魅力を味わい尽くすには、一生に何度旅をすれば足りるだろう。芸術の宝庫にして、歴史の生きた証であるイタリア。 惹き付けて止まない絵画、彫刻、歴史的建造物、オペラなど、芸術の宝庫であるイタリアを楽しむブログです。 記事は一日に一つアップしています。記事の見方ですが、例えば「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その4)」は2017年10月20日にアップしました。各記事にカレンダーが表示されてますが、カレンダー上の2017年10月21日をクリックして頂ければ「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その5)」になります。(その3)は2017年10月20日となります。 BY:シニョレッリ

カテゴリ:教会巡り > ピアチェンツァ、サン・シスト教会

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詳細不明


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詳細不明


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17世紀後半のピアチェンツァの逸名画家作「聖母子ととパドヴァの聖アントニオ」


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主祭壇です。


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問題の主祭壇画です。 
ピエトロ・アントニオ・アヴァンツィーニ(ピアチェンツァ、1656‐1733)の「ラファエッロ・サンツィオ作『システィーナの聖母』の複製画」


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主祭壇画ですが、1513年には既にラファエッロの「システィーナの聖母」がありました。
ところが、1754年、ベネデット会修道士が金に目が眩んで、ポーランドのアウグストゥス3世に売却してしまったのです。現在、ラファエッロの作品はドレスデン国立絵画館にあります。
売却後は、代わりに複製画が置かれてます。


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主祭壇から見た出入口方向


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レアンドロ・バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1557‐ヴェネツィア、1622)の「聖バルバラの殉教」


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ヤコポ・オラツィオ・フェリナーティ(ヴェローナ、1524‐1606)の「羊飼いの礼拝」(1570c)


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ヤコポ・オラツィオ・フェリナーティ(ヴェローナ、1524‐1606)の「天上のキリストと聖母とパドヴァの聖アントニオ」


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詳細不明


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カミッロ・プロカッチーニ(パルマ、1561‐ミラノ、1629)の「嬰児虐殺」(1604‐05)


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ジャン・パオロ・カヴァーニャ(ベルガモ、1550‐1627)の「聖ロレンツォの逮捕」


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聖歌隊席の彫刻に注目です。


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ジオ・ピエトロ・パムビアンコ・ダ・コロルノとバルトロメオ・ダ・ブッセートによる木組み彫刻(1512‐14)


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ジョヴァン・アンジェロ・ボッローニ(クレモナ、1684‐ミラノ、1772)の「聖バルトロメオの殉教」


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左側廊


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詳細不明の燭台


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シモーネ・モスキーノ(オルヴィエート、1553‐パルマ、1610)のオーストリアのマーガレットの墓碑(1587‐17世紀初め)


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逸名彫刻家作「磔刑像」(17世紀)
サン・フェルモ教会にあったそうです。


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ピエトロ・ダ・コルトーナ(コルトーナ、1596‐ローマ、1669)の「聖ステファノの殉教」


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ピエトロ・ダ・コルトーナ(コルトーナ、1596‐ローマ、1669)の「十字架降下」


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ジョヴァンニ・バッティスタ・ピットーニ(ヴェネツィア、1687‐1767)の「割礼」(1742c)


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ジョヴァンニ・バッティスタ・タリアサッキ(ボルゴ・サン・ドニーノ、1696‐カステルボスコ、1737)の「聖ゲルトルーデと聖マルゲリータの贖い」(1730c)


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ジローラモ・マッツォーラ・ベドリ(パルマ、1500c‐1569)の「聖ジョヴァンニ・バッティスタ」


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ステファノ・ランブリ(17世紀活動)の「受胎告知」(1649)


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アントニオ・カンピ(クレモナ、1524‐1587)の「羊飼いの礼拝」(1570c)


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ジュゼッペ・ヌヴォローネ(サン・ジミニャーノ、1619‐ミラノ、1703)の「聖ジローラモと天使」(17世紀)


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左第2礼拝堂のフレスコ画は、アントニオ・カンピ(クレモナ、1524‐1587)の復活したキリスト」


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ベルナルディーノ・ザケッティ(レッジョ・エミリア、16世紀前半活動)によるクーポラのフレスコ画(1517)


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左側廊


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主祭壇をもう一度見ました。


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中庭に出ました。


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これを売るなんて、軽蔑すべき修道士です。


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外に出ました。
(おわり)

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ピアチェンツァのインペラトリーチェ・アンジルベンガ通りです。


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ボッセリ門です。


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門を潜るとサン・シスト通りに出ます。


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サン・シスト通りの突き当りに教会があります。


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教会の入り口に門があります。


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神聖ローマ帝国皇帝ルドヴィーコ2世の妻Engelberga d'Alasaziaによって、852年から874年に建設された教会が前身です。その後、修道院が建設され、エンゲルベルガ皇后は、大修道院長に任命されました。
中世の頃、この修道院に対して特権と特典が与えられ、大変な勢力でした。
1129年、修道院はポリローネのベネデット会の所有となりました。
1425年、ベネデット会派のカッシネージ修道会に引き継がれました。


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1622年に建設された門を潜って中庭に入ります。


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15世紀後半、建物が経時劣化したので、それを取り壊し、その上に新しい建物を建設することになり、1490年創建、1511年に完成したルネサンス様式の建物が現在の姿です。


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1591年に完成したファサードは、1755年に現在の姿に改装されました。


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中庭を囲んで回廊が設けられてます。


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ファサードに向かって右側の回廊


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ファサード前から見たサン・シスト通り


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旧修道院の建物


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修道院は、1810年に活動が停止され、兵舎として使用されました。その後、一度も宗教活動が行われることなく現在に至ってます。


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回廊の壁に修道士のフレスコ画が描かれてます。


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これについては、後述します。


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中に入りました。


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三廊式、ラテン十字形、ルネサンス様式の内部です。


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美術的に見所が豊富です。


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右側廊の礼拝堂から見て行きます。


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五廊式と間違えそうな造りです。


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ジュゼッペ・ランブーリに帰属する「キリストの洗礼」


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ジェルヴァシオ・ガッティ(クレモナ、1550‐1631)の「聖ベネデットと聖マウロをもてなすトティラ王」(1585c)


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16世紀の逸名画家作「聖ジュゼッペの死」
ベルナルド・カンピの作品説もあるようです。


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逸名彫刻家作「チントラの聖母」(16世紀)
サンタ・マリア・イン・ボルゲット教区教会にあったそうです。


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右側廊の第3礼拝堂です。


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第3礼拝堂のフレスコ画は、アントニオ・カンピ(クレモナ、1524‐1587)の「砂漠の聖ジローラモ」(1570c)


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セバスティアーノ・ノヴェッリの「聖母子と聖人たち」(1530)


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タッデオ・ズッカリ(ウルビーノ、1529‐ローマ、1566)に帰属する「キリストの埋葬」


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右側廊第4礼拝堂です。


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カミッロ・プロカッチーニ(パルマ、1561‐ミラノ、1629)の「天上の聖母子と聖トンマーゾと聖カルロ・ボッロメオと聖フランチェスコ」(1610)


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逸名画家作「聖家族とパドヴァの聖アントニオと聖マルゲリータ」


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詳細不明


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エミリオ・ビアンキの「聖エレーナ」(1575)


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フランチェスコ・ギットーニ(リッツォ―ロ、1855‐ピアチェンツァ、1928)の「ピエタ」


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パルマ・イル・ジョーヴァネ(ヴェネツィア、1549‐1628)の「聖バルバラの殉教」


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ジョヴァンニ・バッティスタ・ピットーニ(ヴェネツィア、1687‐1767)の「聖ロレンツォの殉教」(1741c)
(つづく)

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