イタリア芸術を楽しむ

イタリアの魅力を味わい尽くすには、一生に何度旅をすれば足りるだろう。芸術の宝庫にして、歴史の生きた証であるイタリア。 惹き付けて止まない絵画、彫刻、歴史的建造物、オペラなど、芸術の宝庫であるイタリアを楽しむブログです。 記事は一日に一つアップしています。記事の見方ですが、例えば「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その4)」は2017年10月20日にアップしました。各記事にカレンダーが表示されてますが、カレンダー上の2017年10月21日をクリックして頂ければ「ボルゲーゼ美術館の展示作品(その5)」になります。(その3)は2017年10月20日となります。 BY:シニョレッリ

カテゴリ:ローマの教会巡り > サンタゴスティーノ聖堂

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Cappella Sant'Agostinoの天井フレスコ画は、ジョヴァンニ・バッティスタ・スペランツァ(ローマ、1600‐1640)によって1640年に制作されました。


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Cappella Sant'Agostinoの祭壇画は、ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ通称グエルチーノ(チェント、1591‐ボローニャ、1666)の「聖ジョヴァンニ・バッティスタと聖アゴスティーノとエレミータの聖パオロ」(1636‐37)


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Cappella Sant'Agostinoの右側壁にある、ジョヴァンニ・ランフランコ(パルマ、1582‐ローマ、1647)の「異端者を糾弾する聖アゴスティーノ」(1639c)


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Cappella Sant'Agostinoの左側壁にある、ジョヴァンニ・ランフランコ(パルマ、1582‐ローマ、1647)の「聖アゴスティーノに顕現するキリスト」(1639c)


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ジョヴァンニ・バッティスタ・スペランツァ(ローマ、1600‐1640)の「聖アゴスティーノと聖霊降臨」(1640c)


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トレンティーノの聖二コラ礼拝堂の天井フレスコ画は、ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ(ノヴァーラ、1537‐ローマ、1627)の「聖二コラの生涯」(1585c)です。


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トンマーゾ・サリーニ(ローマ、1575‐1625)の「トレンティーノの聖二コラ」(17世紀初め)
トンマーゾ・サリーニは、ジョヴァンニ・バリオーネの友人です。バリオーネがカラヴァッジョ、オラツィオ・ジェンティレスキなどを訴えた、有名なバリオーネ裁判において、バリオーネ側の証人として出廷し、カラヴァッジョ側と争った画家です。カラヴァッジョ、ジェンティレスキの足元にも及ばない凡庸な画家でしたが、自己評価だけは非常に高かったという面白い存在です。


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Cappella San Nicolaの、ピエトロ・ガグリアルディ(ローマ、1809‐フランスカティ、1890)の「ペスト禍」(19世紀中頃)


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ピエトロ・ガグリアルディ(ローマ、1809‐フラスカティ、1890)の「聖二コラの幻視」(19世紀中頃)


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中央礼拝堂


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Cappella Santa Monicaの天井フレスコ画、ジョヴァンニ・バッティスタ・リッチ(ノヴァーラ、1537‐ローマ、1627)の「聖モニカの生涯」(16世紀第1四半世紀)


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ジョヴァンニ・ゴッタルディ(ファエンツァ、1733‐ローマ、1812)の「聖母子と聖アゴスティーノと聖モニカ」(1760c)


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ジャチント・ブランディ(ポーリ、1621‐ローマ、1691)の「三位一体の幻視」(1660c)


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ローマ派逸名画家作「悪魔に取りつかれた人を救出する聖人」(1660c)


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ローマ派逸名画家作「病人を癒す聖人」(1660c)


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ローマ派逸名画家によって描かれたCappella Santo Spiritoの天井フレスコ画(1660c)


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聖アポッロニア礼拝堂の祭壇画は、ジローラモ・ムツィアーノ(ブレーシャ、1532‐ローマ、1592)の「獄中の聖アポッロニア」(1585c)


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聖アポッロニア礼拝堂左側壁にある、フランチェスコ・ローザ(スイス、ジュネーヴ、1638‐ローマ、1687)の「無垢」(1660c)


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聖アポッロニア礼拝堂右側壁の、フランチェスコ・ローザ(スイス、ジュネーヴ、1638‐ローマ、1687)の「殉教」(1660c)


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フランチェスコ・ローザ(スイス、ジュネーヴ、1638‐ローマ、1687)によって1660年頃に描かれた天井フレスコ画「天上の聖アポッロニア」


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聖キアーラ礼拝堂の祭壇画は、セバスティアーノ・コンカ(ガエータ、1680‐ナポリ、1764)の「モンテファルコの聖キアーラに顕現するキリスト」(1751c)


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逸名画家によって18世紀中頃に描かれた、聖キアーラ礼拝堂のフレスコ「聖キアーラの物語」


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Cappella Pio


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Cappella Pioの祭壇


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ジローラモ・ナンニ(ローマ、?‐1642)のCappella Pioの天井フレスコ画


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右側廊


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左側廊


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見所が豊富です。


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外に出る前に、もう一度「ロレートの聖母」を見ました。


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外に出ました。


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カラヴァッジョ作品がある3つの教会のうち、ここが最も人出が少ないのは何故でしょうか?


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(この項、おわり)

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次はサンタゴスティーノ聖堂です。サン・ルイージ・デイ・フランチェージ聖堂から歩いて数分の距離の、ナヴォーナ広場近くにあります。


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しかし、少し遠回りしてサン・イーヴォ・アッラ・サピエンツァ教会に来てしまいました。


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教会が開くのは日曜日の午前中のみで、この日は平日でした。


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閉まっていても、この見事な柱廊は見る価値があります。


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道草を適当に切り上げて、いよいよサンタゴスティーノ聖堂です。


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サンタゴスティーノ・イン・カンポ・マルツィオ聖堂、略してサンタゴスティーノ聖堂です。


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1999年、第244代教皇ジョヴァンニ・パオロ2世(教皇在位:1978‐2005)によってBasilica Minoreに格付けされました。


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14世紀にアウグスティヌス会がこの地に教会の建設を決め、14世紀末に工事着工、1420年に完成しました。しかし、修道院活動する教会としては規模が小さく、テヴェレ川の洪水の影響を受け易い低地だったので、土地をかさ上げすると共に大規模な建物にするべく、直ぐに再建されることになりました。そうして、1479年創建、1483年に完成したルネサンス様式の二代目の建物が現在の姿の原形となってます。


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ファサードは、レオン・バッティスタ・アルベルティ(ジェノヴァ、1404‐ローマ、1472)によって設計されましたが、アルベルティが先に設計したフィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ聖堂のファサードを模したと言われてます。建築家ヤコポ・ディ・クリストフォロ・ダ・ピエトラサンタ(ピエトラサンタ、?‐ローマ、1495)の工事監督によって、1483年に完成したファサードです。


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ファサードの両サイド端の渦巻きは、新しい修道院が建設された際に、建築家ルイージ・ヴァンヴィテッリ(ナポリ、1700‐カゼルタ、1773)の設計によって、1746年‐1750年に追加されたものです。


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ファサードのフレスコ画


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中央扉は大体閉まってます。ファサードに向かって右の扉から出入りするのが普通です。


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三廊式、ラテン十字形、ルネサンス様式の内部です。


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お目当ては左側廊の最初の礼拝です。


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カヴァレッティ礼拝堂です。
16世紀末、または17世紀初頭、カヴァレッティ家がこの礼拝堂を買い取り、当時のカヴァレッティ家の当主が、礼拝堂の祭壇をロレートの聖母で飾るとの遺言を残して没しました。
サンタゴスティーノ聖堂は、サン・ピエトロ大聖堂に通じるサンタンジェロ橋に向かう道路上にあり、巡礼地になっていました。


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聖堂に入って直ぐの所にある、ヤコポ・サンソヴィーノ(フィレンツェ、1486‐ヴェネツィア、1570)の「妊娠帯の聖母」(1516)
巡礼者は、この聖母を見てから、左のカヴァレッティ礼拝堂に向かうのが普通でした。


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私の写真がボケなので、鮮明な写真を外部サイトから拝借しました。


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カヴァレッティ礼拝堂の祭壇画は、ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(ミラノ、1571‐ポルト・エルコレ、1610)の「ロレートの聖母」(1604‐06)


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1603年、カラヴァッジョは、死去したエルメーテ・カヴァレッティの遺言執行人から「ロレートの聖母」の注文を受けました。
カラヴァッジョは、制作のためにマルケのアスコリ・ピチェーノ、トレンティーノに行った記録が残されてます。(そこで祭壇画を制作しましたが、失われてしまいました) ロレートを訪れた記録がありませんが、恐らくロレートに行ったものと考えられてます。


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「ロレートの聖母」の鮮明な作品画像(外部サイトから拝借しました)


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カヴァレッティ礼拝堂天井


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カヴァレッティ礼拝堂の左側壁


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カヴァレッティ礼拝堂の右側壁


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身廊の柱に描かれたラファエッロ・サンツィオの「預言者イザヤ」


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イザヤの下にあるサンソヴィーノの「聖母子と聖アンナ」


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Cappella di Santa Caterina d'Alessandriaの天井フレスコ画は、マルチェッロ・ヴェヌスティ(マッツォ・ディ・ヴァルテッリーナ、1510‐ローマ、1579)によって1550‐60年頃に描かれました。


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マルチェッロ・ヴェヌスティ(マッツォ・ディ・ヴァルテッリーナ、1510‐ローマ、1579)の「アレッサンドリアの聖カテリーナ」(1550‐60)


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サン・ジュゼッペ礼拝堂のフレスコ画は、アヴァンツィーノ・ヌッチ(グッビオ、1552c‐ローマ、1629)によって1587‐88年に制作されました。


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ドメニコ・スパニョーロの「バラの聖母」(1589)


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アヴァンツィーノ・ヌッチ(グッビオ、1552c‐ローマ、1629)の「聖ジョヴァンニ・バッティスタ」(1587‐88)


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Cappella San Ritaは、ベルニーニの弟子ジョヴァンニ・バッティスタ・コンティ―ニ(モンタルチーノ、1642‐ローマ、1723)の作品です。


094
ジャチント・ブランディ(ポーリ、1621‐ローマ、1691)の「聖リータの光悦」


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ジュゼッペ・ヴァスコニオのサン・ピエトロ礼拝堂の天井フレスコ画(17世紀初め)


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サン・ピエトロ礼拝堂祭壇は、ジョヴァンニ・バッティスタ・コティニョーラの「天国のカギを聖ピエトロに託すキリスト」(1569)


101
ジュゼッペ・ヴァスコニオの「無原罪の御宿リ」(17世紀初め)


102
ジュゼッペ・ヴァスコニオの「聖母被昇天」(17世紀初め)
(つづく)

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