日曜朝のポポロ広場は静寂に包まれていました。
前日は、青空市のため、ポポロ広場全体の写真を撮れなかったが快晴でした。この日は、今にも雨が降り出しそうな悪天でしたが、広場全体の写真を撮れました。
ポポロ広場に面して建つサンティ・アンナ・エ・ジョアッキーノ教会です。
建築家ジャコモ・サッシ・ファッブリによって1663年に建設された教会です。中にクリストフォロ・セッラ(チェゼーナ、1600-1689)の祭壇画、フレスコ画があるようです。
観光案内所に事前リクエストをすれば、中に入ることが出来るようです。
次はマラテスティアーナ要塞です。
写真左にマラテスティアーナ要塞に通じる門があります。
要塞への門が開いてました。
現在の要塞は三代目です。
門前から見たポポロ広場です。
要塞への坂道を上り始めました。
現在の要塞の西方にサヴィオ川が流れてますが、現在の要塞よりも西側にローマ時代後期に建設された”Castrum Romanum"がありましたが、その遺跡の上に”Rocca Antica"と呼ばれる最初の要塞が建設されました。
”Rocca Antica"は、1000年頃のサヴィオ川の洪水によって起きた崖崩れで破壊されてしまいました。その後、”Rocca Antica”よりもサヴィオ川の稍々下流の丘に二番目の要塞”Rocca Vecchia"が建設されました。二番目の要塞にフェデリーコ・バルバロッサ(1122-1190)が暫く留まった記録が残されてます。
要塞の城壁です。
二番目の要塞”Rocca Vecchia"は、1377年、ロベルト・ダ・ジネブラ枢機卿(後の対立教皇クレメンテ7世)が率いたブルトン軍(ブルターニュ地方)によって破壊されました。
丘を上ってきました。
現在の三代目のマラテスティアーナ要塞は、この地を支配していたマラテスタ家のガレオット1世・マラテスタ(リミニ、1300c-チェゼーナ、1385)が、1377年に破壊された”Rocca Vecchia"を基に、改装整備工事を1380年に開始し、ガレオット1世の死後、子孫に引き継がれ1477年に完成しました。
チェーザレ・ボルジアに仕えていたレオナルド・ダ・ヴィンチが、1502年から1503年にかけて対大砲防御工事を行ったことでも知られてます。
写真左に要塞の本丸?への入り口があります。
要塞本丸と中庭に通じる門です。
中庭に入りました。
要塞の本丸?です。
中に入ることが出来ますが、この時期は休館でした。
夏季には中庭でコンサートなどが行われます。
日曜朝にここに来た物好きは私一人でした。
人の気配が全くありません。
何もないので、中庭から外に出ました。
要塞から下る道の途中で、サンタゴスティーノ教会の鐘楼が見えました。
要塞を見上げる位置まで道を下ってきました。
この頃は未だ足腰が丈夫でした。
広場に下りてきました。
この旅の前回、ここに泊まりました。観光するには絶好の場所にあります。メリットはそれだけ?
お馴染みとなったポポロ広場です。
空き過ぎも拍子抜けします。
元々、Palazzo Albornozと呼ばれていた市庁舎です。
14世紀半ば、スペイン出身のエジーディオ・アルボルノス枢機卿(スペイン、1310-ヴィテルボ、1367)によって建設されたので、Palazzo Albornozと呼ばれたのです。
写真左の広場に進みました。
アメンドーラ広場です。
次はサンタゴスティーノ教会です。
道の突き当りがサンタゴスティーノ教会です。日曜朝のミサがあるので、扉が開くと淡い期待を抱いていました。
1252年、フランチェスコ会によって建設された修道院が前身です。その後、教会が併設されました。
1457年、マラテスタ・ノヴェッロの妻ヴィオランテ・ダ・モンテフェルトロは、フランチェスコ会修道士にオッセルヴァンツァ教会を与え移住させ、アゴスティーノ会にこの場所にあった修道院教会に与えたのです。
残念、サンタゴスティーノ教会は閉まっていました。
譲渡を受けたアゴスティーノ会は、アゴスティーノ修道院教会と改称すると共に、1520年に改修工事を行いました。
現在の姿は、1748年から1777年に再建されたものです。
サンタゴスティーノ教会の鐘楼
開く教会は限られてます。教会巡りは効率が悪いと思います。
人通りがありません。
次はサント・スピリト教会です。
1694年から1695年に建設されたサント・スピリト教会です。
現在の教会の後陣後方にあった、14世紀に建設された修道院が前身です。
ナポレオンの抑圧令によって閉鎖され、その後、宗教活動が再開されたことがない旧教会です。
歴史的建造物です。
修道院だった建物です。
これで見たいものは大体見たようです。
美術品が多いので、チェゼーナは私にとっては珠玉の街です。
雨が強くなってきました。
次の目的地ボローニャに向かいました。
(おわり)