サン・ロレンツォ祈祷所に行く前にサン・フランチェスコ聖堂に拝観するコニしました。先ほど来た道を戻ります。
サンタ・マリア・ディ・ポルトサルヴィ教会を通り過ぎました。
次の交差点を左折します。
Via Paternostro
この先に図書館があります。
サン・ロレンツォ祈祷所に作品を残したカラヴァッジョですが、カラヴァッジョが逃亡の途中でパレルモに来たかどうかは、記録などが一つもなく定かではありません。
サン・ロレンツォ祈祷所を通り過ぎて直ぐの所に聖堂があります。
1235年創建、1255年に完成したゴシック様式のサン・フランチェスコ聖堂です。
創建以来、幾度となく地震に見舞われ、その度に修復を繰り返しました。1823年の地震によって大きな被害を受け、殆ど再建に近い大修復が行われました。また、第二次世界大戦でも大被害を受けました。
一見すると古そうなゴシック様式の建物ですが、よく見ると新しいことが分かります。
ファサードのフレスコ画
1924年、教皇ピオ11世によってBasilica Minore に昇格しました。
三廊式です。建築様式は創建以来、幾度なく修復を繰り返したので、ゴシック様式、バロック様式、新古典様式が垣間見える折衷様式となってます。
左側
右側
天井は新しそうに見えます。
主祭壇
後陣の「磔刑像」(アンドレア・チャンチ作)
右後陣の無原罪の御宿り礼拝堂です。
この聖堂の見どころの一つです。
ヴィト―・ダンナの「無原罪の御宿り」(1772)
精緻な装飾です。
これらは、彫刻家ジョヴァンニ・バッティスタ・ラグーザ(生年不明―パレルモ、1727)の代表作(18世紀)です。
天井は、アントニオ・グラーノ(パレルモ、1660c‐1718)の「聖母戴冠」
新しそうな柱頭
エッケ・ホモ(この人を見よ)礼拝堂
イグナツィオ・マラビッティ(パレルモ、1719‐1797)の「鞭打ち」
イグナツィオ・マラビッティの「カルヴァリオへの途」
ジャコモ・セルポッタ(パレルモ、1656‐1732)の「La Fede」(1723)
ジャコモはシチリアを代表する彫刻家です。この聖堂に8点のジャコモの作品がありますが、彼の代表作と言われてます。
礼拝堂の天井
ジャコモ・セルポッタの「La Mansuetudine」(1723)
調べれば制作者等の詳細が分かると思いますが、調べる気が起きません。
礼拝堂の床
右側廊
ジャコモ・セルポッタの「La Giustizia」(1723)
ジャコモ・セルポッタの「La Verita」(1723)
ジャコモ・セルポッタの「La Carita」(1723)
ジャコモ・セルポッタの「La Teologia」(1723)
マドンナ・デッラ・ネ—ヴェ礼拝堂です。
ドメニコ・ガジーニ(1420c‐1492)の「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」
Sepolcro Alliata
左側廊
パドヴァの聖アントニオ礼拝堂
サン・フランチェスコ礼拝堂
ジャコモ・セルポッタの「L'Umilta」(1723)
ジャコモ・セルポッタの「La Modestia」(1723)
外に出ました。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2)
パレルモの特集、毎日、食い入るように見させていただいてます。
ジャコモ・セルポッタの彫刻、美しいです。
次回、パレルモに行くときに参考にさせていただきます。
何も知らずにぼーっと観るより、こうして解説いただくと深く知ることができる気がします。ありがとうございます。
それにしてもシニョレッリさんは教会めぐりのために早起きなのでしょうね。
こちらのブログを読んでいると、教会は午前中が勝負の気がします。
私は朝食をのんびりとたくさんいただくので、改めないと回れなさそうです。
コメント、有難うございます。
ジャコモ・セルポッタの最高傑作は、サン・フランチェスコ聖堂のほぼ隣にあるサン・ロレンツォ祈祷所にあり、一見の価値があります。そこは有料で公開されてますが、マフィアに盗まれた、カラヴァッジョの「ご誕生」が祭壇を飾っていたことでも有名です。
サン・フランチェスコ聖堂にいらっしゃるのでしたら、祈祷所も併せてご覧になると良いかもしれません。(この辺に付いては、明日、アップされます←昨年末に書きました)
年を経るごとに早起きになりました。これはイタリアでも変わりません。
毎日開く教会では、日曜日を除いて午前中の方が拝観し易いと思います。午後は、開く時間が教会によってマチマチですし、葬儀が行われる場合が結構多いのです。しかし、閉まっている教会が多いので、教会巡りは運任せですね。
朝食をスキップして移動したり、教会巡りをすることがよくあります。