今回は、後陣に描かれたピエロ・デッラ・フランチェスカの傑作「聖十字架の伝説」で有名なサン・フランチェスコ聖堂を取り上げます。
ルネサンス絵画の中で、最高傑作の一つであるばかりでなく最重要作品とされており、それを見るために毎年アレッツォに通ってます。
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アレッツォのカヴール通りです。


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イタリア通りからカヴール通りに入り、少し進めばサン・フランチェスコ広場に出ます。


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サン・フランチェスコ聖堂です。
聖フランチェスコの死後数年のうちに、アレッツォのフランチェスコ会信者によって建てられた二番目の教会が前身です。その時は城壁外に建設されました。


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13世紀後半、新しい建物を城壁内に建設することが決まり、フラ・ジョヴァンニ・ダ・ピストイアの設計によって、1290年創建、14世紀に完成したロマネスク・ゴシック様式の二代目の建物が現在の姿となってます。


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ファサードは未完成のまま現在に至ってます。
1955年、教皇ピオ12世によってBasilica Minoreに格付けされました。と言うことで、「教会」でも構いませんが、「聖堂」とした方が良いと思います。


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随分前は拝観無料でしたが、ピエロのフレスコ画がある後陣の見学だけ有料の時代が続きました。数年前からは、聖堂内部の拝観も有料となりました。
ここが切符売り場の入り口で、売り場は地下にあります。


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地元の信者の入り口はここです。現役の教会ですから、信者は無料で聖堂内に入ることが出来ますが、観光客がここから入ろうとすると、中にいる係員から切符売り場に行くようにと言われます。係員は地元の信者と顔見知りですから、観光客が地元の信者に紛れて中に入るのは難しいと思います。


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聖堂前に立っている像は聖堂とは無関係です。


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パスクアーレ・ロマネッリ(フィレンツェ、1812‐1887)の「Vittorio Fossombrini像」(1863)


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Vittorio Fossombrini (アレッツォ、1754‐フィレンツェ、1844)はアレッツォが産んだ19世紀前半に活躍した天才です。


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広い空間が目立つ単廊式の内部です。


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左右の側面にニッチが並んでます。


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ここはフレスコ画など教会美術品の宝庫です。


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木の桁組みが露出している天井です。


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主祭壇に少しだけ近づきました。


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祭壇と後陣


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後陣の三面にピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖十字架の伝説のフレスコ画」が描かれてます。


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フレスコ画の全体像を見るならば、主祭壇の前が良いと思います。


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後陣に入ってしまうと、多くの場面は見上げて見るようになるので、全体像が中々分からなくなります。


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Maestro di San Francesco の「彩色磔刑像」
この親方はチマブーエと同時代に活動した画家でした。


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何処から見ていくか迷うところです。


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この聖堂に来たからには、やはりピエロ・デッラ・フランチェスカの傑作フレスコ画から見ていくのが良いと思います。


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後陣に入りました。


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このフレスコ画の鑑賞と理解には、予め「聖十字架の伝説」を知っておくことが欠かせません。


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「聖十字架の伝説」は、西洋絵画鑑賞の基本と言うべきものです。調べれば直ぐに分かると思いますので、ここでは改めて触れないことにします。
鑑賞は、物語の初めから場面を追っていくのが良いと思います。


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最初の場面「アダムの死」は、向かって右側壁上部に描かれています。
死んだアダムの口から聖十字架の樹が生えます。


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シバの女王の聖木礼拝
「アダムの死」の下にあります。


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ソロモン王とシバの女王の会見
「シバの女王の聖木礼拝」の右横にあります。


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それらの下にある戦いの場面は次ではないのです。これが困る所です。


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第3場面「聖木の運搬」は、正面の右中段にあります。
この場面はピエロの弟子の作品説があります。


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第4場面「受胎告知」は正面壁の左下にあります。


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第5場面「コンスタンティヌス帝の夢」は、正面壁の右下にあります。


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第6場面「コンスタンティヌス帝のマクセンティウスに対する勝利」
向かって右側壁下段にあります。


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第7場面「ユダの拷問」は、正面の壁の左中段にあります。
この場面は、ピエロの作品ではなく、弟子の作品と言うのが定説になってます。


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第8場面は左右二つからなってます。こちらは「三つの十字架の発見」です。左側壁の中段左にあります。


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その右横にある「聖十字架の証」(第8場面)


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第9場面「ヘラクリウス帝のペルシャ王コスロエスに対する勝利」は左側壁下段にあります。
この場面はピエロの作品ではなく、弟子作との有力説があります。


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最終の第10場面「聖十字架の称賛」は左側壁上段にあります。


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順番通りに観なくても問題があるとは思えません。


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後陣天井


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正面上部


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正面の壁


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聖人が描かれてます。


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(つづく)