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スポレート大聖堂、Cattedrale di Santa Maria Assunta です。
スポレートは単独の司教区でしたが、1821年、ノルチャ司教区と一緒になって、スポレート・ノルチャ大司教区となり、以来、大司教座が置かれる大司教座教会となってます。


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この地に建てられた初期キリスト教会が前身ですが、その建設時期などの詳細は明確になってません。僅かに9世紀に再建された記録が残されているだけですが、現在の建物が建設されるまでの間に幾度となく再建されたと推定されてます。


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1067年創建、1207年にファサードの完成を以て一応の建設が完了したロマネスク様式の建物が現在の姿の原型とされてます。奉献式は1198年の執り行われました。


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ロマネスク様式の鐘楼は創建時のものです。


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ロマネスク様式のファサードの大部分は創建時のものです。


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ファサード下部のルネサンス様式の柱廊は、後で追加されました。


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バラ窓が8つあります。


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ファサードのビザンチン様式のモザイクはソルテルノによって1207年に制作されました。


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キリストと聖母と福音書記者聖ジョヴァンニ


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現存するモザイクの左右にもモザイクがあったとされてます。


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1491年から1504年にかけて、アントニオ・バロッキの設計と工事監督によって追加された柱廊です。


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柱廊の内部


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聖堂内への出入り口横の柱


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扉上の彫刻


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三廊式、ラテン十字形の内部です。構造上はロマネスク様式ですが、17世紀にバロック様式に改装されたので、ややチグハグ感が否めません。


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床の装飾


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装飾が控えめな天井です。


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左側廊


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右側廊


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中央礼拝堂


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中央礼拝堂後陣のフレスコ画が有名です。


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1467年から1469年に制作されたフレスコ画はフィリッポ・リッピの遺作となりました。フィリッポの死後、弟子のフラ・ディアマンテや息子のフィリッピーノ・リッピが完成させました。
「聖母の死」


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「受胎告知」


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「ご誕生」


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「聖母戴冠」


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右側廊最初にあるコスタンティーノ・エローリ礼拝堂です。


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ピントゥリッキオによって1497年に制作されたフレスコ画です。


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聖母子と洗礼者聖ジョヴァンニと聖ロレンツォ


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天井のフレスコ画はかなり剥離しています。


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次はアッスンタ礼拝堂です。


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「聖母の昇天」


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16世紀に作られた礼拝堂です。


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ジャコモ・サントロ、彼はヤコポ・シクーロとしての方が有名ですが、1524年頃にこの礼拝堂のフレスコ画を制作しました。


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ヤコポ・シクーロ(ジュリアーナ、1490‐リエーティ、1544)はシチリア出身でしたが、ノルチャからスポレートにかけて活動しました。


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(つづく)