シニョレッリ劇場です。
シニョレッリ劇場の隣に建っているプレトーリオ宮です。
プレトーリオ宮はエトルリア・アカデミー博物館になってます。入館しました。
この博物館については、後程、項を改めて詳しく取り上げる予定です。
博物館から外に出ました。
シニョレッリ劇場に一度も入ったことがありません。
6月となると、一挙に人出が多くなるコルトーナです。
写真左に見えるのが小さなスーパーマーケットです。
開くのを待って、大好物のペッタンコ桃を買いました。
強烈な日差し。暑かった!
午後3時半を過ぎたばかりです。
買い求めた桃が意外に重かったので、一旦ホテルに戻り、部屋の冷蔵庫に入れました。これが出来るというのが、旧市街の中心にあるホテル・イタリアのメリットです。
街歩きの再開です。次はサン・ドメニコ教会です。
ナツィオナーレ通り
2週間後に予定されている祭りのために旗が掲げられています。
夏至前後の週末に、祭りが開催されるコムーネが非常に多いようです。
通りの突き当りがガリバルディ広場です。
ガリバルディ広場から見たサン・ドメニコ教会です。
広場は絶景ポイントの一つです。
見えているのはトラズィメーノ湖で、コルトーナはトラズィメーノ湖の北にあります。
現在地に、1230年に建設が開始された小さな教会と修道院がサン・ドメニコ教会の前身です。
今日、見ることができる教会の建物は1438‐1557年に建てられた二代目のものです。
美術的に優れた教会が多いコルトーナにあって、サン・ドメニコ教会は傑作が多い、或いは多かった教会として特筆すべき存在です。
美術好きは勿論のこと、例え美術があまりお好きではない方にも、この教会だけは拝観する価値があると思います。
何故かレオナルド・ダ・ヴィンチのこれがサン・ドメニコ教会の横にあります。
今回は少々ショックでした。
入口扉上ルネッタの硝子板が外され、ルネッタ上に描かれたフレスコ画の痕跡すらも分からなくなっていました。
10年くらい前は、退色剥離したフレスコ画が微かに認められました。7,8年前に保護のガラス板によってフレスコ画が覆われるようになりました。
ルネッタ上には、ベアート・アンジェリコのフレスコ画(1439‐40)があったのです。そのフレスコ画のシノピエ(フレスコ画の下絵)が教区美術館で展示されてます。
これが、そのシノピエです。
単廊式、ゴシック様式の内部です。
左側壁
右側壁
天井
中央礼拝堂(主祭壇)と後陣
主祭壇画は、ロレンツォ・ディ・ニッコロ・ジェリーニの多翼祭壇画です。
フィレンツェの国父と言われたコジモ・ディ・メディチが1440年に注文した祭壇画です。
頭頂部の三位一体、受胎告知
中央
向かって左
向かって右
裾絵
後陣左の礼拝堂です。
後陣左の礼拝堂の祭壇画はルーカ・シニョレッリの作品です。
ピエトロ・コロンバーティの「祈りの聖母」(18世紀)
パルマ・イル・ジョーヴァネの「聖母被昇天」
中央パネルが欠落しています。
ヴィンチェンツォ・コンティの「天上の聖母と聖人たち」(1708)
ヴィンチェンツォはカルロ・マラッタの弟子でした。
取り外されてますが、ここにパッシニャーノの「磔刑」がありました。
教会の床にありました。
アンドレア・コッモディ(フィレンツェ、1560‐1638)の「アレッサンドリアの聖カテリーナの論争」(1603)
バルトロメオ・デッラ・ガッタの「聖ロッコ」
バッチョ・ボネッティ(フィレンツェ、1557‐コルトーナ、1645)の「十字架降下」
バルトロメオ・デッラ・ガッタのフレスコ画
ラッファエッリーノ・デル・コッレの「聖アウグストゥス」
サン・ドメニコ教会にあった作品で、現在は司教区美術館で展示されている作品が凄いです。
以下3点の作品がそうです。
ベアート・アンジェリコの「受胎告知」
ベアート・アンジェリコの多翼祭壇画
サッセッタの多翼祭壇画
祭壇前から見た出入口方向です。
外に出ました。
非常に良かった! 大満足。
多くの傑作があったことから、この教会の重要性が垣間見えます。
(つづく)
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