次はサン・ニコロ教会です。
勾配がある道を一旦上り、平坦な場所に出てから更に坂を下ります。
足腰がしっかりしていないと、コルトーナに行けませんね。
そうは言っても、この街にはお年寄りが比較的多く住んでいるように思います。
さて、この時向かっていたサン・ニコロ教会ですが、ルーカ・シニョレッリの祭壇画があるのです。その祭壇画は表裏両面に描かれています。
サン・ニコロ教会が見えてますが、この道を進まず、わざと遠回りをしました。
この先に小さな礼拝堂があるので、それを見てからサン・ニコロ教会に向かうことにしました。
先ほど上ってきた道を振り返ったところです。
この先に小さな公園があります。
この周囲に宗教施設が点在しているのですが、その理由がよく分かりません。ここから50m以内に4つあるのですから。宗教施設の供給過剰?
写真左の建物は保育園だったと思います。
この小さな礼拝堂に寄り道したかったのです。
14世紀と16世紀に描かれたフレスコ画があります。
16世紀に描かれた「玉座の聖母子」と「受胎告知」
14世紀のフレスコ画
こちらの方は痛みがあって画像判別が困難です。
小さな礼拝堂は坂に建てられてます。
サン・ニコロ教会への案内板がありますが、ここから30mくらいの距離しかありません。
それにしても暑かった!
サン・ニコロ教会です。
宗教活動を数年前に終了し、現在は博物館になってます。
主祭壇です。
主祭壇画はルーカ・シニョレッリの作品です。表裏両面に描かれていますが、現役の教会だった時には、裏面の画面を見ることができませんでした。
表に描かれたルーカ・シニョレッリの「十字架降下」(1510)
祭壇画の横にモーターがつけられ、それによって裏面が見えるように祭壇画が動くのです。博物館に転身する以前には、この仕掛けがありませんでした。
裏面に描かれたルーカ・シニョレッリの「玉座の聖母子と聖ピエトロと聖パオロ」(1510)
教会の天井
他にフレスコ画、祭壇画がありますが、ルーカ・シニョレッリの作品以外、それらは詳細不明です。おそらく博物館側は製作者等を把握していると思います。博物館になったからには、各作品の説明プレートがあってもよいと思います。
詳細不明
詳細不明
詳細不明
詳細不明
詳細不明
裏面が見えるようになって本当に良かったと思います。
現役の教会だった時代、この扉が開いていることは滅多にありませんでした。
次はサンタ・キアーラ教会です。
サン・二コラ教会から20mほど坂を下れば、サンタ・キアーラ教会があります。
先に、こちらの方を拝観しました。
中には、これだけしかありませんでした。
彩色磔刑像、聖フランチェスコ、聖キアーラ
サンタ・キアーラ教会の拝観です。
祭壇の後ろが見所ですが、扉が閉まっていました。
詳細不明
詳細不明
詳細不明
外に出ました。
山上にあるサンタ・マルゲリータ教会に行きたいと思いましたが、暑いので(35度くらいあったと思います)無理をしないことにしました。
それに折角上ってみても教会の扉が開いているのか、その辺がよく分からないのです。
(つづく)
コメント
コメント一覧 (2)
毎日の更新、お疲れ様です、有難うございます。
先月行ったばかりですが、記事を拝見して懐かしい思いと共に、また行きたくなりました。シニョレッリが特に好きと言う訳ではない私ですが、コルトーナが美術的に魅力ある街と思い、度々出かけてます。
サン・ニコロ教会のシニョレッリ祭壇画の裏面にも描かれていることは、行くまでまったく知らず、表の絵を見ていたらガタンと音がして祭壇画が動いたので驚きました。
何時もコメントを頂戴し、感謝しています。
コルトーナは、安全な上に食事が美味しいし、大好きなシニョレッリ作品があるので、文句なしに楽しんでます。
難点といえば、交通の便が悪いことです。日曜日はタクシーだけと言っても過言ではありません。
アレッツォからのバスは直通が殆どなくなって、途中乗り換えとなりました。
次にコルトーナに行くとしたら、来年2月ですが、どうなることやらです。
体力が尽きかけているので、イタリアの旅の終わりが見えてきました。