最上段の作品には傑作がない?
グイド・レーニの追随者の「聖家族と聖エリザベッタと聖ジョヴァンニーノ」
ラッファエッロの追随者の「聖家族と聖エリザベッタと聖ジョヴァンニーノ」
17世紀中頃のロンバルドの無名画家の「書斎の聖ジローラモ」
ピエトロ・ムットーニ(ヴェネツィア、1603‐1678)の「男の肖像」
ジローラモ・ペーシ(ローマ、1679‐1759?)の「嘆きの聖母」
Joachim Patinir スタイルの無名画家の「聖ウンベルトの幻視の風景」
ニッコロ・ロンディネッリ(1470‐1510)の「聖母子」
ジョヴァン・フランチェスコ・マイネーリ(パルマ、1489‐1506)の「十字架を担ぐキリスト」
16世紀前半のフィレンツェの無名画家の「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」
ニッコロ・ランディネッりの「聖母子」
ジャコモ・フランチャ(ボローニャ、1486c‐1557)の「聖家族と聖ジョヴァンニーノと聖アントニオ」
17世紀中頃のオランダの無名画家の「猟師と羊がいる風景」
Michael Sweerts の追随者の「男の肖像」
ジローラモ・シチオランテ・ダ・セルモネータ(セルモネータ、1521‐ローマ、1575)と工房の「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」
作品の下にぺリン・デル・ヴァーガと書いてありますが、この美術館に限っては信用ならないので要注意です。ぺリン・デル・ヴァーガの作品でありません。
ダニエーレ・ダ・ヴォルテッラ(ヴォルテッラ、1509c‐ローマ、1556)?の「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」
ギャラリーの展示作品がうんざりする程多いので、急にカラヴァッジョの作品が見たくなったのです。
この日は写真を撮るのが目的で、作品鑑賞は二の次の予定でした。
気分が変わることはしょっちゅうです。
このような表示があるので、カラヴァッジョ作品に限っては見逃すことはないと思います。
カラヴァッジョ作品3点が揃ってありました。貸し出されることは滅多にないと思います。
彫刻も展示されてます。
カラヴァッジョの「若き洗礼者聖ジョヴァンニ」
カラヴァッジョの「エジプトへの逃避途中の休息」
カラヴァッジョの「マグダラのマリア」
申し遅れましたが、この部屋はアルドブランディーニの間と言います。
ラッファエッロ(ウルビーノ、1483‐ローマ、1520)の「二人の男の肖像」
フランチェスコ・ダ・ポンテ通称バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1549‐ヴェネツィア、1592)の「秋の風景」
ヤコポ・ダ・ポンテ通称バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1517c‐ヴェネツィア、1592)とフランチェスコ・ダ・ポンテ通称バッサーノの作品
フランチェスコ・ダ・ポンテ通称バッサーノの「エマオの晩餐」
ロレンツォ・ロット(ヴェネツィア、1480c‐ロレート、1556c)の「男の肖像」
Nicolas Poussin (1594-1665)のサークルの「アルドブランディーニの結婚」
詳細不明
ティントレット(ヴェネツィア、1519‐1594)の「男の肖像」
ドッソ・ドッシ(?、1490‐フェッラーラ、1542以降没)の「男の肖像」
ティツィアーノと工房の「徳の勝利」
ティツィアーノ(ピエーヴェ・ディ・カドーレ、1489c‐ヴェネツィア、1576)の「サロメ」
ジョルジョ・ヴァザーリ(アレッツォ、1511‐フィレンツェ、1574)の「十字架降下」
ピエトロ・ムットーニの「喝采」
ピエトロはティツィアーノの模倣者でした。
チーロ・フェッリ(ローマ、1634‐1689)の「ノア」
ピエル・フランチェスコ・モーラ(コルドレーリオ、1612‐ローマ、1666)の「エジプトへの逃避途中の休息」
サルヴァトール・ローザ(ナポリ、1615‐1673)の「石弧のある海の風景」
グエルチーノ(チェント、1591‐ボローニャ、1666)の「聖ジュゼッペ」
チーロ・フェッリの「羊飼いとエルミニータ」
グエルチーノの「エンディミオン」
グエルチーノの「春の寓意」
(つづく)
コメント
コメント一覧 (6)
毎日の更新が楽しみです。
来週からミラノで始まるカラヴァッジョ展に、ドーリア・パンフィーリから貸し出されるとネットに出てました。珍しいことです。
セルモネータの作品をCerchia di Perin del Vagaと誤記したままの未訂正は、美術愛好家貴族たちのサロンだったことの名残と推察します。
故意に誤記して、互いの薀蓄を交わす材料にしていた?
収蔵作品目録に正記されているにも拘らず、作品下プレートの誤記は、それで説明が付きます。誤記を正しく書き換えるのは簡単なことです。
コメント、有難うございます。
来月、ミラノのカラヴァッジョ展に行くので、どの作品が貸し出されているのか確認します。予約券が販売されてますが、未だかなり売れ残りがあるようです。
作品帰属を巡って、あれこれ話すことは美術ファンの楽しみの一つなので、仰るように意図的に誤記した可能性があると思います。また、帰属が違う表示がなされているにも拘らず訂正しないのも意図的でしょうね。
今回調べ物で、こちらを拝見して他では扱っていない絵が
きちんと揃っていて感激しております。
ついては、こちらのティントレットの「男の肖像」を
当ブログで紹介させて頂けないでしょうか。
実は、此の絵と、ブレラ絵画館(その11)の同じくティントレットの
「若い男の肖像」が同じ人物ではないかと思いまして。
更に、「若い男の肖像」の持つ手袋と帽子から
有名な「天正遣欧使節」の銅版画の四人の少年の一人と同一人
つまり、近年、息子の作品として発表された
伊東少年の別バージョンでは、と思いまして。
素人の目なので、間違っていると思うのですが
どうしても、他で画像が見つからなかったので
使わせていただけませんでしょうか。
宜しくお願いいたします。
「青秋倶楽部」
https://ameblo.jp/seikohsya
こちらで、日本の明治の銅版画を中心に
最近はディズニーシーとミラコスタの絵
特にヴェネツィアの銅版画を紹介させていただいています。
初コメント、有難うございます。
>当ブログで紹介させて頂けないでしょうか
わざわざご連絡頂き有難うございます。どうぞご自由にお使いください。
ドーリア・パンフィーリ美術館とブレラ絵画館の”肖像画の男”は仰る通り同じ人物の可能性があると思います。
ティントレットは、大作が多い上に制作した作品数が多く、しかも作品の質にばらつきがあり、傑作秀作の一方、凡作駄作が多く、更に作品制作の仕事場を他人には絶対に見せなかったことから、息子のドメニコや工房の弟子の手になる、或いは手が入った作品でも自分自身の作品として報酬を受け取ったようです。ティントレットの作品帰属には要注意とウフィツィ美術館の係員から聞いたことがあります。
貴ブログを拝見させて頂きました。大変勉強になります。
銅版画も好きで、美術館で展示されていれば必ず見て回りますが、銅版画を求めての美術館巡りをしたことがない超初心者です。
しかもOK頂いて、感謝いたします。
ティントレットの絵を見ていて、弟子の絵なんだろうな
という肖像画が確かにありました。
「MUSEY」
https://www.musey.net/23719
こちらの「男性の肖像画」アムステルダム国立美術館蔵は
ちょっと怪しいです。
多分同じ人の、もう一枚は素敵です。
「髭のある男の肖像」仏ストラスブール美術館
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Jacopo_Tintoretto_093.jpg
これ、ヴェロネーゼでしょうか。
調べると、何度か仕事もしているようですし
絵にも描き込むくらい親しかったなら、肖像画も描いているのでは
しかも、タイトルに個人名が無いのは、依頼品では無いからでは
ストラスブールの
どこかとぼけたような、心持ち目と眉が離れたこの表情を
しかめっつらで描いているティントレットを想像すると
クスっとしてしまいます。
教えて頂いたアムステルダム国立美術館の「男の肖像」ですが、その顔はエレミタージュ美術館蔵のパオロ・ヴェロネーゼの「自画像」に似ているのではないか、と思いました。
息子のドメニコ・ティントレットは肖像画が得意で、父の代作を幾つかしたようです。「男の肖像」が若しパオロ・ヴェロネーゼとすれば、ヴェネツィア画壇に於ける格があるので、ドメニコではなく父ヤコポが描いたのだろうと考えてます。
しかし、ヤコポ・ティントレットとパオロ・ヴェロネーゼはライヴァル関係にあったので、ティントレットがヴェロネーゼの肖像画を描くだろうか、と思います。
以上は私の勝手な考えですが、このようにあれこれ考えるのが私の絵画鑑賞の醍醐味になってます。
ストラスブール美術館の「髭のある男の肖像」の顔に全く思い当たりません。
イタリア絵画の傑作が欧米の主要美術館蔵になっていることに対して、いつも腹立たしく思ってます。ナポレオンに強奪されたり、騙し取られたり、異常に安い値段で買い取られたり等々。