2016年の最後の投稿です。
サンセポルクロのニッコロ通りです。この先に市立美術館があります。
Palazzo della Residenzaです。
市立美術館が設けられているパラッツォは工事中でした。
工事中でないときの写真を掲載しましょう。
この建物は14世紀後半から15世紀前半にボルゴ・サン・セポルクロを支配していたマラテスタ家によって1456年に完成した旧マラテスタ宮です。
市立美術館として使用されるようになったのは1975年からです。
このところ少しづつ展示作品が変わっていると思います。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品が4点展示されています。
私が大好きなルーカ・シニョレッリの作品も展示されているので楽しみです。
これは非常に興味深い作品です。
アンジェロ・トリッカ(サンセポルクロ、1817‐フィレンツェ、1884)の「ルーカ・パチョーリの幾何学の説明に対して意見を言うピエロ・デッラ・フランチェスカ」
ピエロ・デッラ・フランチェスカは、当時一流の数学者で、数学の専門書を数冊出版しています。ルーカはピエロの数学上の一番弟子です。因みに絵画上の一番弟子はルーカ・シニョレッリです。
二人のルーカがピエロの弟子だったわけです。
ジュリアーノ・ダ・ピストイア(ボルゴ・サン・セポルクロ、1480‐1527)の「聖母子と4聖人と2天使」
クリストフォロ・ゲラルディと工房の「幼きキリストへの崇拝」(18世紀)
ジョヴァンニ・デル・レオーネ(16世紀に活動)?の「Pellegrinaggio della Compagnia del Crocifisso a Loreto in Occasione della peste del 1523」(16世紀前半)
フェデリーコ・ゾイ(サンセポルクロで18世紀に活動)の「エジーディオの巡礼」
フェデリーコ・ゾイの「アルカーノの巡礼」
アンジェロ・トリッカの「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」(1875)
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「慈悲の聖母の多翼祭壇画」(1445‐1462)
サン・セポルクロのミゼリコルディア教会にありました。
主要部分が3つに分けられて展示されていました。
全体の配置はこうなります。
欠落パネルが一つもなく、全パネルが揃っているので、こうして展示して欲しいと思います。
中央の「慈悲の聖母」
フォルリで開催された「ピエロ・デッラ・フランチェスカ展」には、このパネルだけが貸し出されていました。
「聖セバスティアーノと洗礼者聖ジョヴァンニ」
「福音書記者聖ジョヴァンニとシエナの聖ベルナルディーノ」
頭頂部と裾絵が一緒に展示されていました。
違和感がありました。
工事中の一時的な措置なのか、その辺が良く分かりませんが、多翼祭壇画の全体像が分かっていないと、これだけ見せられても困りますね。
極め付きはこの展示です。左端と右端だけが一緒に展示されていました。
左端部分
左端の裾絵
右端の「聖人たち」
右端の裾絵
次は頭頂部の各パネルです。
「磔刑」
上部に切断されたような跡が残されています。切り取られてパネル毎に展示されたことがある?
「聖ベネデット」と「受胎告知する大天使ガブリエーレ」
これらも切断された痕跡?があります。
「受胎告知される聖母」と「聖フランチェスコ」
次は裾絵です。
「我に触れるな」
「復活してキリストによって空になった棺」
「キリストの埋葬」
「キリストの鞭打ち」
「ゲッセマネ園での祈り」
これで全パネルになります。
もう一度全体の配置図を見ないと各パネルの位置が分かりませんね。
ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティ(サンセポルクロ、1610‐1637活動)の「無原罪の御宿り」
パッシニャーノ(1559‐1638)の「磔刑」(17世紀初頭)
17世紀の無名画家の「最後の晩餐」
レアンドロ・バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1557‐ヴェネツィア、1622)の「マギの礼拝」
ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティに帰属する「悔悛のマグダラのマリア」(17世紀)
ジュリアーノ・アマディ?の「ユディト」(15世紀)
詳細不明
詳細不明
14世紀の無名画家の「トレンティーノの聖二コラ」
14世紀の無名画家の「聖フランチェスコ」
14世紀の無名画家の「受胎告知」
14世紀の無名画家の「聖キアーラ」
14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナ」
詳細不明
14世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテとアレッサンドリアの聖カテリーナ」
アントニオ・ダ・アンギアーリに帰属する「聖母子と聖人たち」(15世紀前半)
16世紀の無名画家の「聖セバスティアーノ」
ニッコロ・ディ・アーニョロ・デル・ファンティーノの「La Giustizia」(1441)
14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナの生涯のエピソード」
フレスコ画の下絵(シノピエ)
14世紀の無名画家の「聖アメリアの生涯のエピソード」
14世紀の無名画家の「聖母子と2聖人」
15世紀の無名画家の「聖母子」
15世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテ」
(つづく)
皆様、本年も有難うございました、感謝に堪えません。
9月下旬にこちらのサイトに引っ越しさせて頂きましたが、慣れぬことゆえ、数々の不都合が生じてしまいました。お詫び申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。
サンセポルクロのニッコロ通りです。この先に市立美術館があります。
Palazzo della Residenzaです。
市立美術館が設けられているパラッツォは工事中でした。
工事中でないときの写真を掲載しましょう。
この建物は14世紀後半から15世紀前半にボルゴ・サン・セポルクロを支配していたマラテスタ家によって1456年に完成した旧マラテスタ宮です。
市立美術館として使用されるようになったのは1975年からです。
このところ少しづつ展示作品が変わっていると思います。
ピエロ・デッラ・フランチェスカの作品が4点展示されています。
私が大好きなルーカ・シニョレッリの作品も展示されているので楽しみです。
これは非常に興味深い作品です。
アンジェロ・トリッカ(サンセポルクロ、1817‐フィレンツェ、1884)の「ルーカ・パチョーリの幾何学の説明に対して意見を言うピエロ・デッラ・フランチェスカ」
ピエロ・デッラ・フランチェスカは、当時一流の数学者で、数学の専門書を数冊出版しています。ルーカはピエロの数学上の一番弟子です。因みに絵画上の一番弟子はルーカ・シニョレッリです。
二人のルーカがピエロの弟子だったわけです。
ジュリアーノ・ダ・ピストイア(ボルゴ・サン・セポルクロ、1480‐1527)の「聖母子と4聖人と2天使」
クリストフォロ・ゲラルディと工房の「幼きキリストへの崇拝」(18世紀)
ジョヴァンニ・デル・レオーネ(16世紀に活動)?の「Pellegrinaggio della Compagnia del Crocifisso a Loreto in Occasione della peste del 1523」(16世紀前半)
フェデリーコ・ゾイ(サンセポルクロで18世紀に活動)の「エジーディオの巡礼」
フェデリーコ・ゾイの「アルカーノの巡礼」
アンジェロ・トリッカの「ピエロ・デッラ・フランチェスカ」(1875)
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「慈悲の聖母の多翼祭壇画」(1445‐1462)
サン・セポルクロのミゼリコルディア教会にありました。
主要部分が3つに分けられて展示されていました。
全体の配置はこうなります。
欠落パネルが一つもなく、全パネルが揃っているので、こうして展示して欲しいと思います。
中央の「慈悲の聖母」
フォルリで開催された「ピエロ・デッラ・フランチェスカ展」には、このパネルだけが貸し出されていました。
「聖セバスティアーノと洗礼者聖ジョヴァンニ」
「福音書記者聖ジョヴァンニとシエナの聖ベルナルディーノ」
頭頂部と裾絵が一緒に展示されていました。
違和感がありました。
工事中の一時的な措置なのか、その辺が良く分かりませんが、多翼祭壇画の全体像が分かっていないと、これだけ見せられても困りますね。
極め付きはこの展示です。左端と右端だけが一緒に展示されていました。
左端部分
左端の裾絵
右端の「聖人たち」
右端の裾絵
次は頭頂部の各パネルです。
「磔刑」
上部に切断されたような跡が残されています。切り取られてパネル毎に展示されたことがある?
「聖ベネデット」と「受胎告知する大天使ガブリエーレ」
これらも切断された痕跡?があります。
「受胎告知される聖母」と「聖フランチェスコ」
次は裾絵です。
「我に触れるな」
「復活してキリストによって空になった棺」
「キリストの埋葬」
「キリストの鞭打ち」
「ゲッセマネ園での祈り」
これで全パネルになります。
もう一度全体の配置図を見ないと各パネルの位置が分かりませんね。
ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティ(サンセポルクロ、1610‐1637活動)の「無原罪の御宿り」
パッシニャーノ(1559‐1638)の「磔刑」(17世紀初頭)
17世紀の無名画家の「最後の晩餐」
レアンドロ・バッサーノ(バッサーノ・デル・グラッパ、1557‐ヴェネツィア、1622)の「マギの礼拝」
ジョヴァン・バッティスタ・メルカーティに帰属する「悔悛のマグダラのマリア」(17世紀)
ジュリアーノ・アマディ?の「ユディト」(15世紀)
詳細不明
詳細不明
14世紀の無名画家の「トレンティーノの聖二コラ」
14世紀の無名画家の「聖フランチェスコ」
14世紀の無名画家の「受胎告知」
14世紀の無名画家の「聖キアーラ」
14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナ」
詳細不明
14世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテとアレッサンドリアの聖カテリーナ」
アントニオ・ダ・アンギアーリに帰属する「聖母子と聖人たち」(15世紀前半)
16世紀の無名画家の「聖セバスティアーノ」
ニッコロ・ディ・アーニョロ・デル・ファンティーノの「La Giustizia」(1441)
14世紀の無名画家の「アレッサンドリアの聖カテリーナの生涯のエピソード」
フレスコ画の下絵(シノピエ)
14世紀の無名画家の「聖アメリアの生涯のエピソード」
14世紀の無名画家の「聖母子と2聖人」
15世紀の無名画家の「聖母子」
15世紀の無名画家の「聖母子と聖アントニオ・アバーテ」
(つづく)
皆様、本年も有難うございました、感謝に堪えません。
9月下旬にこちらのサイトに引っ越しさせて頂きましたが、慣れぬことゆえ、数々の不都合が生じてしまいました。お詫び申し上げます。
来年もどうぞよろしくお願いします。
良いお年をお迎えください。