
昼食が終わり、いよいよ市立美術館です。

外観の印象とあまりにもかけ離れた聖堂内部に対して、驚きを通り越して呆れてしまいました。元の姿を尊重して、それにできる限り近い形で修復するのが最近のやり方と思っていましたが・・・・・

北に向かって真っすぐに約7,8分歩けば、市立美術館が置かれているカステッロに出ます。

ヴィチェンツァのイコンの美術館を思い出させるインテーザ・サンパオロ銀行支店でした。

イタリアの美術品で「個人所有」とされている中で、最も多いのが銀行所有だそうです。

ヴィットリア広場




中心部から少し外れただけで、辺りは落ち着いた雰囲気に変わります。


ここもパヴィア大学です。

サン・マッテオ病院だった建物が学舎として使用されてます。

旧病院の会議室にガウデンツィオ・フェッラーリのフレスコ画があるらしい。

病院内に設けられた礼拝堂にロンバルディアの画家たちによる作品があるようです。

見ないで通り過ぎました。これから行く市立美術館の展示作品の多さは半端ではないので、ガツガツする必要がないのです。

Museo Civicoに行けば、その街の繁栄度が大体分かるというものです。

カステッロがある交差点に着きました。

カステッロの周囲は公園になってます。

ガレアッツォ・ヴィスコンティ2世によって、1360年から1366年にかけて建設されたカステッロです。

現在、ここはパヴィア市立美術館として公開されてます。

入館しました。

この美術館を見るのは大変です。

城そのものの見学に始まって、考古学部門、絵画部門、個人収集家が集めた絵画等の展示など、その範囲が多岐にわたる上に、展示作品数がとても多いのです。

市立美術館については、項を改めて詳しく触れることにします。

写真撮影が解禁されてから初めての入館でした。


1階の考古学部門の展示


2階に上りました。



一回目は写真を撮ることに専念しました。


写真を撮ることと鑑賞は両立しません。

全ての展示室にもう一度行って、今度はカメラをカバンの中に入れて鑑賞に専念しました。

これらの写真は鑑賞専念時のものではありません。

全てが終わった時、日がすっかり傾いていました。

参ったなあ、すっかり疲れたよ。

約6時間、美術館にいました。

こんなことは何時までも出来ません。

(おわり)