
ペルージャのサン・ロレンツォ大聖堂に隣接して付属美術館があります。

1923年にオープンしたCapitolare Museo della Cattedrale di San Lorenzoですが、1980年台に地下に初期教会や現在の大聖堂の建物の前身である建物などの遺跡が発見され、その発掘作業のために長期間閉鎖されていました。再オープンは2000年のことでした。

大聖堂に関連するものが展示の中心ですが、ペルージャやその近郊にある教会や城などにあったものも展示されてます。

一旦中庭に出ます。


キオストロ回廊を通って美術館に行きました。

地下からの発掘物が回廊の壁や床に展示されてます。

美術館の入り口です。

切符売り場です。
入館者はそれほど多いとは言えません。私の入館中に5,6人見かけただけです。

切符売り場が第1室です。
買い求めたガイドブックに拠れば、25の展示室があるそうですが、部屋の区切りが明確となっていない所があるので、16‐17室しか実感できませんでした。なお、今のところ、第5室と第6室は研究者用の部屋ということで一般公開されていません。

二コラ・ディ・アントニオ・ディ・フランチェスコ(ペルージャで1489迄活動記録)の「磔刑像」(15世紀第4四半世紀)

記帳するためのノートが置かれています。

第2室です。

ここでは大聖堂の宝物類が展示されてます。


金属製の聖具類は金や銀から出来てます。

ドゥオーモの宝物類を見ると、その町の繁栄度が大体分かります。

展示されている宝物は一級品ばかリなので、中世のペルージャは非常に繁栄していたと思います。

18世紀に制作された磔刑と天使


意味不明の土器

地下に設けられた展示室に向かいました。

現在の大聖堂の建物に以前にあった建物(改築以前)の彫刻断片などが展示されてます。


説明板があまり整備されていない展示物が多いので、詳細不明です。



1,980年台に発見された地下部分

この上はドゥオーモの内陣です。


展示室間が明確に区分されていなかったので気付かなかったが、いつの間にか第9室になっていました。

6世紀から16世紀の彫刻断片が展示されてます。



地下教会ではなく地上にあった建物ですが、経年による土砂堆積によって地上が高くなり、その結果として地下になってしまった部分です。

第11室です。




この美術館の重要作品です。

アゴスティーノ・ディ・ドゥッチョ(フィレンツェ、1418‐ペルージャ、1481c)の「ピエタの祭壇」(1473-74)
ペルージャのサン・ロレンツォ大聖堂にありました。

ピエタのキリスト

聖母

福音書記者聖ジョヴァンニ


アゴスティーノ・ディ・ドゥッチョの「祈るキリスト」(1473‐74)
これもピエタの祭壇の一部です。

パオリーノ・ダ・アスコリ(ペルージャ、1448‐1456記録)のCastello di Pieve dei Vescovoのドア
ドアは傾いた状態で展示されてます。



次の部屋です。

第12室です。

ライオン像断片(13‐14世紀)

イヴの創造(12世紀)



(つづく)