次はドゥオーモです。
イーモラのドゥオーモ、サン・カッシアーノ司教座聖堂 Basilica Minore e Cattedrale di San Cassianoです。
イーモラの司教座教会は、12世紀後半までイーモラの西方にあるカストルム・サンクティ・カッシアーノと言う町にありました。
イーモラのコムーネはそのことに不満でした。1177年、イーモラはカストルム・サンクティ・カッシアーノを攻撃して、司教座教会を含めて町を攻略して屈服させました。それを受けて、当時のエンリコ司教は、現在地に新しい司教座教会の建設を決めました。
1187年に創建され、13世紀前半に完成しました。1271年、奉献式が執り行われました。
1763年の補強工事において、建物の構造的欠陥があることが判明したので、1765年から1781年にかけて、建物の大部分が再建されました。
現在のバロック様式のファサードは、1660年に完成しました。
現在の鐘楼は1457年に完成したもので、完成年が鐘楼の台座が刻まれてます。
場所によって完成年が大幅に異なる大聖堂外壁です。
ファサードに向かって右側の外壁
クーポラと鐘楼
1981年、第264代教皇ジョヴァンニ・パオロ2世(1920‐2005 在位:1978‐2005)によってBasilica Minore に格付けされました。
拝観します。
聖堂内に入りました。
三廊式、ラテン十字形、後期バロック様式の内部です。
12世紀後半の創建時の姿は全く見ることが出来ません。
Presbiterioが目立ちます。
身廊中央のPresbiterioの前にクリプタの入り口があります。
1698年から1704年に建設されたクリプタです。
主祭壇
クーポラ
Presbiterio天井の装飾
主祭壇画は、ピエトロ・テデスキ(ペーザロ、1750?‐ローマ、1808c)の「聖カッシアーノの殉教」
Presbiterioは立ち入り禁止なので、主祭壇画の写真が全然ダメ。
アンジェロ・ゴッタレッリ(カステル・ボロネーゼ、1740‐イーモラ、1813)の「聖カッシアーノと聖人たち(聖アポッリナーレ、聖コズマ、聖カルロ・ボッロメオ、聖テレンツィオ)と寄進者」
ヤコポ・ベルトゥッチ(ファエンツァ、1502‐1579)に帰属する「聖母被昇天」
逸名画家作「聖母子を崇める聖人たち」(19世紀)
小枠内の聖母子は15世紀のものです。
逸名画家、恐らくカムッチーノ工房作の「聖ピエトロと聖パオロ」(19世紀)
イグナツィオ・ゾッティ(イーモラ、1806‐フィレンツェ、1865)の「エマオの晩餐」(1850)
トスカーナの逸名彫刻家作「磔刑像」(15世紀末)
アンジェロ・ゴッタレッリ(カステル・ボロネーゼ、1740‐イーモラ、1813)の「十字架の高揚」(1783)
ジャコモ・ザンパ(フォルリ、1731‐トッシニャーノ、1808)の「聖家族と聖ジョヴァンニーノ」
左翼廊のオルガン
右側廊の無原罪の御宿リ礼拝堂
無原罪の御宿リ礼拝堂天井のフレスコ画
右側廊
左側廊
洗礼盤(16世紀初頭)
制作者情報等詳細不知の「キリストの洗礼」
クリプタの入り口前から見た出入口方向
外に出ました。
(つづく)