
前泊地はボローニャでした。

ボローニャ駅から列車でフェラーラに向かいました。

二階建ての車両でした。

車内は非常に空いてました。

フェラーラ駅に到着しました。

この当時は、写真を沢山撮る習慣がなくホテルなどの写真がありません。城近くのホテルにチェックインしてから街歩きに出発しました。

サン・ベネデット教会です。教区教会になってます。

フェラーラは、人口131,166人(2021年11月30日現在)のエミリア・ロマーニャ州フェラーラ県の県都です。

ルネサンス期、エステ家の支配を受けたフェラーラは見所が豊富です。
さて、サン・ベネデット教会に移ります。

15世紀中頃、ポンポーザのベネデット会修道士たちは、マラリアに悩まされていました。年を追うごとにマラリアの被害が深刻となり、15世紀後半にポンポーザ修道院を放棄し退去することを決意しました。

その移転先を探していましたが、ポンポーザ修道院のあるコディゴロ(フェラーラ県にあるコムーネ)を支配していたエルコーレ1世・デステ公爵(フェラーラ、1431-1505)とフェラーラ司教のアドリア・ニコロ・マリア・デステ司教(フェラーラ、1450?-1507)の支援を受けて、修道院と教会が新たに建設されることになりました。
そうして、建築家ビアージョ・ロッセッティ(フェラーラ、1447c-1516)が起用され、ビアージョの設計によって1496年に創建され、1553年に完成したルネサンス様式の建物がサン・ベネデット修道院教会の複合施設です。1563年に奉献式が執り行われました。
ポンポーザ修道院は、1650年までに修道士全員がフェラーラのサン・ベネデット修道院教会に移り、1650年に閉鎖放棄されたのです。

ナポレオン軍のイタリア侵攻に伴うチザルピーナ共和国の成立に伴い、1797年に修道士が追放され、建物は兵舎と厩舎に転用されました。
1812年に宗教活動が再開されました。
1912年、ベネデット会はこの教会における活動を停止しましたが、代わってサレジオ会が入りました。

1944年、イギリス軍による空爆を二回受けて、修復の可能性を断たれるほどの大被害を受けました。残骸を完全に破壊して、その上に新しい建物が建てられることになりました。

ビアージョ・ロセッティ設計に図面が残っていたので、それを基に忠実に再建されることになり、1952年に創建され、1954年に完成した建物が現在の姿になってます。
2007年、火災に遭い、内部に残されていた貴重な作品が失われました。
また、2012年の地震によって大被害を受け、長らく活動が休止され、2019年になって漸く活動が再開されたのです。
第二次世界大戦前に修道院教会からフェラーラ国立美術館に移された作品を除いて、この教会に現存する古い作品は全くありません。

1621年に建設された鐘楼です。

少し傾いてます。

ドン・ボスコのモニュメント

教会の内部です。

三廊式、ラテン十字形、ルネサンス様式(構造)の内部です。

新しく見えるのは、20世紀中頃に再建されたからです。

2012年の地震後に行われた修復工事の際、壁などが塗り直されたそうです。

クーポラ

Presbiterio

主祭壇

礼拝堂

見所に乏しいと思います。





右側廊





修道院回廊

洗礼盤

碑文


カウンターファサード

廃教会でしょうか?
(つづく)