

ホテルをチェックアウトして荷物をホテルに預けてから街歩きに出発しました。

チェントロ・ストーリコに向かいました。

先ず教会巡りです。

サンタントニオ・アバーテ修道院です。

写真左の建物が修道院です。右端の建物が教会です。

こちらはサンタントニオ・アバーテ教会、通称タウ教会(タウ礼拝堂)です。

1361年創建のゴシック様式の修道院教会でしたが、18世紀に抑圧され、それ以降宗教活動が行われていません。

修道院だった建物は民間アパートに改造され個人所有となりましたが、建物の老朽化によって空き家が多くなったので、21世紀になって修復工事が行われました。

旧修道院だった建物にある紋章

修道院だった建物はマリーノ・マリーニ資料センター兼マリーノ・マリーニ博物館として使用されてます。

教会だった建物は1962年に大掛かりな修復工事が行われ、その完了後は一般公開されるようになりました。

一般公開されるようになったのは、内部に貴重なフレスコ画があるからと言われてます。

ピストイアに訪れる美術ファンにとって、タウ教会(礼拝堂)は必見の場所でしょう。

中に入りました。

珍妙なオブジェはマリーノ・マリーニ(ピストイア、1901-ヴィアレッジョ、1980)の作品と思われます。

旧教会の建物はマリーノ・マリーニ作品の展示場になっているようです。


私にとってのタウ教会は残されたフレスコ画に尽きます。

タウ教会の壁という壁はフレスコ画で覆われていたと思われます。

これらのフレスコ画は1362年から制作が開始され、15世紀中頃に完成したとされてます。

オルカーニャ(フィレンツェ、1308-1368)の追随者によって1362年に制作が開始され、更にニッコロ・ディ・トンマーゾ(フィレンツェ、1339-1376)に引き継がれ、フィレンツェ派逸名画家の制作を経て、アントニオ・ヴィーテ(ピストイア、?‐フィレンツェで14世紀から15世紀活動)によって完成されたとされてます。

フレスコ画のテーマは旧約聖書からの逸話、キリストの生涯、聖アントニオ・アバーテの物語となってます。

場面毎の制作者は特定されていないようです。






(つづく)