メディチ・リッカルディ宮を博物館に分類することに躊躇いを覚えますが、Museoとして一般公開されているので、「美術館」カテゴリーに含めることにします。
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フィレンツェのサン・ロレンツォ広場です。写真右はサン・ロレンツォ聖堂です。


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広場の先に武骨な外観の建物がメディチ・リッカルディ宮です。


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1445年、56歳のコジモ・イル・ヴェッキオはフィレンツェの覇権確立の象徴的な存在として旧メディチ家本邸の隣の現在地にメディチ邸を建設するべくブルネッレスキに設計を依頼したそうです。
ヴァザーリに拠れば、ブルネッレスキが模型としてコジモに示した設計原案があまりにも豪華壮大であったので、フィレンツェ市民の反感を恐れたコジモはメディチ家お抱えの建築家ミケロッツォに建築を依頼して、1459年‐1460年頃に完成したのがメディチ宮でした。


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1670年、メディチ家所有の邸宅はリッカルディ家に買い取られ、拡張や改装が行われました。そのような歴史があるので、メディチ・リカルディ宮と称される由縁です。


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パラッツォの入り口です。


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中に入りました。ここは毎週水曜日が休館なので、注意が必要です。


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先ず中庭に出ます。


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1810年、パラッツォはリッカルディ家から大公国に売却され、その一部が公開されるようになりました。


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中庭にあるものですが詳細不明です。


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中庭にある彫刻は、バッチョ・バンディネッリ(フィレンツェ、1493‐1560)の「オルフェオ」(1519)
この作品はヴェッキオ宮にありました。


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メディチ・リカルディ宮の最大の見所はマギの礼拝堂です。


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ここではベノッツォ・ゴッツォリの礼拝堂と書かれてます。


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礼拝堂は1階(日本の2階)にあります。


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階段の途中にある彫刻(詳細不明)


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マギの礼拝堂です。


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メディチ家のプライベートな礼拝堂で、1459年に建設されました。


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先ず祭壇画を見ましょう。


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これは有名な?作品です。
現在、祭壇を飾っているのは本物の複製です。


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プセウド・ピエル・フランチェスコ・フィオレンティーノ(フィレンツェで15世紀後半活動)の「フィリッポ・リッピ作『森の聖母』の複製画」(1460c)
プセウド・ピエル・フランチェスコ・フィオレンティーノはフィリッポ・リッピとぺセッリーノの周辺で活動した画家で、活動した時期と画風が一部似ているピエル・フランチェスコ・フィオレンティーノ(フィレンツェ、1444 o 1445-1497以降没)と区別するために、20世紀前半にプセウド(偽の、仮の、という意味)が付けられましたが、15世紀後半のフィレンツェの無名画家です。
この複製画ですが、1496年にフィリッポ・リッピの本物作品に代わって礼拝堂祭壇に置かれ、現在に至っているそうです。
この辺の理由が私にはサッパリ分からないのです。
リッピの本物を知らなければ、これは立派な作品として十分通ると思います。


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フィリッポ・リッピの「森の聖母」(1458‐60)
現在、ベルリンのGemaedegallerieにあります。(蛇足ですが勿論本物です)
(作品画像はWeb Gallery of Artから拝借しました)


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この祭壇画を見て、何処かで見たことがあると思う方は相当な美術ファンでしょうね。


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礼拝堂天井の装飾はジュリアーノ・ダ・サンガッロ(フィレンツェ、1445‐1516)によるものです。


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礼拝堂左側壁の崇拝する天使たち(ベノッツォ・ゴッツォリのフレスコ画)


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礼拝堂右側壁の崇拝する天使たち(ベノッツォ・ゴッツォリのフレスコ画)


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ピエロ・イル・ゴットーゾ(痛風病みのピエロ、コジモの長男)が親しいベノッツォ・ゴッツォリ(スカンディッチ、1420c‐ピストイア、1497)に依頼して制作されたマギ(東方三博士)の行列(1459‐61)です。


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制作者のベノッツォはフレスコ画の中にチャッカリ自画像を描き入れてます。


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帽子に自分の名前を入れてます。(自画像)


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ピエロ・イル・ゴットーゾがベノッツォの起用や描かれるフレスコ画の主題や描き方まで深く関与したことが、残されているピエロとベノッツォ間で交わされた手紙から分かるそうです。


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金を使用した豪華絢爛たる作品は、メディチ家の覇権を世に知らしめようとするピエロの意図に基づくものでしょう。


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三王の行列の中にメディチ家の人々、ピエロ、ピエロの父コジモ、ピエロの弟ジョヴァンニ、ピエロの2人の息子ロレンツォとジュリアーノの肖像画が描き込まれています。これもピエロの要求に基づくものと考えられてます。
しかし、誰の肖像画かについては諸説があって特定されていないようです。


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(つづく)