フィレンツェのサンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂の右翼廊にあるのがブランカッチ礼拝堂です。ルネサンス美術幕開けの傑作があることで有名です。
サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂の続きとして書くのが良いと思いますが、敢えて礼拝堂を独立した記事として取り上げることにします。


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教会と修道院の配置図です。


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上の写真の10がブランカッチ礼拝堂です。


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修道院の方にある「ピエタ」


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ピエトロ・ネッリの「聖母から肩衣を受け取る聖シモーネ」


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ジュゼッペ・ファッブリーニの「パッツィの聖マリア・マッダレーナにヴェールを被せる聖母」


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この礼拝堂の横にブランカッチ礼拝堂があります。


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ブランカッチ礼拝堂です。
礼拝堂建築の歴史等についてはガイドブックなどにお任せをして、ここでは省略します。


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先に入場した人がいましたが、この人たちのガイドさんの説明が長くて、係員から注意されていました。


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礼拝堂の中に入るまで少し時間があったので、天井のフレスコ画を見ました。正面の壁、左右側壁のフレスコ画と比べると場違いな感じがします。


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ヴィンチェンツォ・メウッチ(フィレンツェ、1694‐1766)の「聖シモーネに肩衣を授与する聖母」(1746‐48)


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マザッチョ、マゾリーノ、フィリッピーノ・リッピと時代が異なるヴィンチェンツォ・メウッチが描いたフレスコ画ですから、「お呼びじゃない」と感じるのは仕方がないと思います。


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Maestoro della Madonna del Carmineの「ポポロの聖母」(1268)
サンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂の創建時に制作され、1436年からブランカッチ礼拝堂のこの場所にあったとされてます。


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以前、コッポ・ディ・マルコヴァルドまたはMaestro della Sant'Agataの作品とされていたことがありました。


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フレスコ画の主題は「聖ピエトロの生涯」です。何処から見ていくか、少し迷いますが、「聖ピエトロの物語」とは直接関係がないアダムとイヴから見ていくことにしました。


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マゾリーノ・ダ・パニカーレ(パニカーレ、1383c‐フィレンツェ、1440c)の「アダムとイヴの誘惑」(1425)
マゾリーノとマザッチョが描いた場面を明確に区別するのは難しいとされてますが、ブランカッチ礼拝堂のブックショップで買い求めた説明本の記述に従って書くことにします。


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マザッチョ(サン・ジョヴァンニ・ヴァルダルノ、1401‐ローマ、1428)の「楽園からの追放」(1426‐27)


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「聖ピエトロの生涯」を順番通りに見ていきました。


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マザッチョの「銭の貢ぎ」(1425c)


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ルネサンス美術幕開けの傑作として有名です。


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マゾリーノの「聖ピエトロの説教」(1424‐25)


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マザッチョの「新改宗者の洗礼」(1425‐26c)


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この画面は異時同図法で描かれてます。


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マゾリーノの「足の悪い人を治す聖ピエトロ」


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マゾリーノの「タビタを蘇生させる聖ピエトロ」


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マザッチョの「施しをする聖ピエトロ」


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マザッチョの「自分の影で病人を治す聖ピエトロ」
(つづく)