
カステッロは丘上にあります。

10世紀に建設が開始され、14世紀から16世紀にかけて拡張整備されたカステッロです。

カステッロのTorre della Campanaです。
カステッロの創建と共にこの地に教会が一緒に建設されました。11世紀、その教会が教区教会、ドゥオーモとなりましたが、高い丘にあって不便なこと、カステッロの規模拡大の邪魔になること、コネリアーノの人口増に対応するには小さな教会過ぎる等の理由によって、カステッロの教区教会を取り壊して、教区教会の新造が決定されました。そうして建設されたのが現在のドゥオーモです。
この塔は、取り壊された教区教会の鐘楼でした。それを改造して塔にしたものです。

カステッロの門です。

カステッロは、1946年から市立博物館として使用されてます。

この案内の通りに開館します。イタリアの地方に行くと、行ってみないと分からない、行ってみて初めて分かる、と言う突発的休館の博物館、美術館がありますが、その点では、コネリアーノ市立博物館は信頼できると思います。

扉が開いてました。

気懸かりは塔に上れるかどうかでした。

何故か入り口横に移動式大砲が置かれてます。


入館しました。最初は絵画部門です。


展示作品は少ないです。

入館者も少ないです。

チーマ・ダ・コネリアーノ工房の「洗礼者聖ジョヴァンニ」(1517c)、「聖タッデオ」(1517c)

パルマ・イル・ジョーヴァネ(ヴェネツィア、1550c‐1628)の「聖ピエトロに天国の鍵を渡すキリスト」(1614‐16)

チーマ・ダ・コネリアーノ(コネリアーノ、1459/1460-1517/1518)の「受胎告知」


ドメニコ・カプリオーロ(ヴェネツィア、1494‐トレヴィーゾ、1528)の「聖家族と洗礼者聖ジョヴァンニ」

リナルド・マントヴァーノ(マントヴァ、1527‐1539活動記録)に帰属する「磔刑」(16世紀前半)

16世紀のナポリの逸名画家作「マギの礼拝」

ミケランジェロ・アンセルミ(パルマ、1492c‐ルッカ、1555c)の「ご誕生」

パオロ・デ・マッテイス(ピアノ・ヴァトラーレ、1662‐ナポリ、1728)の「ヴィーナスとアドーネ」

ジュゼペ・デ・リベラ通称ロ・スパーニョレット(スペイン、1591‐ナポリ、1652)の「聖ジローラモ」

アンドレア・ブルストロン(ベッルーノ、1662‐1732)の「栄光のパドヴァの聖アントニオ」

次の壁です。

ヴェネト・クレタ派逸名画家作「磔刑」(16世紀)

16世紀のナポリの逸名画家作「アレッサンドリアの聖カテリーナの神秘な結婚」

16世紀のトスカーナの逸名画家作「聖母子と聖ジョヴァンニーノ」
アンドレア・デル・サルト風です。

ジローラモ・ダ・トレヴィーゾ・イル・ジョーヴァネ(トレヴィーゾ、1497‐フランス、1544)の「玉座の聖母子と聖ジュゼッペと司教聖人」

ポッツォセッラ―ト(アンヴェルサ、1550‐トレヴィーゾ、1605c)の「受胎告知」


ジャンボローニャ(フランス、1529‐フィレンツェ、1608)?の「馬」


フランチェスコ・ダ・ミラノ(トレヴィーゾ、1502‐1548活動記録)の「聖会話」(1520c)

アルトゥール・マルティーニ(1889‐1947)の「聖ジェンナーロと戦士」

イタリア中部の逸名画家作「磔刑」(16世紀)

ヤコポ・アミゴーニ(ヴェネツィア、1682c‐マドリッド、1752)の「聖母の結婚」

フランチェスコ・ピット―ニ(ヴェネツィア、1650c‐1724以降没)の「エステルとアッスエーロ」

17世紀のナポリの逸名画家作「洗礼者聖ジョヴァンニ」

17世紀のナポリの逸名画家作「モーゼ」
ヴェネトの小都市の美術館にしては、ナポリの画家たちの作品が多いと思います。何故でしょうか?

17世紀のパルマの逸名画家作「聖母子」
(つづく)
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