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この作品を含めて、以下13点の彫刻は、全てジョヴァンニ・ピサーノ派の逸名彫刻家(ジョヴァンニ・ピサーノ工房所属の協力者や弟子、ジョヴァンニ・ピサーノの追随者など数人)によって、1320年頃から1340年にかけて制作された聖人像です。
これは「聖マッティア」


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聖バルトロメオ


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聖シモーネ


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聖マッテオ


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聖トッマーゾ


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聖ジャコモ・マッジョーレ


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祈るキリスト


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聖ピエトロ


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福音書記者聖ジョヴァンニ


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聖アンドレア


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聖ジャコモ・ミノーレ


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聖フィリッポ


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聖タッデオ


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ジョヴァンニ・ディ・バルドゥッチョ(ピサ、1290c‐1339以降没)の「聖母子」(1320‐40c)


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ジョヴァンニ・ピサーノの追随者作「天使」(1320‐40c)


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こうして見ると、普通の「聖母子と2天使」に見えます。
実は、聖母子と天使では制作された時期が大きく異なります。
ジョヴァンニ・ピサーノ(ピサ、1250c‐1315c)の「聖母子」(1320‐30c)
2体の天使像は、ストルド・ロレンツィ(セッティニャーノ、1534‐ピサ、1583)の工房によって、16世紀後半又は17世紀初頭に制作されました。
ストルド・ロレンツィは、フィレンツェで学び、ジャンボローニャから強い影響を受けた彫刻家でした。


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ジョヴァンニ・ピサーノの追随者作「祈る天使」(1320‐40c)


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シエナの逸名彫刻家作「受胎告知される聖母」、「祈るキリスト」、「受胎告知する大天使」(1340c)


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次は絵画の展示室です。


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フランチェスコ・ネーリ・ダ・ヴォルテッラ(ピサ、1338‐1376活動)の「サンティ・カマルドレージのポリッティコの2つのパネル」(14世紀)
次の作品も同じです。
フランチェスコ・ネーリは、残された作品以外、その生涯については殆ど分かっていません。別名Francesco di Maestro Giottoとも呼ばれたフランチェスコは、ヴォルテッラに生まれ、フィレンツェで修業したあと、フィレンツェで短期間活動してからピサに移り、やがてピサ市民になりました。ピサの納骨堂に描いたフレスコ画が知られてます。


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フランチェスコ・ネーリ・ダ・ヴォルテッラの「聖母子と聖人たちのポリッティコ」(14世紀)
各パネルの写真を載せておきます。


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授乳の聖母


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聖アントニオ、洗礼者聖ジョヴァンニ


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聖ステファノ、聖ジャコモ・マッジョーレ


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十字架を担ぐキリスト


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チェッコ・ディ・ピエトロ(ルッカ?、1330c‐シエナ、1402c)の「磔刑の祭壇画のプレデッラ」(14世紀後半)
裾絵の各場面の写真を載せておきます。


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預言者、聖ブリジーダ、洗礼者聖ジョヴァンニ


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磔刑


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聖アグネス


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大天使ミケーレ、ベアータ・グアルデスカ、預言者


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チェッコ・ディ・ピエトロの「ピエタのキリストと聖人たちの祭壇前飾り」(1377)


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チェッコ・ディ・ピエトロの「玉座の聖母子」(14世紀後半)
チェッコの署名入り作品です。


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チェッコ・ディ・ピエトロの「授乳の聖母」(14世紀後半)


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チェッコ・ディ・ピエトロの「祈る聖シモーネ」(1373)
(つづく)