行く度に展示室や展示作品が変わるウフィツィ美術館ですが、2018年3月に行ってから僅か2か月後の2018年5月でさえ、展示室と展示作品の変更が認められました。それと同時に長期にわたる改修工事が、あと3,4室のオープンを待って、漸く終わりの時を迎えつつあると確信できました。
しかし、膨大な数の保有作品と限られた展示スペースを考えれば、展示作品の差し替えが今後とも実施されるだろうと思います。そのような状況に於いて、展示作品の紹介は行った時の一過性にしか過ぎないことは言うまでもないでしょう。
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今回もウフィツィ美術館にやってきました。


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展示作品の質と数に於いて、イタリア第一であるばかりではなく、世界一の美術館と思います。


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ゆっくり美術作品を鑑賞できる環境にするため、美術に然程関心を持たない観光客にご遠慮願いたいとの趣旨で、2018年3月から入館料が€20に値上げされましたが、相変わらずの大混雑で、当初の目論見は見事に外れたものの、大幅な収入増によって美術館関係者のウハウハ顔が思い浮かびます。
オフシーズンとなる11月から2月には、€12と値下げされるようです。
この値上げ(パラティーナ美術館も同じ)によって、€72のフィレンツェ・カードが割安となりましたが、敵もさるもので、2018年6月からフィレンツェ・カードが€85に値上げとなりました。


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私は365日有効の年間入場券を買ってあるので、行列とは無縁です。
Piano Secondoに向かう階段が徐々に堪えるようになりました。


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弾んだ息を整えるために階段踊り場に置かれた彫刻を見ました。


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「年輩の男、所謂”カエサル”の胸像」(紀元前30‐紀元10)


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「男の胸像」(紀元前70‐50)


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「プリンス、ジュリオ・クラウディアの彫像」(1世紀)


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Vestibolo Lorenese


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この場所の作品紹介は省略させて頂きます。


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大混雑でした。


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廊下の作品を見ておきたいところですが、体力と時間配分を考えて適当に見ました。


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「ヘラクレスとネッソス」


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最初の展示室です。


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第1室 Duecento
以前、この部屋はギリシャ彫刻の複製などを展示していましたが、2010年頃から閉まっていることが殆どでした。この数年は何時も閉まっていました。
2018年3月に行った時にオープンしていたので、新鮮な驚きとともに中に入りました。


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フィレンツェ派逸名画家作「聖母子」(1250‐60c)
聖母の左手人差し指の長さに唖然!


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Maestro della Maddalena (フィレンツェで1260‐1290c活動)の「福音書記者聖ルーカ」(1280‐90c)


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Maestro della Croce 434の「8つの受難の物語がある彩色磔刑像」(1240c)


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Maestro del Bigallo (フィレンツェで13世紀前半活動)の「玉座の聖母子と2天使」(1230c)


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メリオーレ(フィレンツェ、1250‐1280c活動)の「祈る救世主と4聖人(聖母、福音書記者聖ジョヴァンニ、聖ピエトロ、聖パオロ)」(1271)


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トスカーナの逸名画家(13世紀第1四半世紀活動)作「玉座の聖母子と受胎告知」(1210‐15c)


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ボナヴェントゥーラ・ベルリンギエーリ(ルッカ、1228‐1274記録)の「聖母子と聖人たち」(1255c)


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ボナヴェントゥーラ・ベルリンギエーリの「磔刑とカルヴァリオへの途と十字架降下」(1255c)


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Maestro della Croce 434の「聖痕を受ける聖フランチェスコ」(1240‐50c)


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「そんなに熱心に見て大丈夫ですか?99室まであるんですよ」
この時、午後2時半過ぎでした。この人たちは、然程傑作とは思えない、この作品を非常によく見ていました。この様子では、閉館時間までに傑作を全部見て回るのは無理のように思えました。
ひょっとして、定期券所有者?


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Maestro della Croce 432 (ピサとフィレンツェで1150‐1200c活動)の「受難の物語の7場面と聖人たちが描かれた彩色磔刑像」(1180‐1200c)


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第1室から廊下に出たらすごい混雑でした。


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天井の装飾


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値上げの効果は全くないようです。


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この人たちのうち、パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂に行かれた方はどのぐらいいらっしゃるのか、と思いながら第2室に入りました。
スクロヴェーニ礼拝堂に幾度となく行った私ですが、本物志向なので大塚美術館に行くことは先ずないと思います。


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第2室 Le Maesta


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どちらが表でしょうか?


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パチーノ・ディ・ボナグイダ(フィレンツェで1303‐1330生存記録)の「行列用十字架」(1315‐20)
この十字架を手にして、町中を回るときに使用されました。通常、両面に描かれてます。


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Maestro della Santa Cecilia(1290‐1330c活動)の「聖チェチリアとその生涯の物語」(1300c)


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Maestro della Santa Ceciliaの「玉座の聖母子と6天使」(1320c)


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チマブーエ(フィレンツェ、1272‐1302)の「玉座の聖母子と天使たちと予言者たち 別名サンタ・トリニータのマエスタ」(1290‐1300c)


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リッポ・ディ・ベニヴィエーニ(フィレンツェ、1290‐1330活動)の「聖母子」(1310‐20c)


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ヤコポ・デル・カゼンティーノ(フィレンツェ、1339‐1349生存確認)の「聖母子と聖人たち、聖痕を受ける聖フランチェスコと聖マッダレーナと殉教聖女、磔刑のトリッティコ」(1320‐25)


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パチーノ・ディ・ボナグイダ工房の「磔刑、聖痕を受ける聖フランチェス、トローサの聖ルドヴィーコと受胎告知のトリッティコ」(1320‐30)


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パチーノ・ディ・ボナグイダ工房の「玉座の聖母子と殉教2聖人と聖ピエトロと聖パオロ、聖ステファノと洗礼者聖ジョヴァンニと聖クリストフォロ、磔刑のトリッティコ」(1320‐30)


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ドゥッチョ・ディ・ボニンセーニャ(シエナ、1278‐1311存在確認)の「玉座の聖母子と聖人たち、別名サンタ・マリア・ノヴェッラのマエスタ」(1285)


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ジョット・ディ・ボンドーネ(ヴィッキオ・ディ・ムジェッロ、1265c‐フィレンツェ、1337)の「バディアのポリッティコ」(1295‐1300)


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聖母子


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聖二コラ、福音書記者聖ジョヴァンニ


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聖ピエトロ、聖ベネデット


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ジョット・ディ・ボンドーネの「「オーニッサンティのマエスタ」(1306‐10c)
(つづく)