2018年3月に入館した時、第7室から第8室に通じる扉が閉鎖されてました。



展示室の改修と展示作品の見直しのため、閉鎖されていたのです。



ここは修復作業室がある第18室です。



第15室から第18室に通じる、この扉が閉鎖されていました。16室と17室は欠番で存在しないので（2018年5月までは）、第8室、第9室、第10室、第12室、第13室、第14室、第15室の7室が閉鎖されていたことになります。



展示室の改修と展示作品の見直しが終了したので、その状況を見るために2018年5月に再訪しました。



結論を言えば、展示室自体に大きな変更はありませんが、展示作品は私の予想を超える大幅なものとなりました。



数年前から行われていた展示室の改修と展示作品の見直し（差し替え）は、今回を以って多分一段落となりそうです。



しかし、保有作品数に比べて限られた展示スペースを考えれば、展示作品の差し替えは今後とも継続して行われると思います。



この度、ご紹介させて戴くブレラ絵画館は飽く迄も2018年5月時点のものです。



午前11時18分くらいに入館しました。



切符売り場で改修工事終了を確認しました。




第1室Aの入り口です。



礼拝堂です。



フレスコ画の帰属がMaestro di Moccitoloからジョヴァンニ・ダ・ミラノに変更されました。



この建物にあった礼拝堂ではなく、モンツァ郊外のレンターテ・スル・セヴェーゾにあるOratorio/di Porto Moncchiroloのフレスコ画を剥がして、ここに移設したものです。



ジョヴァンニ・ダ・ミラノ（カヴェルサッチョ,1325/1330c-1370c）は、主にフィレンツェ、ローマで活動したジョッテスキ画家でした。


















礼拝堂の第1室Aから廊下に出ましたが、廊下が第1室となってます。



ベルゴニョーネ（フォッサーノ、1450c-ミラノ、1523）の「聖母子と天使たち」（1488-94c）



ベルナルド・ゼナーレ（トレヴィーリオ、1460c‐ミラノ、1526）の「聖マリア・マッダレーナ」（1523c）



シモーネ・ダ・コルベッタ（ロンバルディアで14世紀末活動）の「聖母子と聖人たち（アレッサンドリアの聖カテリーナ、聖オルソラ、聖ジョルジョ）と寄進者テオドリ―コ・ダ・コイラ」（1382）



アルトベッロ・メローネ（クレモナ、1491-1543）の「羊飼いの礼拝」（1519-20）



ベルナルディーノ・カンピ（レッジョ・エミリア、1520-1591）の「キリストの説教」（1579-80）



次の部屋です。



第4室です。
廊下の第1室から右に入ると第4室になります。廊下から見て、左に行けば、第4室から第3室、第2室があり、右に行けば第4室から第5室となります。



ペレ・セッラ（スペイン、1357‐1408/1409）の「受胎告知」（1404c）



ヤコポ・ベッリーニ（ヴェネツィア、1396-1470）の「聖母子」（1448）



ニコロ・ディ・ピエトロ（ヴェネツィア、1394c-1430c）の「聖母戴冠」（1400c）



ステファノ・ダ・ヴェローナ（ヴェローナ、1375c-1438以降没）の「マギの礼拝」（1439？）



Maestro Giorgioの「聖マルコ」（1454）



アントニオ・ヴィヴァリーニ（ムラーノ、1420c-ヴェネツィア、1483）とジョヴァンニ・ディ・アレマーニャ（ドイツ、1411-パドヴァ、1450）の「プラーリアのポリッティコ」（1448）



ピエタのキリストと聖母と福音書記者聖ジョヴァンニ



玉座の聖母子















ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ（ファブリアーノ、1375c-ローマ、1427）の「磔刑」（1408c）



次の部屋です。



第3室



14世紀のモデナの逸名画家作「マギの礼拝」



バルトロメオ・エ・ヤコピーノ・ダ・レッジョ（レッジョエミリアで14世紀中頃活動）の「磔刑と受胎告知と聖人たち」（1365c）
2018年になって展示されるようになった作品です。



バルナーバ・ダ・モデナ（モデナで14世紀後半活動）の「羊飼いの礼拝」（1377-80c）



アンドレア・ディ・バルトロ（シエナ、1360/1365-1428）とジョルジョ・ディ・アンドレア（1410-1428c活動記録）の「聖母戴冠のポリッティコ」（1390cと1415c）



祈るキリスト



聖母戴冠



アレッサンドリアの聖カテリーナ、聖パオロ



聖ピエトロ、聖アゴスティーノ？



ロレンツォ・ヴェネツィアーノ（ヴェネツィア、1356-1372c）の「ポリッティコ」（1371c）



玉座の聖母子と音楽天使たち



上段左から聖アントニオ・アバーテ、洗礼者聖ジョヴァンニ
下段左からアレッサンドリアの聖カテリーナ、聖二コラ



上段左から聖アンドレア、聖ヴィットーレ
下段左から聖マルコ、聖ルチア



ジョヴァンニ・ダ・ボローニャ（ボローニャ、1340c-1393c）の「聖母子と天使たち」（1370-77）



Maestro del Crocifisso di Pesaro（ヴェネツィアで14世紀末活動）の「聖母子」（1390c）
（つづく）