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トスカーナとフィレンツェの画家たちの素晴らしい作品を展示しているのが、プラート市立美術館です。


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プラートの行政の中心コムナーレ広場です。写真左は市庁舎です。


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広場に面して建っているのが、13世紀後半から14世紀初頭にかけて建設されたPalazzo Pretorioです。プレトリオ宮は長らく市庁舎や監獄として使用されてきました。


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プレトリオ宮に美術館が置かれるようになったのは1912年でした。それ以来、現在に至ってますが、1998年3月に建物の修復工事のため、美術館は閉鎖されてしまいました。プレトリオ宮は2013年9月に工事が終わりましたが、特別展が開催されるだけでした。従来の市立美術館としての再オープンは2015年3月頃だったと思います。
その間、旧サン・ドメニコ修道院にあるフレスコ画美術館で、市立美術館所蔵作品の一部が展示されていました。


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プレトリオ宮外壁にあるニッチのフレスコ画


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紋章


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修復工事前には、美術館の入り口は階段を上った1階(日本の2階)にありました。


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修復前はGalleiria Comunaleと呼ばれていました。


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修復前の入り口前からの広場の光景


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現在の名称はMuseo di Palazzo Pretorioとなってます。
多くの美術館や博物館が休館となる月曜日開館は有り難いですが、火曜日が休館なので要注意です。


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入館しました。
プレトリオ宮に修復工事が終わっても、美術館の再オープンまで時間がかかったことが入館して直ぐに納得できました。内装をすべて一新させて、展示室や展示作品を鑑賞し易いように変更したのです。
修復工事前の館内は薄暗く、古び過ぎていて、お世辞にも鑑賞し易いとは言えませんでした。


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これは何でしょうか? 紋章?


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ザノービ・ポッジ―ニ(フィレンツェ、1508‐1563)の「貴重品入れ」(1545‐55)


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17世紀の逸名画家作「プラートのドゥオーモ広場の景観」
現在の広場は敷石になってますが、それを除けば建物などの景観は現在と同じと言うことが分かります。


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オラツィオ・フィダーニ(フィレンツェ、1606‐1656)の「聖フィリッポ・ネリの幻視」(1656)
Palazzo Comunale内の礼拝堂にあった作品です。
以上4点作品は、制作された時代順に展示されている他の作品と時代が違うのですが、その理由が分かりません。


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ベルナルド・ダッディ(フィレンツェ、1290c‐1348)の「聖母子と4聖人」(1325‐35)
保護のガラス版に作品が覆われてます。


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中央パネルの聖母子


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アッシジの聖フランチェスコ、聖バルトロメオ


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聖バルナバ、アレッサンドリアの聖カテリーナ


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Maestro dell'Infanzia di Cristo(フィレンツェ、14世紀活動)の「聖母子と聖人たち」(1360c)


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非常に見易くなりました。鑑賞者の身になって内装が設計されたそうです。


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アーニョロ・ガッディ(フィレンツェ、1350‐1396)の「聖母子」(1392‐95)
プラートのサン・ドナート教会にあったフレスコ画です。


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Maestro della Madonna Straus(フィレンツェ、1390‐1400活動記録)の「ピエタのキリスト」(1390‐1400)


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ベルナルド・ダッディ(フィレンツェ、1290c‐1348)の「聖なるチントラの物語」(1337‐38)
プラート大聖堂の主祭壇にありました。
私は多翼祭壇画の裾絵のように思います。


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私の入館から退館まで、入館者は私一人でした。実に勿体ないと思いました。
建物の修復と内装の一新、それに要した時間と経費を考えると、プラート市当局の美術に対する情熱と姿勢に頭が下がります。
それらに応えることが観光に訪れる我々の責務ではないでしょうか。
フィレンツェに行かれたならば、少し足を延ばして、この美術館を訪れては如何でしょうか。行くだけの価値は十分にあると思います。訪れることが美術館の維持運営に資するのです。


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ルドヴィーコ・ブーティ(フィレンツェ、1555‐1611)の「フランチェスコ・ディ・マルコ・ダンディーニ」(1588)
フランチェスコ・ディ・マルコ・ダンディーニ(プラート、1335‐1410)派、プラートの中世の繁栄に寄与した大聖人です。当時、教皇庁があったアヴィニョンで大成功を収めましたが、旅先で記したフランチェスコの往復書簡(手紙)が当時の商習慣を知る上の一級資料とされてます。


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次の部屋です。


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部屋の壁に描かれたフレスコの紋章


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彩釉テラコッタの紋章


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東京に出張展示の表示


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詳細不明の受胎告知


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ロレンツォ・モナコ(シエナ、1370c‐フィレンツェ、1424)の「聖母子と4聖人」(1413c)


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中央パネル


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アレッサンドリアの聖カテリーナと聖ベネデット


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聖ジョヴァンニ・グアルベルトと聖アガタ
(つづく)