
皇帝の城近くにもう一つ教会があります。

1926年創建のOratorio di Sant'Annaです。

ルネッタ上の「ピエタのキリスト」のテラコッタ

フレスコ画の痕跡?

扉が開いていたので拝観しました。

天井

単廊式、ネオゴシック様式の内部です。

美術的には見所がありません。

教会には例外が幾つもあって、見逃せない古い作品がある場合が時々あるので、こうして丹念に見ておくのです。



次はサン・フランチェスコ教会です。

イタリア人好みのヘンテコなオブジェ。

1680年に建設されたマドンナ・デル・ジーリオ聖域は閉まっていました。

サン・フランチェスコ教会はすぐ近くにありますが、少し遠回りをしました。

遠周りの理由は、この日の夕食の店に予約するためです。

街角のタベルナコロ

夕食を食べたトラットリアが写ってます。

プラートでは、この辺の街並みが気に入ってます。

サン・フランチェスコ教会の身廊横に青空市が立ってました。

サン・フランチェスコ広場

サン・フランチェスコ広場にあるFontana dei Delfini

サン・フランチェスコ教会は閉まっていました。

拝観したかった教会です。

ルネッタ上の「無原罪の御宿リ」

外観をじっくりと鑑賞しました。



教会巡りを旅の主目的にしてはいけません。扉が閉まっていれば、それで終わってしまいますから。

この時間(午後4時頃)まで青空市が立っているのは珍しい。

次はアルベルティ美術館です。

美術館がある建物が見えてきました。

美術館に行く前に街角のタベルナコロを見ます。

現在、ここにあるのはコピー画です。

ニッコロ・ディ・ピエトロ・ジェリーニの本物は取り外され、プラート市立美術館に所蔵されてます。

アルベルティ美術館がある、13世紀に建設されたPalazzo degli Albertiです。

美術館は、入館無料ですが、予約必須ですが、電話を何回架けても、メールで数回問い合わせをしても音沙汰無しだったので、状況確認のために来たのです。

扉が閉まっていました。
今となっては、扉が閉まっていた理由が分かります。今後、アルベルティ美術館が再オープンされる見込みは殆どないと思います。
1870年、Cassa di Risparmio di Pratoは、他の場所にあった本部をこの建物に移しました。Cassa di Risparmio di Pratoは長年に渡って購入した美術品がありましたが、やがて、この建物の1階(日本の2階)で美術品を公開するようになりました。
所有者変更の理由が私には分かりませんが、Palazzoと美術館はBanca Popolare di Vicenzaの所有となりました。しかし、従前と同じ条件で美術館は一般公開されていました。
ところが、2014年頃だったと思いますが、Palazzoの扉が固く閉じられ、銀行業務が行われているとは、とても思えないような無人、無照明の状態になっていました。
その後、Banca Popolare di Vicenzaの経営不振が伝えられ、さらに銀行清算中と新聞に出るようになりました。
美術館の展示作品は約50点ほどだったと思いますが、傑作が幾つかあって、見逃せない美術館の一つでした。
ご参考までに、この美術館で展示されていた作品画像を幾つか載せておきましょう。

カラヴァッジョ(ミラノ、1571‐ポルト・エルコレ、1610)の「荊刑のキリスト」(1604c)
2017年‐2018年にミラノで開催されたデントロ・カラヴァッジョ展に出展されていました。

マリオット・ディ・ナルド(フィレンツェ、1365c‐1424)の「ポリッティコ」(1424)

ジョヴァンニ・ベッリーニ(ヴェネツィア、1433c‐1516)の「磔刑」(1505)

フィリッポ・リッピ(フィレンツェ、1406‐スポレート、1469)の「聖母子」

フランチェスコ・フリーニ(フィレンツェ、1603‐1646)の「ダヴィデ」

ジョヴァンニ・ビルヴェルト(フィレンツェ、1585‐1644)の「アンジェリカとルッジェーロ」

ジュスト・サステルマンス(アンヴェルサ、1597‐フィレンツェ、1681)の「フローラに扮したヴィットリア・デッレ・ローヴェレの肖像」
この他にマッテオ・ロッセッリ、ヤコポ・ヴィニャーリ、カルロ・ドルチ、サンティ・ディ・ティートなどの作品があります。

(つづく)
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