次はプッブリコ宮の最も重要な部屋です。
礼拝堂から見たので既に修復中と知っていましたが、これほどまでとは予想外でした。
前に撮った写真があるので、それらを載せましょう。
シモーネ・マルティーニ(シエナ、1284c‐アヴィニョン、1344)の「マエスタ」(1312‐15)
修復後の写真
この先は礼拝堂ですが、ここにも「マエスタ」の写真がありました。
左壁の、タッデオ・ディ・バルトロ(シエナ、1362c‐1422)の「聖ロナキニオ」
礼拝堂の延長でしょうか?
タッデオ・ディ・バルトロ(シエナ、1362c‐1422)の「聖フランチェスコ」
修復作業が行われていたのは、シモーネ・マルティーニの「マエスタ」がある壁でした。
熱心に係員の説明に耳を傾ける人たちがいました。
この壁は必見です。
最上部は、シモーネ・マルティーニ(シエナ、1284c‐アヴィニョン、1344)作「グイドリッチョ・ダ・フォリアーノの騎馬像」(1330c)のリメイク(15世紀)です。
一部のガイドブックなどでシモーネ・マルティーニと書かれているものがありますが、シモーネが描いたオリジナルのフレスコ画は15世紀に失われてしまい、15世紀にリメイクされたものが現存しているのです。
リメイクした画家については、よく分かっていないようです。
15世紀ですから、オリジナルの模写やシモーネのシノピエなどを参考にして描かれたのでしょう。
ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャ(シエナ、1255c‐1318/1319)の「Presa di un Castello」(1314)
「城の区画」とでも訳して良いでしょうか?
プッブリコ宮で最古のフレスコ装飾の一つと言われてます。
ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ通称イル・ソドマ(ヴェルチェッリ、1477-シエナ、1549)の「聖アンサーノ」(1530)
ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ通称イル・ソドマ(ヴェルチェッリ、1477-シエナ、1549)の「聖ヴィットーレ・センプレ」(1530)
次はSala del Mappamondoの横壁(側壁)です。
リッポ・ヴァンニ(シエナ、1340-1375記録)の「栄光のシエナ軍」
リッポ・ヴァンニ(シエナ、1340-1375記録)の「キアーナ渓谷の戦いで勝利するシエナ軍」(1363)
ジョヴァンニ・アントニオ・バッツィ通称イル・ソドマ(ヴェルチェッリ、1477-シエナ、1549)の「ベアート・ベルナルド・トロメイ」(1533)
ロレンツォ・ディ・ピエトロ通称イル・ヴェッキエッタ(シエナ、1410-1480)の「シエナの聖カテリーナ」(1460)
サーノ・ディ・ピエトロ(シエナ、1405-1481)の「シエナの聖ベルナルディーノ」(1450)
詳細不明
次は、写真左の聖母子がある部屋です。
Anticappellaと繋がってます。
広くない部屋です。
Vestibolo
この部屋には必見の作品が2点あります。
ジョヴァンニ・ディ・トゥリーノ(シエナ、1385c-1455以降没)の「双子と雌狼」(1429-30)
アンブロージョ・ロレンツェッティ(シエナ、1290c-1348)の「聖母子」(1340c)
(つづく)
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