サン・フェルモ・マッジョーレ教会はアディジェ川の川岸にあります。



レオーニ門の先に、既にサン・フェルモ・マッジョーレ教会の鐘楼が見えます。



鐘楼を目指して道を進むと後陣に出ます。



ドガ―ナ通りをアディジェ川に向かって進んで、ファサード側に出ます。



教会の身廊側に出ました。



左身廊側



こちら側の扉は開いてません。



左サイドポータルのルネッタ上のフレスコ画



左サイドポータルの左壁にあるフレスコ画
フランチェスコ・モローネ（ヴェローナ、1471‐1529）の「聖母子と2聖人」（1523）



柱頭









ファサードがあるサン・フェルモ広場です。



教会が建っている場所で、304年、聖フェルモと聖ラスティコが殉教したと伝えられてます。この場所に5‐6世紀に教会が建設されたとされてますが、8世紀の記録に教会の存在が初めて記されてます。



2つの異なる建物を2層に重ねた構造の教会です。
最初にベネデット会によって1065年から1143年にかけて教会が建設されましたが、後にフランチェスコ会の管理教会となり、1261年から上の教会の建設が始まり、1350年に完成しました。



アディジェ川の度重なる洪水によって被害を受けましたが、より大きな被害を受ける下の教会よりも上の教会が重要視されるようになり、1759年に下の教会の重要なものが上の教会に移されました。



13世紀に完成した鐘楼



後陣



ファサード左側のアヴェンティーノ・フラカストーロのアルカ（柩）



ヴェローナの名家フラカストーロ家出身のアヴェンティーノは、ヴェローナ領主のカングランデ1世デッラ・スカラの医者、友人でした。



扉の右横にも墓らしきものがありますが、詳細不明のようです。



正面扉上ルネッタ
何が描かれているのか、判然としないフレスコ画









ライオン像（左）



ライオン像（右）



中に入ります。



上の教会です。



単廊式、ラテン十字形、ゴシック様式の内部です。



右側壁



トゥローネ・ディ・マキシオ（ヴェローナ、14世紀後半活動）の「磔刑」












14世紀のヴェローナの逸名画家によるフレスコ画



アンジェラ・グアリエンティの墓（1564）
上部のフレスコ画は、Maestro del Redentoreの「4人のフランチェスコ会修道士の殉教」（1321）
下部のフレスコ画は、14世紀のヴェローナの逸名画家による「聖オノフリオと聖ドロテア」



Cappella Nichesola



サンテ・クレアーラ（ヴェローナ、1572‐1620）の「聖母子と4聖人」（16世紀）



4聖人のうち、特定されているのは、聖ブランダーノと聖グレゴリオの2人だけのようです。






フレスコ画は、ドメニコ・リッチョ通称イル・ブルサソルツィ別称ドメニコ・ブルサソルツィ（ヴェローナ、1516‐1567）の「司教の殉教」



天井



アントニオ・ダ・メストレの「説教壇」（1396）



説教壇周囲のフレスコ画と説教壇内部の「磔刑」は、マルティーノ・ダ・ヴェローナ（ヴェローナ、？‐1412）によって1396年に制作されました。
（つづく）