今回からマントヴァ市立サン・セバスティアーノ宮殿博物館 Museo della Citta di Palazzo San Sebastianoです。
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テ離宮の中から門を越えてサン・セバスティアーノ宮殿に向かいました。2つの門の間に写っているのがサン・セバスティアーノ宮殿です。


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マントヴァ侯爵フランチェスコ2世ゴンザーガ(マントヴァ、1466‐1519)が自分の寛ぎ場所として、また、アンドレア・マンテーニャの傑作「ユリウス・カエサルの勝利」を展示するために建てた宮殿です。1506年から1508年に建設されました。
フランチェスコ2世は、この宮殿がお気に入りで、1519年にここで没しました。


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宮殿の名称は、道路を挟んで宮殿の斜め前にあるサン・セバスティアーノ教会に由来すると言われてます。宮殿の建設中、教会も建設中でした。(サン・セバスティアーノ教会は、1460年創建、1529年に完成しました)


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18世紀前半までゴンザーガ家の傍流家の住居として使用されていましたが、18世紀半ばになると、オーストリア軍の兵舎や倉庫として使用されるようになり、宮殿内のフレスコ画などが劣化してしまいました。また、フランチェスコ2世ゴンザーガの時代にあったマンテーニャの絵画など貴重な美術品は、傍流家やオーストリアによって売却などされてしまいました。


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1999年、宮殿の大修復工事が開始され、その完成後の2005年3月にマントヴァ市立博物館の一部として開館の運びとなりました。
2012年のエミリア地震によって建物が被害を受け、暫く休館していました。


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博物館の入り口


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最初は中庭に面したロッジャに置かれた彫刻です。


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碑文


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖マッティア」(1758c)


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16世紀の逸名彫刻家作「聖アレッショ」(1531?)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖タッデオ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖シモーネ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖バルトロメオ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖フィリッポ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「救世主」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖ジャコモ・ミノーレ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖トンマーゾ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ」(1758c)


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ジュゼッペ・ティヴァーニ(マントヴァ、18世紀中頃活動)に帰属する「聖ジャコモ・マッジョーレ」(1758c)


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16世紀の逸名彫刻家作「聖パオロ」(1531?)


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碑文


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碑文


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地図


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碑文


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次の部屋です。


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壁に描かれたフレスコ画


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修復されてこれですから、元の状態は推して知るべしです。


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コルトーナ家の紋章


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フランチェスコ2世ゴンザーガの紋章(16世紀)


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アントニオ・デ・グラードの紋章


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ニコロ・アデラルディの紋章


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モンテ・オリンポのゴンザーガ邸の装飾(15世紀)


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(つづく)