内陣の右側壁が見て行きます。
悪徳と美徳の寓意画がモノクロで14場面描かれてます。
フレスコ画のテーマは、聖母の物語とキリストの生涯の物語です。
聖母の物語には、聖母の両親である聖ジョアッキーノ(ヨアキム)と聖アンナのエピソードが含まれてます。
ファサードの裏の壁、つまり西側の壁に最後の審判があります。
ジョットが36‐38歳だった頃、礼拝堂のフレスコ画制作に従事したとされてます。
キリストと12使徒
フレスコ画の注文者であるエンリコ・デリ・スクロヴェーニが最後の審判の中に描き込まれてます。
お分かりになるでしょうか?
スクロヴェーニ礼拝堂が描かれているので直ぐに分かります。
写真左端下がエンリコ・デリ・スクロヴェーニで、スクロヴェーニ礼拝堂を捧げる姿として表現されてます。
徳の寓意
悪徳の寓意
天井
最後の審判に向かって右壁、つまり祭壇に向かって左側壁のフレスコ画に移ります。
側壁のフレスコ画は、4段に描かれてます。
最上段は、聖母の両親のエピソードを含む聖母の物語が描かれてます。
上から2段目と3段目はキリストの物語が描かれてます。
最下段に悪徳と美徳の寓意画が描かれてます。
左側壁に礼拝堂があります。
この祭壇画の制作者などの詳細が分かりません。
15‐20分の限られた時間内にどのように観るのか、が課題でしょう。
ジョットには約40人の弟子や協力者がいて、ジョットと共にフレスコ画の制作に当たったとされてます。
このような箇所は、弟子や協力者によって描かれたと思います。
それでは、各場面を順番通り見て行くことにします。
最初は聖ジョアッキーノ(ヨアキム)の物語です。
第1場面:聖ジョアッキーノ(ヨアキム)の神殿からの追放
第2場面:羊飼いに身を寄せる聖ジョアッキーノ(ヨアキム)
第3場面:聖アンナへの受胎告知
第4場面:神に子羊を捧げる聖ジョアッキーノ(ヨアキム)
第5場面:聖ジョアッキーノ(ヨアキム)の夢
第6場面:黄金門での聖ジョアッキーノ(ヨアキム)と聖アンナの邂逅
第7場面:聖母の誕生
第8場面:聖母の神殿奉献
第9場面:聖母の婿選び
第10場面:聖母の求婚者の祈り
第11場面:聖母の結婚
第12場面:聖母の結婚の行列
(つづく)
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