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引き続きワイン醸造所の荷車です。


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修道院と村人の関係は必ずしも良かったとは言えない時期が続いたそうです。


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関係が悪かったのは、無給、或いは非常な薄給で村人を徴用したからだそうです。


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前述のように、カノッサの屈辱で有名なトスカーナ女伯爵マティルデ・ディ・カノッサ(マントヴァ、1046-ローマ、1115)はこの修道院で埋葬され、1632年にローマのサン・ピエトロ大寺院に移されました。
その理由を知ると嫌になります。


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当時の修道院長が、第235代教皇ウルバーノ8世(フィレンツェ、1568-ローマ、1644 在位:1623-1644)にマティルデの遺体を売ったのです。


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しかも非常な高額での取引だったと伝えられてます。
キリスト教の初期には、聖人の聖遺物が祭壇の下にないと、教会建設できなかったので、聖遺物の最たるものである聖人の遺体は高額で取引されることがありましたが、マティルデ・ディ・カノッサは聖人ではありません。


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修道院の荷車に描かれる図柄では異質になります。


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この半地下の場所は洪水の時にはどうしたのでしょうか?


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彫刻も見どころです。


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絞り器


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外に出ました。


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次は聖堂です。


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前述のように修道院教会はジュリオ・ロマーノ聖堂とも呼ばれてます。12世紀に再建された教会はロマネスク様式でしたが、後に一部改造されてロマネスコ・ゴシック様式の建物になりました。
そのロマネスク・ゴシック様式を出来るだけ生かして、ジュリオ・ロマーノによって1540年から1545年に拡大改造されて現在の姿になりましたが、ジュリオ・ロマーノの功績をたたえるために1547年にジュリオ・ロマーノ聖堂と呼ばれるようになったのです。


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聖堂ファサードに向かって右側に塀と門が設けられてます。


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塀の上に聖人たちの彫像が置かれてます。


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彫像の制作者等の情報を知りません。


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ファサード下部に柱廊が設けられてます。


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柱廊天井


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中央入り口扉上ルネッタにフレスコ画があります。


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ルネッタのフレスコ画は、ジュリオ・ロマーノ(ローマ、1499-マントヴァ、1546)によって制作されました。


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ファサードの左右の壁龕にアダムとエヴァ(イヴ)の彫刻があります。


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制作者は不明のようです。


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次は木製の入り口扉です。


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ガイドが熱心に説明してくれたので、芸術性の高い貴重な扉なのでしょう。


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いくら見ても傑作には思えなかったので、ガイドさんの説明は馬の耳に念仏でした。


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ジュリオ・ロマーノのデザインによって1547年に制作された扉です。


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制作したのは、ヴィンチェンツォ・ロヴェッタ工房だそうです。


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熱心な説明をフンフンと頷きながら、さも興味があるように撮った写真です。


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ガイドさんと一対一は、かなり気を使います。


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(つづく)