先ずサン・ぺテルニアーノ教会の続きです。
ジュスト・チェスピ(ファーノ、1867-1954)の「グエルチーノ作『聖母の結婚』のコピー画」
主祭壇
バルトロメオ・モルガンティ(ファーノ、1493-1538)の「天上の聖母子とアレッサンドリアの聖カテリーナと聖ルチアと聖アガタと聖アグネス」(1530c)
クラウディオ・リドルフィ通称クラウディオ・ヴェロネーゼ(ヴェローナ、1570c-コリナルド、1644)の「聖母子と聖セバスティアーノと聖カルロ・ボッロメオ」(1620c)
外に出ました。
Via del Lecciにある学校 Liceo Artistico Apolloni Adolfoです。
サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ教会にやってきました。
778年に建設されましたが、何度も地震の被害を受けて荒廃してしまい、12世紀頃に放棄され廃教会となってしまいました。
16世紀末、Congregazione dei Padri dell' Oratorio di San Filippo Neriによって、廃墟の上に教会の再建が決定され、17世紀初めに建築家ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴァーニャ(ローマ、1545c-ロレート、1613)に建築が委嘱されました。
ジョヴァンニ・バッティスタ・カヴァーニャの設計によって、1610年に創建されましたが、工事途中の1613年、カヴァーニャが没してしまいました。1617年にマルケ・バロック様式の建物が完成し、同年、奉献式が執り行われました。
この教会には有名画家の作品が数点ありましたが、フランス軍によって強奪されてから戻されていません。
中に入りました。一見して現役?の教会ではないと思いました。
主祭壇です。
グイド・レーニの主祭壇画「天国のカギを聖ピエトロに託すキリスト」がありましたが、1797年、ナポレオンのイタリア侵攻の際、フランス軍によって強奪されフランスに持ち去られてしまいました。
現在は、グイド・レーニ作品のコピー画が主祭壇に置かれてます。
グイド・レーニ(ボローニャ、1575-1642)の「天国のカギを聖ピエトロに託すキリスト」(1626)
本物は、フランスからイタリアに戻されることなく、ルーブル美術館で展示されてます。
マルコリーニ礼拝堂です。
ピエトロ・リベリ(パドヴァ、1605-ヴェネツィア、1687)の「磔刑像」
クーポラ
アントニオ・ヴィヴァリーニ(ウルビーノ、1560-1620)による天井フレスコ画(1618-20)
説教壇
華美で派手な装飾が自慢のようです。
オルガン
ファサードの裏です。
外に出ます。
サン・ピエトロ・イン・ヴァッレ教会の右側壁を通り過ぎ、旧サン・フランチェスコ教会に向かいます。
サン・フランチェスコ修道院教会です。
この日は施錠されていて、中に入ることが出来ません。
1255年に創建され、1323年に完成した最初の建物は、度重なる地震によって荒廃してしまいましたが、1696年に火災に遭い、建物が危険になったものの、それでも修道院活動が行われていました。
しかし、18世紀半ばを過ぎると非常に危険になったので、最初の建物を取り壊し、その上に再建が決まり、建築家フランチェスコ・マリア・チャラッフォーニ(ファーノ、1,720-アンコーナ、1802)の設計、建築工事監督によって1763年から1774年に再建されました。
しかし、ナポレオンの抑圧令によって活動が停止され、倉庫、厩舎、兵舎などに転用されました。1912年、建物の老朽化によって放棄されることになりました。
1916年と1924年に地震によって大きな被害を受けたものの、修復工事は行われないまま、非常に危険な建物と判断され、1930年に屋根が破壊されました。
1950年、貴重な文化遺産と判定され、立ち入りが可能になるように修復されることになりました。
柱廊にあるパオラ・ビアンカの墓
マッダレーナ・フェッロ―ニの墓
ボッカッチ家の紋章
礼拝堂に残されている天使像
夏季は野外劇場などに使用されてます。
(つづく)
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